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産後の共働きキャリア夫婦へ、今の私が伝えたい夫婦のキャリアの事。

長男の出産後、私は私が変わった様に感じていた。
産前は図太い精神の持ち主だったのに、事あるごとに悲観的になってしまう。
・産後クライシス?
・産後うつ?
そんな精神不安定の私は幾度となく夫と夫婦会議を開催してきた。
・育児について
・家事について
度重なる会議のおかげで、私の気持ちは少しずつ安定してきていた。

が今度は夫が事あるごとにイライラする様になってしまっていた。

・妻から夫へ産後クライシスは伝染する?
・私は何に対してどうしていいか分からないのか?
・孤独を感じ悲しかった。
・『ワーママになった私の100%の味方は夫だけ』


妻から夫へ産後クライシスは伝染する?

精神不安定な私を献身的に支えてくれた夫。
私が回復していく過程で、夫は疲弊してしまっていた。
何気ない私の一言で、瞬時に機嫌が悪くなる。
夫『他の家庭よりも俺は育児にかなり協力的なのに、なぜもっと感謝しないんだ。(産前の君なら感謝するのに、、、、君は子供ができてから変わってしまったね。)』
夫『本当は食事を毎食作って欲しいよ!でも君の為を思って、俺の食事は作らなくてもいいよ。と言っているのに、そのやさしさがわからないの?』

部屋の空気が重くなる瞬間。

ああ、こんな空気を子供が生まれてから長い間夫は感じ続けてきたんだろうなと思える様になった。そのことに対して感謝と謝罪の気持ちが込み上げる。

それとは別に、夫の口から出た本音に対して、わたしは『どうしていいかわからず、』『孤独を感じ悲しかった。』

私は何に対してどうしていいか分からないのか?

私は、何に対してどうしていいか分からないと感じているのか?考えた。
・夫は確かに、他の人と比較してよくやってくれている。感謝をしなきゃ。でもなんで心の底から感謝できないんだろう。感謝して欲しいのは私も同じ?
・わたしは、子供を産んで性格まで変わってしまったのか?
・夫は、無理してわたしを思って行動してくれている。無理させてしまっている。夫に無理はして欲しく無いけれど、私は自分の食事もままならない状況だ。
・もう家事、育児作業は家電や仕組み化である程度効率化してる。更に外注を加えたからって、根本的な解決にはなって無い。
・もっと意見や欲求を言い合うべき?でも、夫婦でお互いの欲求をぶつけ合ってもこれは解決しない問題なのでは?

夫から日々感じている本音の欲求を言われた時、同じ様に日々感じている欲求で言い返しても口論になるだけだ・・・もっとお互いの人生を考えた話し合いがしたい。

孤独を感じ悲しかった。

夫に本音を言われた際に、哀しさが湧き上がった。
・そんな事言うなんて、私の育児の大変さを理解してくれて無い?って思ったから?
・子供は二人の子供でしょ協力と思っている時点で自覚がない?って思ったから?
・自分は起業して、長時間労働して、子供が生まれても平日は家を出たら好きな事しているのに何言ってんの?私が犠牲にしたキャリア事は?って思ったから?
・私は他と比べて夫の参加度合いは普通だと思っているから?
どれも遠くはないが、イマイチしっくりこなかった。


そして見つけた深部にある私の答え

『男尊女卑が蔓延る社会に戻るワーママの100%の味方(理解者)は夫だけだと思う。これからも私の人生の味方(理解者)であって欲しい』

私は両親の大きな理解がある心理的安全エリアで自由気ままに育ってきた。自分の両親が心の底から大好きだ。相談事や悩みはいつも親にしてきた。が、働き出して結婚して違和感を覚えるようになっていた。長期の里帰り中に違和感について考えた時、私は孤独になっていた事に気がついた。

実母『子供と過ごせるのなんで一瞬だし掛け替えの無い時期くらい、自分の欲求は我慢できたわよ』(実母の自己肯定感を高めるための発言でもある)
実父『女だから舐められてるんだろ。義息(私の夫)に感謝がたりないんじゃ無いのか?実母は毎食作った上、食事中は忙しくして座ってなかったんだぞ』(実母をたてる意味も込めている)

子供が生まれてからは如実に、実母・実父に対しての精神的安全ゾーンが一部崩壊し、理解してもらえない部分があると思った。もちろん、今昔も変わらず私の事を心から応援してくれているし、助けてくれている。が、、、、仕方の無い事だとは思いつつ、両親への隠しきれない違和感に私は心を痛めていた。

日本社会に蔓延る男尊女卑の価値観。
私の両親は悪くない。

そんな両親のもとへ子供と二人で里帰り中に夫は毎週実家に来ては、両親含めた団欒に参加してくれていた。そして、私のキャリアを1年目から見守っている中で、仕事に対する私の姿勢と働く女性として葛藤して来た事を両親に沢山話してくれていた。
・入社したての新人の仕事(掃除・買い出し・食事・ゴミ捨て)を一人率先してしていた私。
・リーマンショックの時期に次々と担当物件の計画自体が無くなる中、私の同期・後輩がいい物件を担当しチャンスを掴む姿に悶々とする私。
・24時間の過酷な労働を強いられ女性社員が次々と退社している中、ガムシャラになって働いていた私。
・中堅になったが、女性は一人になってしまい、このままこの会社で続けるべきか?女性としての人生を考え進路に迷う私。
・転職し、自分史上最高の環境を見つけられたが、女性としての人生をここでも歩めないと気がつき、また迷う私。
・さらに転職し女性としての人生は歩める環境にたどり着いたが、内資企業の年功序列体制に嫌気がさして葛藤する私。

夫はいつの間にか、私の実母・実父を超えた私の人生の一番の理解者になっていた。

そんな夫が最近私に対して結局、私の両親と同じ様な考え方を持っていた事が悲しくて孤独を感じていたのだ。


私は夫と結婚できてよかったと思っている。
可愛い子供も生まれてきてくれて、とても幸せだ。
そして、これから私はワーキングマザーとしての人生を歩む。年功序列と男尊女卑が蔓延している社会。男性が多い業界。女性として働く以上に、ワーキングマザーは辛い事も多いと思う。

女性として働いている時の様に、これからも夫が私の人生の味方でいてくれたらどんなに辛いことがあっても、私はこの先も頑張れるから、これからもずっと私の味方でいて欲しい。

夫に感謝と今までの謝罪と私の心の深部を伝えられた。
部屋の空気が変わった。
嬉しかった。

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