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他人を許せなかった自分へ

手紙を書きました。長い手紙です。その一部を自分のために置いておきます。もし、何かタイミングがあって読んでいただけたら、どんな風に思ったか教えていただけますか。抜粋なので唐突に始まりますけれど。

他人を許せなかった自分の話です

わたしは、なぜだか体を持って生まれてきてここにいるけれど
ここに来れたことを「しあわせだった」といえるように生きるつもりです。
その「わたしにとってのしあわせ」のために、
あなたに心健やかに過ごしてもらうことが、いまなにより一番大切です。

あなたが、野に咲く花をきれいだと思ったり、動物を可愛いと思ったり、
そんな心を大切にしてほしいです。
自分が持っている感覚はあなただけのもので
それは「憎いだれか」や「辛い思い出」に支配されません。
あなたはあなたのために生きてほしいです。

誰かを憎く、嫌いだと思う感情には
「他人を裁く人」が自分の中にいることと思います

「他人を裁く人」は、自分のことも、裁きます

「あの人が憎い」という気持ちの裏には 「審判を下す自分(他人を裁く人)」がいて、別の場所で「これができない自分は、なんてダメなんだろう」という気持ちも連れてきます

「嫌だ」と強く思えば思うほど、
感情に反比例して相手に近づいていきます
その感情は、あなたを一生縛り付けるだけで
しあわせにはしてくれません。

もちろん、そのときの感情がまちがってるなんてわけはありません。
でも「他人を裁く人」は、いない方が楽です。私自身がそうでした。

これこれこういう理由で、この人は許せない。ずっとそう思っていました。
そればっかり考えてしまっていました。こうはしないぞ。こうならないぞ。許さないんだから。
思い出しても辛いです。ただ、嫌だなという理由やあのときの感情は、いまでも間違っていないと思います。
でも、こうはならないぞ、って思ってる間、どこかで「他人を裁く人」が四六時中こっちを見ていて
おまえこそ、ちゃんとやっているのか?とずっと言ってくるのでした。
ずっと息ができませんでした。苦しかった。

それは許せない自分の感情が鋭いほど、同じだけ鋭い。辛い。とにかく、息が詰まりました。
途中で、「他人を裁く人」がいることに気づいて、さよならすることにしました。 まるごと「許す」ことにしました。とにかく、ゆるす。

(今思えばホ・オポノポにも似た感覚で、他人も許せない自分さえも許すことにしました。ジャッジメントなわたし、さようなら。あなたはあなたでいいです。すると、あのときの許せない相手の態度や問題は私の鏡だったことにも気がついて、また先の光に触れた気もしました。前に進めるかもしれない、というささいな、でも大きな一歩でした)


そうすると、そもそも人は人だったなぁ、あのときの考えはちっとも間違ってないけど
わたしがそこに固執していた理由はなんだっけ、と思いました。
憎む、固執するって本当にくるしかったです。
「〜しなければいけない」「許さない」なんて、長い人生のうちで考えたら
馬鹿みたいだなと思いました。誰が決めたのだろう。なんでそんなこと守らなくちゃいけないんだろう。
わたしの人生、わたしがここちよく生きるためにあるべきだと思います。
そうなると、となりにいるひとだって、そのひとなりに頑張って生きているのだから
まぁ、考えは違うけどすきにやったら、と思いました。
どうせみんなちょっと生きて死んでいくんだから、
わたしはわたしの思うところでめいっぱい好きにやるよ。面白く生きるよ、と。
もしかするとこの考え方は、ちょっとお馬鹿なわたしだからできるのかもしれませんが…

お馬鹿にはなれなくても、
せめて「許せない自分」だけでも許してあげてください
目をつぶって、「もう大丈夫だよ」と自分の中で泣いている
さみしがっている子どもの自分を癒してあげてください。
あなたが、私にしてくれたように。
自分に愛を注いであげてください。
あなたはありのままで、いいです。
頑張らなくたって、ここにいていいです。
生きているだけで、すごいです。
だってあなたはわたしを見守ってくれるから。
でも、たとえ見守ってなくたって、いいです。
体を持って生きてるあいだくらい、たのしく生きてほしいです。



ここまでです。

わたしが数年で苦しんで学んだことはこれでした。いつだって学びが早いほうではないけれども、体感して知れてよかったと思います。

私自身の問題だったなぁと思い返せるようになるのもたいぶん時間がかかりました。それを見せてくれた世界に、感謝すらしています。

あの環境、辛かったけど、これからにぜったいに大切な時間だった。もう、嫌だけれど......笑

手紙を出すことをためらっています。私より何倍も聡く繊細なひとだから。なにか思うことがあったら、お待ちしています。

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