マガジンのカバー画像

モダン建築の旅

16
日本のあちこち、世界のあちこち。訪ね歩いたモダンな建築たち。
運営しているクリエイター

#建築

モダン建築の旅|京都市京セラ美術館

京都市京セラ美術館 2020年3月21日|リニューアルオープン 建築家|青木淳・西澤徹夫 出張の流れで、京都で半日の時間がとれそう。 なにしようかな? そうだ 建築、みよう。 というわけで、久しぶりの建築巡礼note。 「京都市京セラ美術館」は青木淳さんと西澤徹夫さんの建築作品。 青木淳さんの作品とは、だいぶ昔、奈良美智さんの「青森犬」に会いに行った青森県立美術館が初めての遭遇。 青森の5月はまだ寒くって、モノトーンの曇り空の下。 青森犬、奈良さんの作品と青木淳さ

〈鈴木大拙館|石川県金沢市〉

音楽、アート、文学...。 文化や芸術というのは、人が豊かに暮らすためにはなくてはならないもの。 ひとそれぞれにストライクゾーンみたいながあって。 ぼくの場合はそうだな。 適当に言ってみると... ローリングストーンズ、キャロルキング、ニールヤング、フジファブリック、奈良美智、ボルタンスキー、大竹伸朗、ジェームズ・タレル、李禹煥、坂茂、杉本博司、森山大道、藤森照信...。 なにが言いたいかって言うと、自分でも説明できないカオス。笑。 そんなんでいいですよね、文化とか、芸術

〈アイノとアルヴァ 二人のアアルト〉

春うららかな日、テレワークの合間に世田谷美術館へ。 世田谷美術館は大きな緑がひろがる砧公園に寄り添う美術館。 オープンカフェもあってゆったりとした時間が過ごせる場所。 今回のお目当てはフィンランドの建築・デザインの巨匠、アアルト。 アルヴァのパートナーであるアイノとの協働作業や私生活、ご夫妻を取り巻く巨匠たちとの物語。 アルヴァ・アアルトに関する展示会は今までもみたことはあったけど、アイノとアルヴァという切り口は初めて出会いました。 世田谷美術館とキュレーターに拍手。

アンダーズ東京(トニー・チー|緒方慎一郎)|港区虎ノ門

〈2020.11.23訪問〉 前々から一度は泊まってみたかったホテル。 ハイアットのライフスタイル・ホテル・ブランド「アンダーズ」(Andaz)。 ヒンディー語で「パーソナル・スタイル」を意味しているそうです。 設計を担当したトニー・チー氏は自らを「バウハウスの影響を受けたモダニスト」とおっしゃっているらしく、機能的で美しい空間。 アンダーズ東京では、ミレニアル世代にとっても、ベビーブーマー世代にとっても居心地の良い空間を目指したということ。 なるほど。 特にびっくりす

中村キースヘリング美術館(北川原温建築都市研究所)| 山梨県北杜市

<2020年8月17日 訪問> 暑いですね。 8月20日が誕生日ということもあって、先週末はじつは八ヶ岳に行っていました。 ご紹介したいのは、八ヶ岳の森の中にひっそりと隠れている穴場美術館。 中村キース・ヘリング美術館 山梨県北杜市 キース・ヘリングは、アンディ・ウォーホルやバスキアなどと同様に、1980年代のアメリカのモダンアートを代表するアーティスト。 シンプルな線とヴィヴィッドなカラーで構成された作品群。 この美術館では、たっぷり、のんびり見ることが可能です。

ラ・ロッシュ邸(ル・コルビュジエ)/パリ

<2013年6月7日 訪問> パリの閑静な住宅地にある「ラ・ロッシュ邸」。 ル・コルビュジエの初期の作品。 袋小路を進み、住宅街の中にひっそりとあるこの家。 ラ・ロッシュさんは絵画のコレクターで、絵画を飾るための邸宅設計をル・コルビュジエに依頼したそうです。 自然光をたっぷりと取り入れた空間。 吹き抜けのギャラリー。 ひとつひとつ丁寧にデザインされた細部の造作。 シンプルな色使い。 生活の匂いがたっぷり。 こんな家に住んでみたいなあ、とため息がでる邸宅でした。 コ

李禹煥美術館(安藤忠雄)/香川県 直島

<2013年12月21日 訪問> 李禹煥。 韓国に生まれ、日本を拠点に世界で活躍するすばらしいアーティスト。 リ ウファン。 李禹煥美術館も安藤作品。 直島には、地中美術館、ベネッセハウスと著名な安藤作品がありますが、ぼくが一番好きなのはここ。 地中美術館の景色と呼応するように、コンクリートの半地下から見上げる空。 瀬戸内海を望む壮大な庭に点在する李禹煥の作品。 ひとつひとつ。ちょっと哲学的でもある作品たち。 李禹煥が表現したかったこと、伝えたかったことに思いを

聖ベネディクト教会(ピーター・ズントー)/スイス

<2001年6月11日 訪問> 聖ベネディクト教会は、アルプスの山々に囲まれたスイスの小さな村、スンヴィッツにありました。 設計したのはスイス出身のピーター・ズントーという建築家。 ここを訪れたのは、2001年に行ったヨーロッパのモダン建築を巡る企画ツアー。 そんなことでもないと、ぜったいに行かない場所。 でも、そんなことでもないと行かない場所には、やっぱりそんなことでもないとできない体験が待っているわけで。 まるで「アルプスの少女ハイジ」がでてきそうな村には、や

スイデンテラス(坂茂)/山形県鶴岡市

<2019年5月10日 訪問> 建築家坂茂さんの設計、ショウナイホテル スイデンテラス。 山形県の鶴岡市にあります。 のどかな田園風景が広がるこの場所を訪れたのは昨年のちょうど今頃。 5月10日。 まさに田植えが始まるタイミング。 何をするわけでもなく、水をたたえた水田を眺め、露天風呂に浸かり、ライブラリーラウンジで書棚の本を選んで時間をすごす。 ぼくが一番美しいと思う時間は、朝。 だんだんと明るくなってくる朝の水田に映る、風景。 この上なく贅沢な時間。 今頃はまた

ブラッドベリービル/ロサンゼルス

<2001年9月4日 訪問> 新しいマガジンを始めました。 趣味のひとつである「モダン建築」を見て歩く旅。 Stay Homeの期間を利用して、今まで見てきた建築家たちの作品をひとつひとつアーカイブすることにしました。 第1回目はロサンゼルスのブラッドベリービル。 ぼくが「建築」というものに興味を示したキッカケとなったのがこのブラッドベリービル。 映画ファンの方には、もしかしたら記憶の断片に埋め込まれているかもしれません。 「ブレードランナー」など、数多くのハリウ