Sushi Workの開発ロードマップ 第3版
本ページでは、Sushi Workの開発ロードマップをお知らせします。
第2版までのロードマップは、どんな機能を、どんな順番で追加していくかをお知らせしていたのですが、第3版では、Sushi Workが抱えている課題をお知らせする形式に変更しました。
追加する機能は、あくまでも課題を解決するためのものなので、どんな課題があるのかが先にあります。課題に対してどう解決していくかは、その時々で変わったりするので、まず課題からお知らせしていく形式に変更しました。
どんな順番で取り組んでいくかについては、大まかな優先度は示しましたが、それ以上は流動的に今、一番必要そうなものから取り掛かる予定です。
このロードマップは第3版となります。初版と第2版はこちら。
開発について
Sushi Workは、基本的に僕が1人で開発しています。加えて、後輩のデザイナーにデザイン面の修正で助けてもらっています。
僕はフリーランスのプログラマーとして働いており、クライアントワークと並行してSushi Workの開発を進めています。
Sushi Workの開発のために、クライアントワークを減らしたのですが、全ての収入源をなくすのもリスクがあるので、フリーランスとしての仕事も残しています。
本当はもっとSushi Workの改善を早く進めたいのですが、そうも早くできないのはこういう事情があります。ご了承いただければ幸いです。
Sushi Workである程度の収入を得られるようになれば、専業でSushi Workの開発をしていきたいと考えています。
機能追加の指針: やること
「Happy! Work From Home」を実現するため、リモートワークにおいて、以下の内容を習慣化することをサポートする
・集中して仕事をする
・適度な休憩を取得する
・働き過ぎを防ぐ
・毎日、同じペースで働くことを習慣化する(作業開始時間と終了時間をなるべく一定にする)
・仕事をしたことの満足感を得る
・ただ単にTODOをこなすのではなく、自分のやりがいにつながるTODOを優先できるようにする
機能追加の指針: やらないこと
・仕事の効率だけを追求する
・他人との競争をあおる
・高い目標設定を押し付ける
・雑談など、コミュニケーションを主目的とする機能の追加(必要最低限のコミュニケーション機能のみ追加予定です)
Sushi Workの課題
以下は、今後、注力していきたいテーマです。課題ごとに分けてみました。
優先度の高い課題には◎を追加しています。
対応案はあくまで案なので、実装されない可能性もあります。対応案を実装することよりも、課題を解決することに重点を置くので、より良い対応案があればそちらを優先します。
# コワーキング
◎[済] 同じスペース内にメンバーが誰もいない、作業中でない時に寂しい
コワーキングスペースに入室後、自分が一人目の場合、他のメンバーが誰もいない状態なので寂しい。また、他のメンバーがいても作業中でない場合、自分一人で頑張っている気持ちになり寂しい。
対応完了
・Sushi Work全体から今、作業中のメンバーを見れるようにする。
対応済み
友達と一緒にコワーキングできない
チーム機能は一旦開発停止としたが、友達と一緒にコワーキングしたいというニーズはあるので、良い仕組みを考えついたら対応する予定。
対応案
・考え中
組織でSushi Workを使うことができない
会社などの組織内の大人数のメンバーでSushi Workを一緒に使うことができない。
対応案
・slack連携
# 集中
◎集中を促す仕組みが足りない
集中して作業するかどうかは、個人の努力任せになってしまっている状態なので、何か支援できる仕組みを追加したい
対応案
・1ポモドーロ毎に集中できたか評価できる
・(お寿司屋さんの)環境音を流すオプション追加。環境音があった方が集中できる人向け
タイマー終了に気付かず、回しっぱなしにしてしまう
1時間以上タイマーを回していた場合には、タイマーの見逃しを防ぐ方法を書いた記事URLを案内するなど改善を続けており、一定の成果が出ているが、もっと細やかな配慮ができると、さらに良い。
タイマー終了に気付かないと、そもそものポモドーロテクニックが行えず、サービスとしての意味をなさない。
対応案
・アラート音を長い音声(学校のチャイムとか)に切り替えるオプション追加
・作業終了と休憩終了の通知音を別々にする
何の作業をするべきかが明確にならない
現状では作業時間だけを管理の対象としており、どんな作業をするかは管理の対象としていない。そのため、次の25分でどんな作業をするか明確にできない。25分に集中して1つのタスクに取り組むのが望ましいが、何をするのか検討する時間に使ったり、あちら、こちら取り組むタスクが変わってしまうことがある。
次の25分間で何の作業をするのか明確にすることは、集中して作業をこなすことに良い影響があると考えられる。
対応案
・Trelloなどのタスク管理ツールと連携し、今、どのタスクに取り組んでいるかを選択できるようにする
# 休憩
◎休憩の質を上げるための仕組みがない
休憩を積極的に取得することは、休憩取得後に女将さんからお茶をもらえたり、休憩を取得した数を可視化することで促すことができている。しかし、休憩の質を上げることをサポートする仕組みがない。
対応案
・休憩時にやるべきことをリストアップし、それを行ったか記録できる。行った後にタイムラインにその結果を表示できる。読書、筋トレ、散歩、ラジオ体操などのハビットトラッカーとしても機能するようにしたい。
退席後に、つい長く休憩を取りすぎてしまう
食事や用事などで離席した際、だらだらと休憩を取ってしまい、なかなか作業に戻ってこれないことがある。
対応案
・1日の作業時間帯を可視化し、空白の時間を見える化する
・戻りの予定時刻を大将に教えることができる
対応済み
# 目標設定
目標貫数を低めに設定しがち
目標貫数のデフォルト値を前日に完食した数、あるいは前日が10貫以上の場合は10貫としていることが原因で、目標の貫数を低めに設定しがちになってしまう問題がある。まずは目標達成してもらうという点で初心者には良いが、もっとこなせるようになってきた人にとっては目標が低すぎる可能性がある。
対応案
・過去の完食履歴や入室時間から、今日のおすすめの目標貫数をレコメンドする。もっと個人に応じた目標設定をサポートしたい。過去N日の完食数が多ければ、目標貫数を減らすなど、働き過ぎを防ぐロジックも追加しておきたい。
# 振り返り
◎1日の振り返りに必要な情報が不足している
今日1日の作業がどれくらい集中できたか、いつもと比較してどうか、進捗があったか、などを振り返りたい。
対応案
・10ポモドーロ中8ポモドーロが集中できた、というようなことを可視化する
・1日の活動時間帯を可視化することで、空白の時間帯を把握し、もっと効率良く時間を使えるようにする。
◎1日の振り返りの際に、数字の羅列だけを見ても楽しくない
退店後に表示されるポップアップに、何ポモドーロできたか、合計作業時間、各ポモドーロの開始、終了時間を表示しているが、数字の羅列だけで楽しくない。視覚的に楽しい画面で達成感を得られると、毎日楽しく作業を終えられて嬉しい。
Twitterのシェア画像を表示したことで改善はしたが、もっと改善したい。
対応案
・もっと褒めたり、称えるコンテンツを追加する
◎中期的なスパンで達成感、満足感を得にくい
日次では目標達成ができたかの振り返りができるが、週次、月次などの中期的なスパンで振り返りができない。そのため、一定期間Sushi Workを使っていても達成感、満足感を得られることができず、効果を実感できない。一定期間利用した後に離脱してしまう人を減らしたい。
今ある活動記録画面の統計は年間で振り返りをするのには適しているが、週次、月次で振り返りには情報が大雑把過ぎて適していない。
対応案
・月次の活動結果をまとめた画面を追加する
対応済み
・週次で活動結果をまとめたメールを送信する
長期的な目標をトラッキングできない
僕も最初は自宅で集中して作業できない問題を解決するためにポモドーロテクニックを始めました。効率的に仕事ができる工夫をしたり、単純に仕事時間を増やしたりといったことでたくさんの仕事をこなしてきました。しかし、そうしている中で、結局自分は何をしたいのかという問題に行きつきます。効率的に仕事をするだけで人生終わっていいのかと。
集中して効率的に仕事をこなすことは大事だけど、もっと大事なのは、自分がやりがいを感じる仕事を主体的に選択することだと気づきました。僕は自分でサービスを作って運営したいと思っていたことと、Sushi Workのようなサービスがあれば世の中の役に立つことができると考えていることから、今、Sushi Workを開発しています。
効率的に仕事をこなすという1次的結果だけを追い求めるのではなく、それをこなした先にある2次的、3次的効果を追い求められるようにしたいです。
短期的には今ある、やるべき仕事を効率的に終わらせることが重要なことは理解できますが、長期的に見るとそれが必ずしも良いこととは限りません。
長期的に見て、やりがいのある仕事に取り組めるように、行動を促していきたいのです。この章だけ文体も違って、フワッとしててすみません。でも、重要なところだと思うんですよね。
こういう考え方に共感いただけるのであれば、以下の2つの本をおすすめします。主張が重なる部分も多いので2つ読むと面白いと思います。
時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
対応案
・考え中
# 習慣化
1日の始めにスペースに入室するきっかけを、個人の意思に頼っている
Sushi Workに入室しようと思うきっかけが存在せず、個人の意思に頼っている。その内、ふとしたきっかけで忘れてしまい、それ以降使わなくなってしまう。1日の始めにSushi Workへの入室を促すきっかけが必要。
対応案
・考え中
入室時間が日によってバラバラになりがち
気がのらない時は入室時間が遅くなり、作業開始が遅れるので、結局今日1日でこなしたかった作業が全部終わらない時がある。入室時間を一定にすることを促す仕組みが必要。
対応案
・入室時間をグラフ化する
・入室目標時間を設定可能にする
対応済み
・週次メールで1週間の入室時間を振り返ることができる
良い習慣作りを後押しする仕組みがない
良い習慣作りを後押しする仕組みがない。毎日の作業ログから、こうするともっと良い習慣を作れるなどサポートしたい。
対応案
・考え中
# モチベーション
◎褒めが足りない
もっと褒めて欲しい。褒められ過ぎて困ることはない。
対応案
・褒め担当キャラを追加する
対応済み
◎毎日使っていると、単調でつまらなくなってくる
日々同じことの繰り返しになってしまうので、何か変化が欲しい。そして楽しさがもっと欲しい。
対応案
・なんらかのキャンペーン、イベントを開催する
・期間限定の寿司を登場させる。それをコレクションできる
目標達成ができないと分かると一気にやる気が落ちる
多めの貫数を目標に設定して、作業の残り時間が少なくなってきた時、あー、今日は目標達成するのは無理そうだなと感じてしまうと、一気にやる気が落ちてしまう。そういう時でもやる気を出せる仕組みが欲しい。
対応案
・途中で目標貫数を変更できる
・目標達成、未達成の二元論ではなく%表示など、別の見方ができるようにする
今までの成果を評価する仕組みがない
今まで積み上げて頑張ってきた成果を認めて欲しい。今までの成果を客観的に認めてもらえる評価軸があると良い。
対応案
・ある一定の数値を達成すると、リモートワークマスターなどの称号がもらえる
モチベーションを失っている人に働きかける仕組みがない
目標達成できずにいる人を助けたい。支援してみんなで目標達成の喜びを味わいたい。
対応案
・考え中
# ハイライト
◎ハイライトを設定する意味が薄い
現状では、ハイライトを設定しても、意識をそのハイライトに向けるという役割くらいしかない。もっと活用できるようにしたい。
対応案
・ハイライトが達成できたかを1日の最後に登録でき、1日の最後に振り返れるようにする
・振り返り結果を月次単位で振り返りできるようにする
ハイライトを定量的に把握できない
ハイライトは、自分がやりがいを感じる仕事に時間を振り分けようということが主目的なので、自分の仕事の内、やりがいを感じる仕事が何割なのか把握できるようにしたい。
対応案
・タスクを登録でき、そのタスクが、やりがいを感じる仕事なのか分類する。タスクごとにかかった時間をトラッキングすると、自分の活動時間の内、何時間がやりがいのある仕事に振り分けられているか把握できる。
# ゴースト
1日の時間の使い方がいつも同じ場合しかゴーストが役に立たない
ゴーストが表示されている日の時間の使い方と、今日の時間の使い方が異なる場合、ゴーストが役立たない。
対応案
・色々な時間のパターンの日のゴーストを記録でき、それをいつでも呼び出せる
# サービス運営
◎運営を手弁当で行っている状態であり、サービスの永続性に課題がある
対応案
・有料のサポータープランを追加する
◎新規登録後、すぐに離脱してしまうユーザーさんがたくさんいる
対応案
・すぐに価値を感じてもらえる仕組みを考える
・新規登録した時に読むべき文章が多すぎるので、少なくする
Sushi Workの上手な使い方についてのサポート記事が少ない
対応案
・noteでサポート記事を増やしていく
金銭面以外で気軽にサービスを応援できる仕組みがない
対応案
・サービスを応援するには?というまとめページを作成する
・ユーザーさんにどう役に立ったのかレビューを投稿してもらい、サービス紹介に載せる
・Sushi Workのサービス紹介をリツイートしてもらう
・ブログに投稿してもらう
# 海外展開
日本語を使える人しかサービスを使えない
対応案
・英語対応
日本時間以外のタイムゾーンで生活している人には不便
日本時間以外で生活している人には不便。日本人で海外からサービスを使っている方もおり、その場合、日本時間の4時を起点にスペースが切り替わるのは不便。1日の初めに目標設定ができなかったり、1日の途中でスペースの切り替えが入ってしまう。
対応案
・タイムゾーン対応
# デザイン
暗所で作業してる時、白が基調だと目がつらい
対応案
・ダークモード
作業時、休憩時であることの確認がタイマーアイコンだけだとめんどくさい
対応案
・タイマーに応じて、背景色やテーマを変更するなどする
[済]貫数をクリックできることが分かりにくい
完食貫数/目標貫数をクリックすると、今日の完食履歴が見れる。だが、クリックできることが分かりにくい。
対応案
・デザインを工夫して分かりやすくする
2022/03/23 対応完了!
# 個人の用途に応じる
スマホ、Apple Watchで使えない
現状では、スマホのブラウザから使えるが、作業終了の通知が来ないという問題がある。スマホやApple Watch向けのアプリはない。
対応案
・アプリを作成する
[済] ヘッドホンの場合、通知音にびっくりしてしまう
ヘッドホンで音楽を聴きながら作業をしているので、通知音が鳴るとびくっとしてしまう。
対応案
・通知音をオフにできる設定を追加する
対応済み
ご意見、フィードバックはこちらまで
他にもこんな機能が欲しい、この機能の優先順位を上げて欲しいなど、フィードバックを募集しています。
具体的な機能要望でなくとも、Sushi Workで抱えている課題だけのご投稿でも全く問題ありません。むしろ、何に困っているかを聞きたいです。
不具合報告などで回答が欲しい場合には、メールアドレスを記載していただけると幸いです。
ご投稿お待ちしております!
Sushi Workをご利用いただくことが開発の励みになります。ぜひ一度利用してみてください!