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初めてKCカップを走って感じたこと

こんにちは、すしです

KCカップ2ndステージに出場できるくらいの実力がついて、半年ほどになります。ちなみに、デュエルリンクスは3年前からやっているので、成長効率は全然よくありません。

2年ほどはただただデュエルリンクスを楽しんでいました。ツイッターのプロフィール欄でも書いている通り、10数年遊戯王というコンテンツから離れていたので、単純に遊戯王をしているだけで楽しかったのです。そして今でも、楽しく決闘できればそれでいいんじゃないかと思うことが多々あります。

そんな僕でも毎月デュエルキングになることができるようになり、KCカップも2ndステージに参入できるくらいの実力を持つことができるようになりました。そんなに自慢できるものでもないんですけどね。

今回は、仕事の有給期間が重なったこともあり、4日間72時間をフルでKCカップに注げることができました。デュエルリンクス歴3年で初めてのことです。そのため、200戦DP30,000を目標に決闘することを目標にしていました。

1日目はDP10,000あたりをうろうろ。2日目はなんとかDP22,000(ベストDPが20,000だったので記録更新!)。3日目はDP27,000までいくものの、いつの間にかDP5,000に減少。なんとかDP10,000までもっていくものの、なかなかポイントを盛ることができません。

最終結果は、200戦DP13,000。決闘数や最大DPは前回を上回ることがができましたが、肝心の最終DPで目標を下回ってしまいました。前回は100戦で最終DP20,000だったので、前回より、DPも勝率も下回るという結果です。勝率に関しては、49%ほどにまで落ち込む始末。

このnoteでは、始めてKCカップをちゃんと走った決闘者が、KCカップを走るうえで大切だと痛感したことを書こうと思います。

僕の復習でもありますが、デュエルリンクス初心者の方や1stステージは突破したけど2ndステージは全然ダメだった方(僕のような)とかの参考になればと思います。そもそも強い決闘者の方々からしたら当たり前の内容だったりするかもしれませんが、弱い決闘者が勉強しているなーくらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。


①「対面理解」

強い決闘者の方々は、みな口をそろえて「対面調整をした。」「調整をした。」とおっしゃいます。

でも、この調整って、いったいなんなのでしょう。僕はこの調整について、よくわからないまま遊戯王デュエルリンクスをしていました。そして、今回のKCカップを経て、やっとこの調整が何なのかが分かってきました。

おそらく、調整とは、事前に正解筋を学んでおくことです。

自分の握るデッキは何なのか、そのデッキの強みは何なのか、そのデッキの弱みは何なのか。いわゆる「対面理解」を深めておくことは言わずもなが、大切なことです。

対面理解を深めるメリットは、「思考時間の短縮」に尽きると思います。

決闘において、相手のライフを0にする筋道や自分のライフが0にならない筋道を考えることはとても重要です。いわゆる、勝ち筋だったり負け筋のことですが、この正解の筋を探す力が勝敗に大きな影響を及ぼします。

正解を知っている人と知らない人で、どちらが有利かと言われれば、間違いなく事前に正解を知っている人が有利です。

正解筋を知っていれば正解ではないプレイングをすることはそもそもありません。KCカップの上位層で決闘をしている決闘者の方々は、プレイングミスをほとんどしません。それはセンスがあるからでも、頭がいいからでもなく、正解をはじめから知っているからです。

また、正解筋を最初から知っている人は、それを探るための思考時間がいりません。だから、決闘時の思考スピードが速く、体力や集中力を温存することが可能になります

数学では公式を覚えることが、とても大事です。公式を覚えていなくとも、頑張って計算すれば、答えにたどり着くこと自体は可能でしょう。しかし公式を覚えておけば、答えにたどり着く時間を大幅に短縮することができます。それと同じことです。

数学で言うと公式、リンクスで言うと正解筋。これらを事前に知っておくことは、とても大きなメリットをもたらします。

それが「時間的余裕を増やすことができる」「精神的余裕を増やすことができる」です。

時間的余裕を増やすことができるについて。

対面調整を行いまくることで、勝ち筋や負け筋を事前に把握することができます。そして、正解筋を事前に知っていることは、それを探す時間を短縮すること、つまり相対的に持ち時間を増やすことに繋がります

これで、タイムアウト敗けを遠ざけることができるほか、もっと時間を使うべきタイミング(初見殺しテーマとの決闘や一見正解筋とは思えない方向性のプレイング)に時間を割くことができるようになります

そして、「精神的余裕を増やすことができる」について。当たり前のことですが、思考するためには、エネルギーや集中力が必要になります。

正解の筋を知らない人は、それを探るために思考しなければなりません。しかし、知っている人は思考する必要がありません。当たり前ですよね、だってもう正解知っているんだもん。

つまり、決闘に使うエネルギーや集中力を節約することができるのです。

KCカップはとても長い闘いです。4日間、計72時間にも及ぶ長期戦です。何百戦と決闘します。そのひとつひとつの決闘、ひとつひとつのプレイングで多大なエネルギーや集中力を使っていては、大事な時に力を発揮できません。

ただでさえ過酷な闘いなのですから、ショートカットできる部分はショートカットしたほうがいいのです。事前に学んでおくことで潰すことができるネガティブな要素は調整で無くしておいたほうがいいのです。


まとめますが、「対面理解」を深めることは、物理的な時間を増やせること、精神的な負荷を減らせることに繋がります。

ロジック的には「正解筋を把握→思考時間の短縮→物理的な時間を増やせる、精神的な負荷を減らせる」ということです。


僕の場合は、握るデッキは「サンダードラゴン(以下、サンドラ)」と決めていました。サンドラ自体の回し方に、ある程度の理解はあったと思います。しかし、対オノマト対ハーピィ対サンドラミラーなどの「対面理解」が全然ありませんでした。

だから、毎決闘、毎プレイングで思考しなければなりませんでした。精神的にもきつかったです。タイムアウトも珍しくありませんでしたし、思考力が落ちてプレイングミスで負ける試合も多かったです。

だからこそ、事前に調整を行って「対面理解」を深めることはとても重要なのだと思いました。

KCカップでは決闘数も大きな要素ですが、多くの決闘をこなすためには、「対面理解」を深めておく必要があります。そうでなければ、そのための体力も時間もつくることができないからです。

上位帯にいる決闘者たちは調整をしっかりしているので「対面理解」がめっちゃ深い。だから、正解を知っている筋をすぐに選べる。だから、時間的にも精神的にも余裕もあるのだと思います。


②「メンタルのマネジメント」

①の「対面理解の大切さ」でも言及しましたが、KCカップは長くて過酷な闘いです。何百戦と決闘する中で、運に助けられる勝利も、理不尽な敗北も、連勝も連敗もあります。

人間ですから、負ければ悔しいし、勝てば楽しい。連敗したらもっと悲しいし、連勝したらもっと楽しいものです。勝利時のメンタルは置いておくとして、大事なことは負けた時のメンタルです。

「数分前まで普通に勝てていたのに、気づいたら〇連敗していた」というツイートを、KCカップ中よく見かけました。僕も連敗に次ぐ連敗でDPを20,000以上溶かした決闘者です。いやあ、あれはマジで辛かった。

連敗を防ぐ具体的な方法はわかりませんが、それでもメンタルが影響していることは間違いないでしょう。連敗しているときほど、普段ならしないことをしてしまいます。プレイングミスが最たる例です。

このようなことを無くすために大事なことは、メンタルを傷つけてくる原因そのものである「敗北」を分析することだと思いました。

幾多ある敗北を、「勝ち筋がなかった敗北」「勝筋があった敗北」を区別できるようになるだけでも、精神には大きなプラスになるでしょう。

もし、その決闘が「勝ち筋がなかった敗北」だった場合。例えば、相性的に勝てない対面だった決闘で負けたとしたら、もう切り替えるしかありません。相性の悪いデッキと当たり続けたら、環境が変わっているので、握るデッキを変える必要があるかもしれませんが、時々当たる苦手なデッキに負けたからと言って、気にする必要はありません。さっさと切り替えて、次の決闘に集中したほうがいい

手札が事故ったことでの敗北も「勝ち筋がなかった敗北」かもしれません。これも上記と同じで、手札事故があまりに多いのならば、デッキ構築を見直すべきですが、想定の範囲内の手札事故が起こって、それが原因で負けたのならば仕方ありません。

しかし、もし「勝ち筋があった敗北」だった場合は、仕方ないなんてことはありません。存在した勝ち筋を復習しなければ、また同じ敗北を繰り返してしまいます。その対面が結構いるテーマ(今回だったらオノマトなど)だったら、またオノマトと決闘する確率も高いですし、また同じミスをしてしまったら、そのミスによって連敗の数が増えてしまいます。

この敗北を分類するときに大事なことが、やっぱり①「対面理解」です。調整、マジで大事。

その敗北がどっちの敗北だったのか、「対面理解」がないと、それすら区別することができません。あるはずもない勝ち筋を探ってエネルギーを消費しても無駄ですし、あったはずの勝ち筋に気づかずに負けてしまえばもったいない。

というか、全ては調整や「対面理解」に尽きるのかもしれないと思ったりもします。

「勝ち筋があった敗北」から学ぶことはもちろん大切なのですが、そもそもその決闘は「対面理解」が深ければ、負けなかったかもしれない決闘です。知識や経験が不足しているから敗けた決闘は、それらが満足していれば勝てた決闘でもあるのです。

ポジティブな見方をすれば、「勝ち筋があった敗北」は伸びしろということにもなります。つまり、これからの勝利は、「勝ち筋があった敗北」にこそ隠れている。それを見つけて解決することができれば、より勝利が近づくことができるのではないでしょうか。

同じ敗北でも、「勝ち筋がなかった敗北」と「勝筋があった敗北」があります。

これらを分類して学ぶことができれば、メンタルの安定にもつながってきます。もちろん、そもそもの「対面理解」にも繋がってきます。

「勝ち筋がなかった敗北」は、さっさと切り替えて次に進むことでメンタルをケアする。「勝ち筋があった敗北」には、ちょっと立ち止まって学んでおく。

ここが大事になってくると思いました。


まとめ

①「対面理解」と②「メンタルのマネジメント」。

まだまだ書きたいことはあるのですが、KCカップ2ndステージが終わった今日、書けることはとりあえずこの2つです。

その中でもより大切だと感じたことは①「対面理解」です。自分には調整が圧倒的に足りませんでした。だから、そもそものプレイングをミスることも多かったし、時間的にも精神的にも余裕がありませんでした。

正直、僕は今まで決闘数をこなすことができる決闘者に疑問を抱いてしました。どんなに頑張っても300戦くらいが限界だと今でも思っています。でも、中には500戦する決闘者も、1,000戦する決闘者もいます。

なぜ、彼らはそんな決闘数をこなすことができるのか。それはつまり、事前に調整をしまくることによって、存在する正解筋を把握しているからです。もちろん、早いデッキを握っていることも理由の一つでしょうが、錬度が尋常じゃないほど高い。だから、体力も精神もそもそも時間すらも節約することができ、一見無理に思える決闘数をこなしながらも、勝利をもぎ取っているのだと思います。


正直今回のKCカップで惨敗したことは、とても辛いことです。DP20,000が溶けていった3日目は、本当に悪夢を見ているかのようでした。

でも、僕はKCカップをちゃんと走ってみてよかったと思います。それによって気づくことができた点がたくさんあったからです。

①「対面理解」も②「メンタルのマネジメント」もちゃんと走ったからこそ、気づけた大事なことです。この二つは大事にしておこうと思います。

今回は、目も当てられないくらい爆死しましたが、次回のKCカップは目は当てられるくらいの爆死を目標にして、今回のKCカップで学んだことを意識しながら走ってみたいと思います。次ちゃんと走れるか、わからないけど。

初心者決闘者や僕のように2ndステージが上手くいかなかった決闘者の参考になれば幸いです。

最後に、決闘者の皆様。本当にお疲れ様でした。

今はゆっくり休みましょう。

それではまた!

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