Q.メタバースの未来はどうなるのか?→A.起こったことに対しての結果しか生じない

投資情報にしても経済ニュースにしても「メタバースの未来がどうこう」って話ばかり流れてきてめんどくさい今日この頃。

個人的には「うるせーな、Meta社がメタバースどうこう言って市場侵略する意志見せた以上、他の大手も参入のために必死になるに決まってんだろ!!!」という感じで、何もかもが予定調和な印象。

メタバースが発展するからと言って、日頃からTwitter眺めてるだけの人や、メタバース空間でダラダラ話してる人の日常が劇的に変化するかと言われると、しないと思う。

メタバース関連株を保有しておけば、もしかしたら利益が出るかもしれないけど、お金の額が増えたところで大して人生は変わらない。

これはTwitterで「とりあえずアカウント名にメタバースつけておけばいいだろww」的な短絡的思考にも言えて、普段からメタバース関連の話題を発信してる人やメタバース関連の活動を行ってる人ならともかく、そうでない人はフォロー率上がらないので、あんまり効果は高くないと思う。

一方で、アバター制作できたり3Dポリゴンの演算処理ができるようなクリエイター/エンジニアは、市場で需要が増えるので仕事の数は増えると思うけど、報酬や賃金が上がるかは相場次第だし、求人が増えたからと言って応募しなければ何も変わらないし、スカウトが来るかもわからない。

HMDは市場普及のためにより向上して、軽量化や低価格化が進むだろうし、フルトラックモーションキャプチャの一般家庭普及もありえるかもしれないけど、それはメタバースが普及してそういうニーズが企業側に認められて売上の見込みが立ってからの話。

結局のところ、ぼくたちはメタバースの未来を何もわかっちゃあいない。

メタバースが発展しようが、WEB3.0が見つかろうが、インターネッツで暇つぶしにしょうもないことを書き込んだり、現実に必要ないものを必死に作っている人類の姿は、20年以上前から何も変わらないんだと思う。

単にその「しょうもないこと」がお金になるか、誰かの役に立つかの違いであって、それなら、ぼくはできる限り他人の役に立ってお金になることの方がいいと思う。

たとえば、マーケティングやセールスの仕事は、何が良いかよくわからないものを「これはこんなに良い物ですよ」だとか「こういう悩みを解消してくれますよ」と言って売る仕事だけど、それで物を作ったけど売れないで困っている会社の役に立ったりする。

一方で、Twitterで「あの企業はここがダメだ」とか「こういう人間はダメだ」とか「あの有名人がやらかした」とか言ってても、人の役に立つ可能性は極めて低いし、どっかというと他人のモチベーションを下げて人の邪魔をしてる可能性の方が高い。そういうのは数値化も可視化もされにくいので気づくことは少ないと思うけど。

そういう意味で、メタバースもHMDもぼくらの暮らしにまったく必要ないものではあっても、もしかしたら不毛な議論と愚痴を繰り広げるだけのインターネッツよりかは、何かの役に立つかもしれない。

それを見つけて、価値として社会に認めさせて、誰かに売れるようにしていくことが、偉い経済学者の言うところの「マーケティング」とか「イノベーション」になるらしい。

便所の落書きも、ふざけて作ったガラクタデータも、やりよう次第で「人の役に立つ」ことがあるのだ。

これをお金にするにはもう少し複雑な知識や手順が要されることもあるけど、もしかしたら暗号通貨だけでどうにかなる時代が来るかもしれないし、頭でっかちな国税庁のせいで思うようにいかないかもしれない。

大手小売チェーンの功績は「レジでお金を支払うだけで購買ができる体験」を提供したことだけど、もしかしたらメタバースの消費や取引も、小売店やECサイトのように簡略化される未来が来るかもしれないし、思ったより技術的あるいは法的問題が大きくて難航するかもしれない。

メタバースの未来は誰にもわからないのだ。

多分、こんな感じで適当なことを言っても、将来への不安を何らかの確証で埋めたい人は「エビデンスを出せ!」とか「もっと具体的なことを言え!」とか「自分にもわかるように説明しろ!」とか言い出すんだと思う。

ぼく的には「なるようにしかならんし、今まで自分が行ってきたことにしか結果は生じないので、君がメタバースの発展で恩恵を受ける側か否かはよくわからないし、自分で何も決められないならメタバースは君の人生に何も関係ない」というのが全ての答えだ。

ぼくはもう、頭の良さそうなことや、それらしい知ってるだけで博識な印象を与えるプレゼン材料を集めて、世界の未来がどうなるとか、そういうのを他人に説明するのは疲れた。

だから、この記事で適当なことをたくさん書いて、不毛なメタバースのこれから論を終わりにしたいと思う。

メタバースでのアイデンティティどうこうはメタバース関係ないと思う

メタバースではアイデンティティどうこう、多様性どうこう語られるけど、これはあんまりメタバース関係ないと思う。

正確に言うと「直接的な因果関係は存在しない」になる。

メタバースを印象づけるために「バ美肉」などの「現実とは全然違う自分=なりたい自分」が強調されてるけど、これはマーケティングで言うところのベネフィットで「なんかメタバースでアバター着たら上手く行きそうな気がする」って売り込み方にロマンや夢があるから、信じられてるだけだと思う。

もし、メタバースまたはアバターにそういう効能があるなら、カッコいい/かわいいアバターを用意してメタバースに参加した人はみんな成功して輝かしいバーチャルライフを送れるはずだけど、そうじゃない人もたくさんいる。

もちろん、アバターを活用した認識を効果的に利用すれば、そういう可能性は全然あると思う。

それに、哲学的に言えば「主観と客観」の話にもなるので、アバターをよくすることで客観評価が変わって自分の行動や性格にも良い影響が出たり、関わる人が変わることで自分に求められる役割が変わっただけだと思う。

それはあんまり「自分自身から出てきたアイデンティティ」とは言えないので、メタバースが直接的な理由ではないと思う。

他人の影響で自分も変わっていくというのはあると思うけど、自分自身を変えるのは自分の体験のみなので、あんまり他人に依存するのはよくないと思うから、これは話半分に考えておくべきだと思う。

メタバースが出会いの場というのも別にメタバースでなくてもいいと思う

メタバースはなんだかんだでコミュニケーションの場や出会いの場として使われてる側面もあると思う。

それが得られる情報が色々と増えたので、より人間感を感じやすくなって、感情のバグで恋愛感情に発展したり、そういうことになりやすいのかもしれない。

でも、これはガラケー時代から出会い系サイトとかあったし、今もマッチングアプリは「指定の仮想通貨を振り込んでください」とか人を騙そうとする人が紛れ込んでるカオスなので、これも本質はあまり変わってないと思う。

お砂糖とかjusthとかよくわかんないけど、風俗に行くお金が浮くならそれもいいかもしれないし、新しいイノベーションがメタバースでもドンドン生まれていくんだと思う。

メタバースに未来があるってことになって経済動いてるからなるようにはなると思う

メタバース関連株は上昇傾向だ。

株価が上がると会社は使える予算が増えて、メタバース事業に着手できるので、未来はとても明るい。

もちろん、企業がプロジェクトに失敗して予算を溶かして、株価が下がってしまって株主に怒られることもあるかもしれないけど、そういうことはみんな表に出さないだけで働いていたらみんな普通に経験することなので、あんまり悲観しなくてもいいと思う。

FacebookもMeta社に改名してすごそうなこと言ってるけど、ザッカーバーグに愛想尽かしてプロジェクトマネージャーが離職したニュースもあったし、巨大企業がいっぱい予算つぎ込んだからと言って、上手くいくとは限らないと思う。

それにFacebookは、InstagramやOculusは買収してるので、もしかしたらMeta社自体には何かすごいメタバースを生み出す力はないかもしれないので、ザッカーバーグが途中でめんどくさくなって、いい感じに育ったメタバースプラットフォームを買収する可能性だってあるかもしれない。

経済が動いて企業の意思決定が変われば、市場も変わっていくので、いい感じに色んな物事が少しずつ変わっていくと思う。

こういう感じで経済が動いて世界が変わろうとすると、変わりたくない人は不満を漏らすけど、そういう人は本当にやばくなるまで余裕こいて何もしないのが世の常だし、変わろうとしてる人を批判して変わらない自分を正当化しようとするので、無視してもいいと思う。

メタバースで新しい仕事が生まれると思う

メタバースではどんどん新しい仕事が生まれると思う。

たとえば、ぼくがメタバースで写真撮影したい時、一人じゃ上手く撮れないから、メタバースカメラマンがいたら価値が生まれる。
これに報酬を与えれば「仕事」ということになる。報酬の受け渡し方法や契約書の有無の問題はあるけど、そういうのは頭でっかち国税庁のワケのわからんルールに付き合ってやってるだけなので、上手くやれば無視できるかもしれない。

メタバースの可能性に騙されてHMD買っちゃったけど使いこなせてない系の人には、メタバース案内人やメタバースでのイベント主催者が仕事して成り立つかもしれない。

とりあえず、HMD買わせておけば勝ちみたいなところはある。

「思ったよりメタバースつまんなくてHMDしまっちゃったや…」って人をターゲッティングすれば、メタバース廃人とメタバースにわかでいい感じに接点が生まれるかもしれない。

こういう感じで、仕事はシンプルに「需要があるところに求められている財やサービスを提供すること」で生まれるってピーター・ドラッカーも言ってたので、新しいマネタイズ方法をガンガン生み出していくことが大切だと思う。

もちろん、これを大手企業相手にやろうとなると、やれロードマップがどうだ、信頼性がどうだ、契約がどうだ、ROIやKGIがどうだと話がややこしくなるけど、個人間取引なら成り立つかもしれない。

もし、こういう小さな需要が仕事として成立すれば、新しいマネタイズとして注目されて企業が参入するかもしれないし、取引件数や規模が大きくなれば仲介屋やまとめ屋が必要にもなってくる。

新しい場所や市場には、いつも新しい仕事が生まれるチャンスがたくさん落ちている。

それがマネタイズとして確立されて、プラットフォーマーが参入するかどうかは起業する人が出てくるかどうか次第だけど、どうしてもメタバースで何か生きた証を残したいのであれば、そういうロードマップを練って起業してみるのも手だと思うけど、ぼくは責任取れないから各自自己責任で頼む。

大手IP保有企業は独自プラットフォームを作るけど原住民にはあんまり関係ないと思う

ディズニーとかサンリオとか、あの辺のIP持ってるとこのメタバース参入表明も目立つ。

ディズニーは経営方針的にもブランディング的にも、自社専用のメタバースプラットフォームを作ると思う。

これは、マーケティング上のターゲッティングが一般層になるので、現状のメタバース民にはあんまり関係なさそう。

もしかしたら、既存のメタバースよりグラフィックがしょぼくなるかもしれなくて、それでクオリティ至上主義の厄介オタク達が叩くかもしれないけど、普段スマホしか使わない子供たちは喜んでくれるかもしれない。

そういうのは、子ども向けの時間帯に放送しているワンピースの作画を見て深夜アニメオタクが叩いてるようなものなので、マーケティング戦略上のターゲッティングの違いというのはちゃんと考えてほしい。

Twitter民には「自分には関係ない情報だ」とクソデカ主語をスルーするスキルをいい加減身につけてほしい。

そしてできれば、SNSで騒がれてるトレンドやニュースに関しても、冷静に「誰に向けての情報か?」
や「それが自分にどう影響するのか?」も考えていただきたい。

Facebookの名前がMeta社に変わっても、メタバースがさらに発展していくにしても、ぼくたちの生活はそんなに変わることはなくて、2chの時からやってることはそんなに変わりないと、モニタ前やスマホ相手に暇な時間潰し続けてる自分の人生を思い出してほしい。

未来はいい感じにダラダラと変わり続けて、人間は何も変わらないのだ。

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