週報0108-0129

家族の生活史のこと

1/9〜1/17の間、実家の沖縄に帰省した。今回の帰省の目的は祖母や両親、兄の生活史の聞き取りをすることだった。岸政彦先生が編者として関わっている『東京の生活史』を読んで、市井の人が市井の人の生活史の聞き取りをして残していくという取り組みに触発されたのがことの始まりなのだけど、現在連載準備中の作品で地元の男尊女卑の風潮に馴染めないことについて描こうという思いもあり、改めて家族ひとりひとりの話を聞くことで「なぜこの家はこんな風なのか」ということが少し見えてきたらいいなと考えていた。高齢の祖母が元気なうちに色んな話を聞いておかなくては、という気持ちも手伝って、長めの取材旅行兼帰省をすることにした。コロナ禍ではあるが、これは決して不要不急の用事ではない。

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