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【2022年版】WEB/メタバースの未来を徹底予測!Facebookの終焉がもたらす混沌の行く末はカタストロフィ

※あくまで個人の予想・妄想の類の記事なので、話半分程度に読み流すことを推奨します。

例によって年末年始に際して、2021年総括・反省系の記事が出回っていたり、年明けには2022年予測記事的なのが出てくるかと思いますが、私も過去の記事で「2020年VTuber予測!」的なのを書いておりまして、PV数の多さからしても予測系の記事はネットユーザーの興味・関心が高いことが伺えます。

▼真面目に書いてる記事の中ではPV数最多の業界予測

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正直なところ「未来のことなんかわかるわけねぇ!適当に言ってるだけだ!」というのが本音なので、あまり真に受けないで欲しいのですが、過去の情報を見返すことで本質を見直したり、未来に予測を立てて希望を持って進むことは、我々がより良い明日を迎えるために欠かせないことだと思っています。

私自身、過去の情報を整理して要点だけさくっとまとめてしまって「はい、次。今年は頑張りましょう」という気持ちでいたかったため、今回、予測記事として2021年の総括兼2022年の予測でも書こうと思いました。

あまり真面目に書きすぎるのも疲れそうだったので、ややネタ成分多めではありますが、楽しんで読んでいただいた上で、皆様の今後の活動やお仕事等にご活用いただけたのであれば、幸いです。

11月に感じた「歴史の分岐地点」 ~流れ変わったな~

事の発端は、11月でした。

私のTwitter/note記事をご覧になっていただいている方の中でも、とくに多い分布となるであろうVTuber/VRクラスターの方はご存知かと思いますが、かの悪名高きFacebook社が「メタバース事業に着手する!会社名はMeta社に変更だ!」との声明を発表しました。

▼汎用性の高い画像素材の生まれたメタバース誕生の瞬間

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画像出典:https://twitter.com/knshtyk/status/1453796816705622027

これに関して、私のTwitterタイムラインの観測範囲では「は?メタバース?そんな言葉は知らんぞ!勝手に名前つけんな!」という感じでした。

▼VR原住民の反応のイメージ画像

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画像出典:2chで見た改変セリフ(原作「咲~Saki~」)

このようなネット民の声に対して、私は逆の印象を覚えました。

「遂に来たか、ザッカーバーグ。待ってたぞ、この時を…」

自社の広告収入割合が9割以上を占めるにも関わらず「広告は企業がつまらないプロダクトを作ったことに対する罰金(※1)」などと平然とCEOが言い放つ、WEB2.0史上最もクソな会社と言ってもいいFacebookがメタバース参入を表明するのですから、VRSNSやインターネットの未来がよりつまらなく発展していくことが確定した瞬間でした。

※1.出典→https://newspicks.com/news/3138001/body/など。一次情報がイベントみたいなので、発言の趣旨や意図が捻じ曲げられている可能性がある点には留意。

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画像出典:https://finders.me/articles.php?id=2119

ザッカーバーグ自身、Facebook社がアド広告出稿だけで稼ぐだけのつまらないビジネスモデルやプロダクトしか生み出せてない自覚があったのか、2014年のOculus社買収など、来たるべきメタバース元年に備えていたみたいです。

この時、私が感じた第一の直観は「スマホ普及の時みたいに僕たちのインターネッツがFacebookのリア充たちに汚される!」というネット原住民特有のメンヘラムーブではなく、不思議と「あ、Facebook終わったな…」というものでした。

とくに根拠はありません。

あれだけ大きくなってしまい「GAFA」と呼ばれる巨大IT企業になったFacebook(現Meta)社が終わるとは思えませんが、革新的な何かを創り出せるとは思えない…という意味での「終わったな…」です。

(正確には「衰退していくな…」とかの方が正しい表現だと思います)

歴史上「終わりは何かの始まり」を意味するもの。

そして多くの企業は水面下で計画を進め、進む時には一気に進むもの。

こうして考えた場合、Facebookほどの知名度も資金力もある企業が、市場シェア全てぶんどる見込みもないままVR事業を社名に掲げたことは、むしろ「焦っているのではないか?」という読み方もできるぐらいです。

私の中では、直観的に「GAFAの牙城が崩れたな…」と思わずにはいられない瞬間でした。

「メタバース戦国時代」の幕開け

WEB2.0市場、もっともつまらないサービスを市場普及させてアド広告でみかじめ料を徴収するというシステムだけで成長してしまったFacebook社が、調子に乗って社名を「Meta」に変えたことは、すなわち、インターネットユーザーに対しての「宣戦布告」とも受け取れます。

そう。来たるべきメタバース戦国時代の幕が上がったのです。

▼メタバース戦国時代のイメージ

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画像出典:https://www.capcom.co.jp/sengokubasara/basara4s/

元々、「メタバース~もう一つの現実~」というコンセプトは、既にNeosVRが提唱していた概念でもあり、ロゴにも「THE METAVERSE」と使用されております。

※.多分「メタバース(Metaverse)」の語源自体はもっと古くからあると思いますが、ここは調査しておりません。また、NeosVR内での「メタバース」の利用の変遷も調べていませんので、ご容赦ください。

ここで主張したいのは、悪名高きFacebook社のことなので「どうせ、他からメタバースのコンセプトパクって、資本パワーで市場侵略しようという、いかにも大企業様の考えそうなつまらない考え方だろ?」ということです。

これはある意味、世界で最もインターネットをつまなくしてしまったFacebook社が、他のIT企業やベンチャー、既にVRに関して取り組んでいる人々に対して、明確にケンカを売る形になったという構造だとも言えます。

…というのは冗談にしておいても、Facebookほどの影響力のある会社が社名を変えてまで「メタバース」という単語を掲げてきたことは、少なからず、これから先の時代においてインターネットユーザーおよびメタバースに関わる企業は常に「メタバースとは何か?」が問われ、各企業はプロダクト・サービスとしてその形を示さなければならない時代に突入したと言えるはずです。

SNS需要の細分化 ~分散されるコミュニティ~

近年、「SNS需要の細分化による、プラットフォーム乱立」の流れが顕著に来ています。

一時期、Twitterの自動広告の枠でも目立った「優しい世界」を目指したSNS「GRAVITY」もその一例と言えるでしょう。

▼優しい世界をコンセプトにしたSNS「GRAVITY」

また、メタバースを「VR空間を活用したSNS」として見た場合、既にリリース情報が出ているものでも、以下のように「あるコンセプトを軸にしたSNS」が目立つようになってきています。

▼リリースされるメタバースでも「コンセプトありき」が目立つ

この背景には「SNS疲れ」や「主要プラットフォームへの一極集中(定着化)」があると考えられますが、

「主要SNSに対するアンチテーゼ」
「主要SNSとの差別化」
「主要SNSでは実現できなかった世界観の実現」

を目指す動き、あるいはそういったユーザー需要があるから起こっている現象だと考えることができるでしょう。

このインターネット上の動きを「分散」と評して、ブロックチェーンを活用したプラットフォームの設計思想にも「分散」というキーワードが使われるようになりました。

(元々、ブロックチェーン等の技術で使われる「分散」は別の意味を指していたかと思われますが、結果的に「主要SNSからユーザーが分散していく」という意味合いで用いられることも増えたように思えます)

今までのSNS(またはプラットフォーム)一強時代から、新たに「自分に本当に合ったSNSコミュニティを見つけ出す時代」に突入したのです。

「Web3.0が見つからない」 ~キミガイナイ~

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出典:HUNTER×HUNTER(コミックス未収録)

2022年でもトレンドワードになるであろう「WEB3.0」も、これからのインターネット時代を読み解くにあたり、我々は無視できないテーマです。

Web3.0については解釈が錯綜していますのでここでの明言は控えますが、共通して言われるのは「分散型ネットワークを軸にした新たなるインターネット」だということです。

すでに「Web3.0とは?」と語るメディアも著名人も多数ありますが、これに対してTwitter発言で相場を動かす男として有名な「イーロン・マスク(TESLAの創設者)」が以下のような発言をしています。

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画像出典:https://twitter.com/elonmusk/status/1473165434518224896

▼イーロン・マスクの「Web3.0が見つからない」発言の経緯について

イーロン・マスクの発言の真意は置いておくとして、Web3.0の核となるのは「分散型」と呼ばれるブロックチェーンを連動したシステムになると言われており、暗号通貨やNFTの技術が既存のブラウザやインターネットに組み込まれる未来が予想されています。

積極的にWeb3.0を支持したり、開発・活用している人々の背景には「非中央集権≒巨大IT企業の打倒」があるように思えます。

その線で考えた場合、すでにTESLAという巨大企業で基盤を固めているイーロン・マスクがWeb3.0に否定的な発言をするのは、あからさまなポジショントークであるとも受け取れます。

(将来、自社の脅威に成りかねないベンチャーに優位性を取らせないための意図や、自身または自社が保有する仮想通貨の価値を維持するための意図もあるのかもしれまん)

また、すでにMeta社もWEB3.0への取り組みについて公表しており、メタバース同様、新時代のWEB3.0を巡っての戦争が繰り広げられようとしています。

Web3.0がどのようになるか、本当にあるのかどうかは置いておくとして、Web3.0を巡る一連の議論や企業側の動きからしても「企業にとっても無視できない存在にある」ということは明らかです。

言わば「ひとつなぎの大秘宝Web3.0」を巡って、巨大企業・CEO・インフルエンサーなど、ありとあらゆる世界の人間たちが海賊王Web3.0時代の覇者を目指す時代が到来したのです。

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画像出典:ONE PIECE

2Dから3Dへのインターネット情報の進化 ~新世代のWYSIWYG~

ここまでは、メタバースやWEB3.0に関して、各者の意思決定を読んで経営/マーケティング戦略などを予測する方向性でした。正直、かなり妄想やネタも入っているので、話半分ぐらいに留めておいてほしいです。

堅実に技術開発・研究、および実装や導入に向けて動いている企業や人の動きにも着目するべきでしょう。

まず、全体の流れや方向性として確実に向かっているのは「インターネット情報の2Dから3Dへの進化」です。

もともと、過去のPCで表示される情報は、以下のように文字だけの情報でした。

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画像出典:https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1404/24/news144.html

これを変革していったのが、Appleが発表した「Macintosh」です。

Macintoshは、Appleの創業者の一人、スティーブ・ジョブズの陣頭指揮のもとに開発された。ジョブズの思想や夢、感性が設計思想に盛り込まれ、直感的で視覚的な操作インタフェース、画面に表示される文字フォントの細やかさや美しさ、画面と印刷物に表示される図像の精度(特にWYSIWYGの実現)、筺体の美しさなどが重視されている。
引用元:Macintosh - Wikipedia

また、Macintoshの功績として「WYSIWIGを実現し、世間に浸透させた」ことが挙げられます。

WYSIWYG(アクロニム: ウィジウィグ)とは、コンピュータのユーザインタフェースに関する用語で、ディスプレイに現れるものと処理内容(特に印刷結果)が一致するように表現する技術。What You See Is What You Get(見たままが得られる)の頭文字をとったものであり、「is」を外したWYSWYG(ウィズウィグ)と呼ばれることもある。
引用元:WYSIWYG - Wikipedia

今でこそ、パソコンやスマホにグラフィカルな画面が表示されて「なんとなく…」という直感的な操作ができるようになっていますが、元はと言えば、コンピューター端末は機械言語を読めなければ活用できないという代物だったのです。

ここで主張したいことは、MacintoshおよびWYSIWYGの一般普及により、ただの文字情報を表示するに過ぎなかったパソコンが一段回上の次元の情報を発する装置に進化したということです。

他にも、このような「得られる情報の次元が変化した」という歴史は、エジソンの電話機の発明、Web1.0からWeb2.0への発展、文字・画像情報から動画情報への変遷など、挙げればキリがありません。

では、今、一体どのような変化が起こっているのかというと「2D情報から3D情報への進化」だと思えます。

この観点で言えば、私が最も期待を寄せているのが「iPhoneLiDARの普及により、現実の物体・空間が手軽にメタバースに持ち込みできる未来」というものです。

iPhoneLiDARとは、ざっくり言えば「レーザーで物体や空間の距離を高精度で計測できる機能」です。

▼参考記事(技術面の紹介もあり)

レーザーやセンサーに関する技術開発は、自動車業界の「CASEの波」などでも注目されており、自動運転の分野でも開発が進んでいる分野です。

「このLiDARの技術で何ができるの?」という質問があるかと思いますが、本質的な部分で言えば「LiDAR技術の発展や開発コストの低下に伴い、より現実の情報が3次元に近づいて我々の手元に届くようになる」だと考えております。

少なからず、iPhoneLiDARの登場に伴い、素人でも簡単に現実の立体物を3Dデータとして取り扱えるようになったことは、大きな進歩だと思います。

これに関しては「百聞は一見にしかず」で、実際に自分が試してみて体験した方が早いのですが、以下のような形で現実の立体物を3Dデータで手軽にスキャンすることができます。

また、現実でスキャンした立体物を比較的手軽に専門知識なくメタバースに持ち込むこともできます。

以下のQiitaでは、実際に私がiPhoneLiDARでスキャンした立体物のデータをメタバース(VR空間)に持ち込んだ方法をご紹介してますので、興味のある方は参考にしてみてください。

このLiDAR技術(または同様のことが行える別の技術)が発展していくことで、たとえば「Googleマップの3D版が登場し、全世界をメタバースで歩き回る」時代が来るかもしれません。

もちろん、それを実現するための技術的問題や法律的問題は数多く存在するため、すぐには訪れない未来かも知れませんが、技術の進歩によりインターネットで得られる情報の次元が向上しているのは間違いありません。

また、「2次元から3次元へ」という意味では、キズナアイが打ち出した「バーチャルYouTuber」という概念のインパクトも忘れてはならないでしょう。

モーションキャプチャによって、人と3Dキャラクターが連動して動く技術や体験を打ち出したことは、技術の発展による様々な可能性や未来を打ち出したところにあると思います。

▼モーションキャプチャについてわかる動画

(もともと、モーションキャプチャ自体は3Dゲームで扱われていた技術だとは思いますし、キズナアイ登場以前にVR空間でモーションキャプチャを再現しようとしてた方もいらっしゃるかとは思いますが、一般層にも広く知れ渡るきっかけになったのは、キズナアイおよびバーチャルYouTuber概念の登場が大きかったと思います)

今だからこそ言えますが、私が最初に書いたnote記事にてキズナアイに関する炎上等について暗に言及していたのは、こういった技術の進歩や可能性に目を向ける人が少なく、中の人の問題や企業批判が目立っていたことにもあります。

クリエイティブや技術の力を、単なるゴシップ話に消費するだけではなく、より良い体験や幸せに結びつけるため、我々はネガティブな怨嗟を断ち切る必要があるのかもしれません。

最後に|読者に伝えたいこと

今回ご紹介した要素から、2022年以降のインターネットの未来の方向性をシンプルにまとめると、以下のような図の形になるかと思われます。

【note記事用】WEB3とメタバース2022年予測.drawio

両者は決して独立するものとも限りませんので「Web3.0(分散型ネットワーク)」と「メタバース(2D→3D)」が両立されたプラットフォームも登場するかもしれません。

ただ、本当に私がこの記事で伝えたことは、実はこのような未来予測ではありません。

たとえ、このようなWebの未来が訪れたとしても、人が変わらない限り、結局はインターネットの本質は変わらないのだろう…という諦観もあります。

というのも、たとえどれだけ素晴らしい技術やツールが生まれたとしても、それを活かすも殺すも人間次第だからです。

技術の発展には、必ずと言っていいほど、理解できない者からの批判が付きまといますし、時に想定されていない使用方法で悲劇を招くこともあります。

かの「ダイナマイト」の発明者であるアルフレッド・ノーベルは、自分の開発した技術が大量殺人に使われたことに罪悪感を抱いたためか、遺言状に自身の遺産を用いてノーベル賞を残すことを記しており、今もその賞は残り続けています。

「殺人兵器を開発した者が悲劇を生んだのか?それとも大衆が悲劇を生む使われ方を望んだのか?」

誰もが情報発信が容易になり、企業や有名人にも影響を与えやすくなった時代だからこそ、たとえ不特定多数の一人であったとしても無関係ではいられません。

SNS/メタバース(VR空間)/VTuberといった技術を通して富を得たり良い人間関係を得た人もいれば、逆の人もいるはずです。

ですが、少なからず、私は今のインターネット技術の使われ方を見る限り、知らぬ間に不幸になってしまっている、または不幸に向かっている人も多いように感じます。

また、自分自身が技術やツールの使い方を誤るばかり、他人を不幸にしてしまうこともあります。

少なからず、私が始まりのあの記事を公開してからというもの、VTuber/VR等の技術を通して体験したことや目の当たりにしたことは、どちらかというと不幸に感じることが多かったです。

逆に言えば、そういう風に冷静に過去を振り返られるのようになったということは、あの記事の公開前後から見てきたインターネットの広がる数々の悪意や悲劇の連鎖から、抜け出せたことを意味するのかもしれません。

我々はメタバースやNFT、Web3.0と言った得体の知れない技術に関する情報に振り回されたり、乱立するSNSを彷徨って、大切な何かから遠ざかっていくこともできますし、新たなる力をより良い人生や社会の実現のために用いることもできます。

技術を用いる限り、自分もまた、変化しつつWebの時代の一参加者であるという自覚を持って、目まぐるしく技術が進歩しては注目され、廃れていくこの時代に生きるということの難しさを、今一度考え直すきっかけにしてもらえたら幸いです。





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