「使い捨てない」カイロ~ハクキンカイロでごみ削減
使い捨てカイロ。末っ子に「ほしい!」と言われてしまいました。そりゃ、そうだよね、こんなに寒いんだもの…。
しかし、あんなごみが一冬に50個も出たら、わが家、一大事…!!! よく「使い終わったカイロの中身は庭に撒ける」と言われるので、大丈夫かどうか大急ぎで調べてみました。
結果、すごーくおもしろい発見がありました。以下、まとめ。
★使い捨てカイロの主成分は、「鉄粉」「活性炭」「塩」「保水材(バーミキュライトなど)」なので「袋から出せば、庭に撒ける」とする情報多々あり
★中には、「使用後は肥料/土壌改良剤として使える」という売り文句のカイロも複数あり
★しかし! どのメーカーの成分にも、上記に加え、小さく「吸水性樹脂」の文字が!(←発見者=麻子さん)
★「吸水性樹脂」はれっきとしたプラ。紙おむつや生理用品などにも使われており、マイクロプラスチック発生のリスクを指摘する報道や論文もある
★上記の「肥料/土壌改良剤として庭に撒ける」という会社のカイロにも、吸水性樹脂は含まれている。マイクロプラ問題への言及も一切なし
★調べてみると、「吸水性樹脂」は、「高吸水性ポリマー」「ハイドロジェル」「高分子吸収材(SAP)」などの呼び名で、土壌の保水性を保つ安価な方法として農業や緑化にも利用されていると!!(←それ、まずいんじゃ…!?)
★↑一部、天然由来で完全生分解性のものもあるみたいなので、すべてが悪いわけではなさそうです。でも、まだ大多数は石油系みたいだし、マイクロプラ問題に言及すらしていない情報も多数。これ、本当に大丈夫…??
★ 上記の「肥料として庭に撒ける」というカイロの会社にも問い合わせてみました――「庭に撒けるとのことですが、吸水性樹脂はマイクロプラ的には大丈夫なのでしょうか!?」(電話だと窓口の人を困らせてしまいそうなので、メールで)。
回答は「吸水性樹脂は、マイクロプラスチックの問題もある中、農林業にも活用されていると聞いています」(=だから大丈夫、という意味)。いやいや、「マイクロプラスチックの問題もある中、農林業に活用されていること自体がまずいんじゃ…!?
・・・・・
さて、使い捨てカイロ。庭に撒けません。微量だとは思うので、数回撒いたからどうということはないでしょうが、少なくとも「撒き続ける」気にはなれない(早くカイロ業界がマイクロプラフリー化を進めてくれることを祈るのみ…)。
末っ子、どうしよう…。ごみ問題を理由に「ホッカホカのカイロがほしいな♪」という無邪気な願いを抑圧したら、さすがに鬼だよね・・・
・・・とその時、思いつきましたーー「リユースできるカイロを探せばいいんだ!」(ベア・ジョンソンの合言葉=<使い捨て>は<リユース化>)
そして、使い捨てずに何度もリユースできる「ハクキンカイロ」が、以前「プラなし生活」さんのサイトで紹介されていたことを思い出し・・・(当時は「カイロは別に要らないな…」なんて思いながら読んだのですが)。
そんなわけで、晴れて、ハクキンカイロ・デビューしました。本体は3千円程度。一生使えます。
中身のオイルは、使い方にもよるけど、ミニサイズなら1回50~60円くらいの計算(ふつうの使い捨てカイロの値段と大差ない感じですよね)。
安いカイロよりは高いと思うけど、でも、ハクキンカイロ、とってもあったかいらしいんです。そして何より、見た目がいい! レトロなものって、本当にデザインがいいな。どうして、現代は(特に日本製は)こんなにデザインが劣化してるんだろう。
肝心の末っ子も「こんなに高いの、買ってくれたの!?」「ずっと使えて、ふつうのカイロよりあったかいなんて、いいね!」と言ってくれたので一安心(多少、親への気遣いもあるかもだけど…)。寒い日がしばらくたのしみになりそうです。
願わくば・・・中のオイルもそのうち天然系になってほしいです。
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