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「働く」 リレーコラム④ - 藤田ゆかり

やばこさん、サチコさん、ゆりさんと続いて、とっても恐縮ですが新参者の藤田ゆかり、書かせていただきます。
SUSONO文化放送部コラム、今月のテーマ「働く」について。
どうぞお時間ある際に、是非お付き合いください。

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わたしにとって「働く」と、楽しく生きるはイコール

「日本人は働きすぎ、もっと休むべき」という風潮であったり、「ワークライフバランス」という言葉をよく耳にするようになったり、仕事に対する時間や熱量のバランスが取りざたされることが、近頃多くなったように感じます。
それに対して各々が今一度考えることや、自分や他者の生活価値について思考を深めることは、とても素敵なこと。

ただ、「働きたい人は自由に働かせてほしい」と感じることがわたしは増えました。

わたしにとって仕事とそれ以外の生活の境界線を明確にすることは少し難しく、「仕事=趣味」「仕事=遊び」となる場面が多々あります。
友人に「明日何してる?」と予定を聞かれた時、その場の雰囲気で「仕事」と答えるか「休み」と答えるか決めるけれど、予定の中身は同じであることが多かったり。

美味しいご飯を食べたり、使い慣れた枕で眠ったり、お気に入りのスニーカーで出かけたり、友人とお腹かかえて笑ったり。
わたしにとって「働く」ことは、それらと同じくらい自然に幸せを感じるところに存在していて、制限されると少し息苦しい。
「働く」ことを「休む」ことと同じくらい、ポジティブに捉えても良いんじゃない?と。
「働く」の定義や価値は人によって様々なのだな、と。

“働かない”選択も、”働く”選択も、どちらにも寛容でいられますように。

真剣に向き合うきっかけに、わくわくしていたい

「働く」の定義や価値が人それぞれだと感じると言いましたが、わたしがそれらについてどういった思いでいるか、少しお話させてください。

わたしが「働く」ことや「仕事」をめちゃくちゃ愛している理由はきっと、誰かと本気になれるチャンスが多いからです。

例えば、わたしの「働く」ことの一つに「歌を教える」という仕事があります。
生徒さんは歌を習うために、私にお金を払う。
私はお金をもらうために、生徒さんに歌を教える。
(お金をもらうために歌を教えているわけではないので違和感がありますが、ここではシンプルな例として。)

そこで共通の「お金」という価値を通して、一種の約束を結ぶ。
このお金の分、頑張って習おう。
このお金の分、頑張って教えよう。
“頑張って習おう”と”頑張って教えよう”の本気同士が出会える。

お金に対する各々の価値や重さは異なるけれど、趣味や遊びにおいてのお互いの感情の温度差よりは明確だ、とわたしは考えています。
本気で遊ぶことも、真剣に楽しむことも、誰しもがきっとできることだけれど、仕事においてのそれの方が高確率であったり、"本気にさせる"アクションが容易かったりする。

仕事においてもお互いの感情に温度差がない方が、言うまでもなく楽しい。
仕事でなくてもお互いの感情に温度差がない事は、それがあるだけで幸せ。

そういった前提があるからこそ、ぽつりぽつりと真剣に向き合うきっかけを与えてくれる「仕事」というものに、「働く」ということに、期待してしまうしわたし自身も応えていたい。

そしてそれが、仕事という枠組みに囚われない、もっと楽しく素晴らしい世界に繋がるチャンスだとも思っています。

わたしは自分以外の誰かと真剣に向き合って、本気で楽しいと思えることがしたい。だから、そのきっかけを与えてくれる「働く」という行為を、大切にしたい。

働き方なんて、一つの選択肢

会社員だってフリーランスだって主婦だって無職だって、生きていけるならそれでいい。
もし誰かに迷惑をかけているとしても、お互いそれで笑っていられるなら、それでいい。
少し極論すぎるかな、けどわたしはそう思うんです。

わたしは働くことが好きで、そうすることで楽しく生きていられる。
けれどそれはまだ狭い世界の話で、本当はもっと楽しい生き方があるのかもしれない。

働き方や働くこと自体もそれと一緒で、今よりももっと自分に合う場所や方法があるかもしれないし、ないかもしれない。
ベストな選択ができるように、色々を捨てて、取り入れて、感情や環境を転がしていく。

働き方なんて一つの選択肢。
どう思って何を感じて働いて、どう思って何を感じて働かないのか、そこへの興味を絶やさずにいたい。

働くことや、仕事に対して、「嫌だな」と感じたとき
何が嫌だ?何で?どうして?元の要素は何だ?

逆に、「好きだな、楽しいな」と感じたとき
何が好き?どうして楽しい?その根源は何だ?

「働く」を因数分解したその先を、大切に想う幸せの根源を、見失わないように。

明日もそれぞれが過不足なく働き、楽しく生きていけますように。

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最後までお読みいただけたのなら、とても嬉しいです。ありがとうございました。

ぐるっと一周して、次回は部長のやばこさん(@yabaco_)がコラム担当でございます!
5月のテーマは「整える」ですね。

それでは、5月もゆるりふわりとよろしくお願いいたします。

藤田ゆかり

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