見出し画像

【本質】模試の使い方

あまり一般的じゃないかもしれない、中小企業診断士試験合格法シリーズです。
きょうは模試について書きます。模試は受けた方がよいです。ただし、復習は不要です。

模試は、受けた方がよいです

模試、受けた方がよいかどうか考えている方、多いですよね。
結論から言うと、模試は受けてください。そして、可能であれば、多少無理してでも大手予備校の模試を会場で受けてください。
私は東京に住んでいますが東京会場が埋まってしまい、1次模試は静岡まで受けに行き、2次模試は名古屋まで受けに行きました。それくらい無理してでも、模試は会場で受けた方がよいです。

模試を受ける目的は、だだ1つだけ。試験会場の雰囲気と時間の体験です。それ以外にはありません。←ここすごく強調しておきます。

だから、自宅、図書館、カフェなど、とにかく普段勉強しているところではなく、会場で受けた方がよいのです。だって、自宅じゃ試験会場の雰囲気を味わえないですよね。
そして、単に科目、事例ごとに時間を計って挑戦するのではなく、1次なら2日間を、2次なら丸一日を時間割通りに受けた方がよいです。実際の時間よりも休憩時間が長かったりしたら、模擬体験になりませんよね。
そして、試験会場の模擬的な体験ですから、同じ部屋でそれなりの人数が集まって受けた方がよいので、大手予備校の模試がお勧めなんです。同じ部屋にたくさんの人がいるのにめちゃくちゃ静かで張り詰めた雰囲気、少人数じゃ経験できないですからね。

もし、模試の目的は力試しをしたいからで、だから自宅で受験して採点してもらえばよい、と思っている方がいたら、お金と時間がもったいないからやめた方がよいです。模試を受ける目的は、あくまでも試験会場の雰囲気と時間の体験です。自分の現在の力やポジションを知ることではありません。
なぜ、模試で自分の力やポジションを知らなくてよいのかは、このあと、順番に書いていきます。

1次模試の使い方

1次模試は、2日間で7科目を受ける長丁場の試験です。模試では、この長時間の試験を、実際に体験します。なかなか大変ですが、1度経験しておけば、実際の試験の時にびっくりしなくて済みます。
お昼ご飯やおやつなども試してみてください。お昼ご飯を食べたら午後眠くなったとか、おやつを食べないと最後まで踏ん張れないとか。

模試の本質とは関係ありませんが、試験中の糖質補給といえば診断士界隈ではラムネが定番ですが、個人的には、ラムネよりチョコレートがオススメです。クッキーでもイチゴ大福でも何でもよいですが。
ラムネはブドウ糖だからエネルギーになるのが早いとかそういう話もありますが、我々はアスリートではなく受験生ですから、そんなことよりも、自分が好きなおいしいものを食べた方がよっぽどよいです。
※ただし、ラムネがどうしたこうしたとツイッターでわちゃわちゃする楽しみを否定するわけではありません。
※ブドウ糖の代わりに普通のぶどうを持ち込んだ猛者もいたとかいなかったとか……

話は戻って、試験時間の感覚も体験してください。科目ごとに60分と90分があり、それに自分の得手不得手が加わって、時間が余るのか、ちょうどよいのか、足りないのか。だいたいの感覚でよいので、掴んでおいてください。合格できる力が付いていれば、時間は足ります。もし、1次試験で時間が足りないとしたら、勉強が足りません。

点数・順位は気にしなくてよいです

1次模試の点数と順位は気にしなくて構いません。模試の目的はそこではありません。

理由を説明します。
1次試験は、お勉強の試験です。お勉強を進めていく中で、自分はどの教科が強いのか弱いのか、そしてその教科の中でどの論点が強いのか弱いのか、そういうことは、当然把握していなければいけません。
問題集を解いていて1回でスッキリ解ける問題と何回やっても間違える問題ってありますよね。得意な論点、苦手な論点って、そうやって自分で把握できているはずです。把握できていないとすれば、勉強の仕方が間違っています。
教科の得手不得手に対しても当てはまります。教科の中で取れる論点、取れない論点って自分で把握できているはずです。取れる論点がたくさんあればそれは得意科目ですし、取れる論点が少なければ、それは苦手科目です。これが把握できていないとすれば、勉強の仕方が間違っています。

模試の目的は、弱点を知ることだ!なんてことがよく言われていますが、上に書いたとおり、模試を受けなければ自分の弱点が分かっていないとすれば、それは普段の勉強の仕方が間違っています。
結論として、きちんと勉強が進んでいれば、模試の結果の点数なんて、気にしなくてもよいということです。普段の勉強の中で苦手論点は何か、苦手科目は何かっていうことが分かっていればそれでよいので、これまでの勉強計画通り、粛々と勉強を進めるのみです。

どうしても、その科目で何点くらい取れるか知りたいのであれば、年度別過去問を時間を計って解けば、それで十分です。

当然、順位も気にする必要はありません。全受験性集団と模試を受ける集団が違いすぎて、順位はまったく当てになりません。そして、これが大事なことですが、合格のためには、順位が大事なのではなく得点が大事なのです。

ただし! 模試の点数がどうしたこうしたとか、判定がAだとかDだとか、ツイッターでわちゃわちゃするのはそれはそれで楽しいですし、厳しい受験勉強期間中のオアシスである受験生同士のコミュニケーションの1つなので、そのわちゃわちゃする楽しみまで否定するわけではありません。
逆の言い方をすれば、模試の点数や順位は、ツイッターでわちゃわちゃするための材料以上の意味はありません。

復習しなくてよいです

1次模試の復習は、しなくて構いません。そんな時間があったら、過去問を回してください。または、普段の勉強を続けてください。
模試の目的は擬似的な体験であって、勉強ではありません。なので、模試を勉強に使う必要はありません。つまり、復習をする必要はありません。勉強は、過去問がベースです。模試の復習をする時間があるなら、その時間を過去問の周回(または、普段からやっている勉強)に充ててください。

「え?でもせっかく受けるのに、復習しなくていいの?」と不安に感じる方は、ここよく読んでください。
こういう資格試験の勉強するときって、「いろんな参考書や問題集にあれこれ手を出すのはだめ!1つ決めたらそれをやり込め!」って言われますよね。これ、ほとんどの人に同意してもらえると思います。
そして、模試の復習って、普段やっている以外の勉強ですよね。
つまり、模試の復習をするってことは普段の勉強と違うことに新しく手を出すのと一緒なんです。そう考えると、模試の復習をしろって言う方がおかしいですよね。
もし、模試の復習をしろって言ってくる人がいたら、なぜ普段と違う勉強を新しく追加した方がよいのか聞いてみてください。
過去問を中心とした普段の勉強をしっかりやっていれば、それで試験に合格する力は付きます。だから、模試の復習をする必要はありません。

一方で、法律系科目で改正論点は?っていう話があります。模試には最新の論点が含まれている、と。
安心してください。最新のテキストや問題集を使っているなら、最新の論点はちゃんと含まれています。模試でやらなくても、普段の勉強でできます。
もし、最新のテキストと問題集を使っていないから心配だ、という方は、最新のテキストと問題集を使って勉強してください。

2次模試の使い方

2次模試は、1日で4事例を受ける試験です。模試では、丸一日、時間に追われながら考えて考えて考え抜く試験を、実際に体験します。
1次模試と同じようにお昼ご飯やおやつなども試してみてください。
それと、試験開始直後のビリビリタイムや、事例Ⅳで周りが電卓を叩く音も経験しておいた方がよいです。これらは、会場で受験しなければ体験できません。

試験時間の感覚も体験してください。2次試験はタイムマネジメントが大事、と言われています。それを実際の試験に近い形で試してみてください。
時間管理だけなら自宅でやっても同じと思うかも知れませんが、全くの別物です。会場の80分と自宅の80分は、時間の流れが違うんです。だから、可能な限り、少し無理してでも会場で受けた方がよいです。

点数・順位は気にしなくてよいです

2次模試の点数と順位は、1次模試と同じで気にしなくてよいです。模試の目的はそこではありません。

理由を説明します。
2次試験は、正解が公表されない試験です。その解答で点を取れるか取れないか、知っているのは主催者だけです。どんな大手予備校であっても、その採点は当てになりません。当てにならない採点を気にするのは、時間の無駄です。
気にしなければいけないのは、自分なりの根拠を持って解答を書けたか書けなかったかです。もし、自分なりの根拠を持って解答を書けなかったのであれば、それは勉強が足りていません。
きちんと勉強していれば、与件と設問から根拠のある解答を書けるはずです。きちんと勉強が進んでいれば、模試の点数が悪かったとしても、それは本試験とは関係ないどこかの誰かが適当に付けた点数だと思って、気にしなくてもよいということです。根拠を持って解答が書けるようになっていれば、多少のブレはあっても合格点に達します。

ただし! 1次試験と同じように、模試の点数がどうしたこうしたとか、判定がAだとかDだとか、ツイッターでわちゃわちゃするのはそれはそれで楽しいですし、厳しい受験勉強期間中のオアシスである受験生同士のコミュニケーションの1つなので、そのわちゃわちゃする楽しみまで否定するわけではありません。

復習しなくてよいです

2次模試の復習は、しなくて構いません。これも1次試験と同じです。そんな時間があったら、これまで通りの勉強を続けてください。
もう一度同じことを書きます。模試の目的は擬似的な体験であって、勉強ではありません。なので、模試を勉強に使う必要はありません。つまり、復習をする必要はありません。勉強は、過去問がベースです。模試の復習をする時間があるなら、その時間を過去問の周回(または、普段からやっている勉強)に充ててください。

不安に感じる方は、ここよく読んでください。
こういう資格試験の勉強するときって、「いろんな参考書や問題集にあれこれ手を出すのはだめ!1つ決めたらそれをやり込め!」って言われますよね。これ、ほとんどの人に同意してもらえると思います。模試の復習って、普段やっている以外の勉強ですよね。
つまり、模試の復習をするってことは普段の勉強と違う新しいことに手を出すのと一緒なんです。そう考えると、模試の復習をしろって言う方がおかしいですよね。
もし、模試の復習をしろって言ってくる人がいたら、なぜ普段と違う勉強をした方がよいのか聞いてみてください。

それでも不安に感じる方は、ここよく読んでください。
新しいことにあれこれ手を出しちゃダメなのは分かるけど、新しい1年分の貴重な勉強のネタだ!って思うかも知れません。
でも、模試の問題って、本試験とはまったく関係のないどこかの誰かが作った問題なんです。当てにしますか? 少なくとも私が作る問題よりは当てになると思いますが、試験委員が作る問題、つまり過去問よりは、当てになりませんよ。
つまり、模試の復習をするくらいなら、もう何度もやったかも知れないけれど、過去問の復習をした方が当てになる、ということです。


この記事の内容はここまでで終わりです。おやつ代を稼ぐために有料記事になっていますが、すべての内容は無料エリアに記載してあります。
この記事を購入するのは、「投げ銭」だと思ってください。この記事を読んで、100円分くらいの価値があったなぁと思ってくださったら、投げ銭(記事の購入)をお願いいたします。投げ銭(購入)をしても、追加で読めることは何もありません。私からのお礼が表示されるだけです。


ここから先は

49字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?