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診断士試験は国家試験だっていう当たり前のことにきちんと向き合うと本質が見えてきます

あまり一般的じゃないかもしれない、中小企業診断士試験合格法シリーズです。
きょうは診断士試験の本質について書きます。

中小企業診断士試験の本質は「過去問」です

普段勉強するときには意識しないかもしれませんが、診断士試験は国家試験です。国家試験にはとても大きな特徴があります。それは、毎年、毎回、同じような問題が繰り返して出される、ということです。
国家試験は国の行政機関、つまりお役所が実施しています。お役所仕事なので、変化を嫌います。だから、毎年、毎回、同じような問題が繰り返し出されて、難易度も同じくらいになるようになっています。過去問をベースにして勉強する意味は、ここにあります。これまでの試験に対応できるように勉強すれば、今年の試験にも対応できるということです。

では、そのことから何が言えるか。それは、診断士試験は過去問がすべてということです。これは、1次試験でも2次試験でも同じです。
だから、勉強をするときには、過去問をネタにして勉強するのが王道です。過去問を解けるようになるための勉強をする、と言ってもよいでしょう。

スタンダードな勉強方法は、「過去問を回す」ことです。よく言われますね。ただし、何年分解いたとか何周回したとかは、本質的なことではありません。少ないよりは多い方が良いかもしれませんが、限られた時間の中で勉強するからには、7科目、4事例のバランスを取りながら最適なボリュームを探るべきです。

このことから考えると、テキスト中心に勉強を進めるのは間違いです。テキストは必要ですが、中心はあくまでも過去問です。過去問が解けるようになるためにテキストを使う、ということです。
参考書籍や他資格のテキストも、使い方を間違えると、時間的にもったいない感じになることがあるので気をつけましょう。

中小企業診断士試験の本質は「合格点」です

国家試験のもう一つの特徴。それは合格点が決められていて、それ以上であれば何点でも合格だし、合格後の区別・区分もされないということです。
例えば、1次試験は420点以上で合格と決められています。420点でも450点でも500点でも600点でも、同じ「合格」です。9割以上得点できたら上級合格者の称号がもらえるというようなこともありません。
診断士試験のもう一つの本質、それは、必要なのは合格という結果だけで、何点で合格するかはどうでもよいということです。

得点に関しては、低いよりは高い方が良いということはありません。本当に、合格点さえクリアできれば、低かろうが高かろうがどうでもいいです。

私はTwitter上で試験の得点を公開したり、財務・会計が92点だったとか中小企業経営・政策が60点切ったとかそんな話をしたりしていました。
これは、得点が重要だからではなく、ただ単にFFさんたちと得点をネタにわちゃわちゃやって楽しむためだけです。
得点が高いと少しくらいはドヤることができますが、それ以上でもそれ以下でもなく、何点であっても合格は合格であり、本質的に大事なのはそのことだけです。

過去問の話と合格点の話を合わせてみると?

過去問の話と合格点の話を合わせて考えてみます。
国家試験の勉強は過去問がすべてとはいうものの、まったく同じ問題がまったく同じように出題されることはありません。毎年、違う問題が出てきます。2次試験には毎年違う事例企業が登場します。そして、毎年、過去問にはなかったような論点の問題も出てきます。

だとすると、過去問中心の勉強では解けない問題も出てくるのでは?と思いますね。
そうです。その通り。過去問だけでは、すべてに対応できません。
でも、それでオッケーなんです。

国家試験は合格点を取れさえすればよいのです。だから、ちょっとくらい解けない問題があってもオッケーです。
過去問をキッチリとおさえるだけで、1次試験の場合は70~90%くらいの得点が見込めます。2次試験の場合は、得点では表しにくいですが論点の90%は押さえられます。
年度によって科目によって多少のブレは出てきますが、要するに、ちょっとくらいぶれても合格点に達します。
だから、すべての論点を完璧にしようとしてめちゃくちゃ時間をかけるのではなく、限られた時間の中で過去問を中心に勉強して、100点は取れないけど合格点は取れるようになればいいんです。


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