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Netflixオリジナル「すべては神のために」レビュー;おすすめはしませんが、観る価値はあります

はじめに


私は韓国のバラエティ番組とバラード歌手、お笑い芸人が好きな大学生です。
Netflixでもよく韓国制作のバラエティ、ドキュメンタリーを観るのですが、その中でも衝撃的な作品が「すべては神のために」でした。まだ全編は見終わっていないのですが、それでも何か書かなくてはという衝動に駆られて文章を打っています。
この作品の、特に最初の2,3分は本当に辛い映像と音声です。この部分を見て何も感じない人はいないと思います。これが人間のすることなのか、人間はここまで卑劣になれるのかと気が遠くさえなります。あまりにも衝撃的なので、万人におすすめできる作品ではありません。しかし、観て自分の中で考えを持つ価値は十分ある作品だと思います。

Netflixで「すべては神のために: 裏切られた信仰」を観ましたか?

https://www.netflix.com/jp/title/81493078?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81663914&t=amsg

どんな番組なのか

「カルト宗教」という言葉が昨今話題になっています。日本だけでなくお隣の韓国でもカルト宗教(韓国ではサイビ宗教と呼ばれる)の問題は深刻です。この番組は韓国のカルト宗教のうち、「摂理」「五大洋」「アガドンサン」「万民中央協会」についての調査報道をもとにしたドキュメンタリーです。

背景知識

全くの先入観なしに番組をご覧になりたい方はここでストップして、ぜひNetflixでご覧になってください。

さて、いくつか前提となる知識を書いてみようと思います。

①誰が制作したのか?


制作したのは韓国の地上波テレビ局であるMBCで、調査報道番組『PD手帳』のチームが取材を行いました。

この『PD手帳』という番組は日本で例えると『クローズアップ現代』のように、比較的長い時間をかけてテレビ局のプロデューサー(以下PDと略記)が調査を行い、その情報をもとに番組が制作され放映されるというものです。

ではなぜNetflixオリジナル作品になったのでしょうか?事情はいろいろとあるのだと思いますが、まずMBCはお金があまりありません(ざっくりいうとこの会社は半官半民なので儲かっていたら逆におかしいですよね…。)また、半官半民という性質上、どうしても上からの圧力がかかります。Netflixに出資してもらい、金銭的・政治的問題を解決できたと(筆者が勝手に)推測しています。

②サイビ宗教とは何か?


サイビとは漢字では似而非と書き、「偽の」という意味があります。日本で言うカルト宗教と似たような感じですが、韓国にはキリスト教信者が多く、キリスト教の勢力も大きいためキリスト教系のサイビ宗教が多いようです。
実際に1−3話で扱われる「摂理」もキリスト教系です。
日本同様大きな社会問題になっていますし、政治的な繋がりを指摘されているものもあります。

③(ネタバレなし)どういう構成の作品なのか?

被害者の証言、元信者の証言、反対活動家の証言、当時の映像、俳優による再現映像によって構成されます。再現映像もですが証言や当時の映像、資料が印象的に使われており、非常に生々しい映像が続きます。

もしかしたら一気に観ることが辛くなるかもしれません。私は実際怒りと辛さで、鑑賞した日の夜は心拍数が上がり、なかなか寝付けない程でした。無理せず、自分の心の余裕に応じて観ることを強く勧めます。

オーディオ言語は韓国語ですが、比較的丁寧な日本語字幕がついています。

背景知識だけ書いていたのに1000文字超えていました。続きはまた後日書きます、、、


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