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〈問〉 SDGsの日本での取組み状況を教えてください。

〈回答〉

SDGs推進のための中長期戦略である「SDGs実施指針」に基づき、日本国内において、行政、民間企業、各種団体など様々なステークホルダーにより、 SDGs に係る活動が各地で行われています。国民の認知度は8割を超えており、日本がより良い持続可能な発展と繁栄を実現していく上での原動力となりつつも、現状は環境分野の取組みに重点が置かれており、貧困などの社会的側面への対応の遅れが懸念されています。

〈補足〉

① SDGs推進本部において「SDGs実施指針」を策定・改定
② 「SDGsアクションプラン」を毎年策定
③ 「ジャパンSDGsアワード」等を毎年開催


〈補足詳解〉

① 
2016年5月、SDGsに係る施策の実施について、関係行政機関相互の緊密な連携を図ることを目的として、総理大臣を本部長、全閣僚を構成員としたSDGs推進本部が設置されました。この本部の下で、行政、NGO、NPO、有識者、民間セクター、国際機関、各種団体等 の関係者が集まり、意見交換を行う「SDGs推進円卓会議」 を開催しています。下記の民間構成員の方々により日本におけるSDGsの具体的な取り組みが検討されています。
2016年12月、SDGs推進のための中長期戦略である「SDGs実施指針」が策定されました。2019年12月に一度改定されていますが、2023年9月に開催された国連「SDGサミット」を踏まえて、2023年内に二回目の改定が予定されています。
実施指針の具体的な内容とその改定については改定後に説明いたします。

首相官邸 資料「持続可能な開発目標(SDGs)推進円卓会議」

② 

第13回SDGs推進本部会合 資料「SDGsアクションプラン2023:概要」

毎年、SDGs推進本部会合およびSDGs推進円卓会議を経て、「SDGs実施指針」を基に全省庁による具体的な施策が盛り込まれた「SDGsアクションプラン」が策定されています。当アクションプランでは、 政府が行う具体的な施策やその予算額を整理し、各事業の実施 による SDGs への貢献を「見える化」することで、2030 年までに目標が達成できることを目的としています。
2023年は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中間年です。何事も最初と最後は盛り上がりますが、途中は中だるみを起こすものです。今年9月、この中間地点として気を引き締める時期において開催された「国連SDGsサミット」では、国連事務総長より SDGs 達成に向けた進捗の遅れが示されました。2030 年までの目標達成が危ぶまれていることについて強い危機感が共有されました。

③ 
2017年6月、SDGs推進本部において「ジャパンSDGsアワード」の創設が決まり、SDGs達成に資する優れた取組みを行う企業・団体等を表彰しています。
毎年、極めて顕著な功績があったと認められる企業・団体等にSDGs推進本部長賞、特に顕著な功績があったと認めれる企業・団体等へSDGs推進副本部長賞、特筆すべき功績があったと認められる企業・団体等へ特別賞が付与されます。
その他に「SDGs未来都市」「次世代のSDGs推進プラットフォーム」等を通じてSDGs活動の「見える化」に取組んでいます。

〈参考〉