Day3〜Day5 激しい痛み

激しい痛みで声を出すことになるとは思いもよらなかった。

手術三日目は平日月曜、でも念のために振替休日を取得。お腹を壊す大きな原因でもある海外出張で貯めた休日出勤に助けられる。

三日目のトイレから異変があらわれた。トイレをし、ウォシュレットでお井戸を綺麗にしお尻セレブでポンポンと水を拭いたあたりから激痛が走る。痛すぎる。トイレで思わず「痛いぃぃぃぃぃ」と叫び、脂汗がじわっと出る。腹式呼吸で心を落ち着かせようとするが痛いものは痛い。ウグウグ言いながらガーゼを貼りベッドに飛び込む、もちろんうつぶせで。30分ほどたったところで痛みが治まった。とにかくゆっくりと過ごし、シャワーを浴びて就寝。

四日目は初出勤である。大きなドーナツクッションを抱え久々の出勤。とりあえず静かになるべく動かない様にを心掛け、一日をやり過ごす。ただ座っていてもヒリヒイ痛いし、立っているのもつらい。上司にお願いし、翌日はリモートワークをさせてもらうことにした。

五日目、ベッドの上で仕事をするのはお尻に負担もなく快適。と思ったのもつかの間、首と腕が非常に痛い。そしてトイレに行きパンツを下すたびに思う「臭い」。ウンウンの匂いではないので恐らく浸出液だろう。手術から数日、患部をいたわるためお尻を洗うことが出来ずシャワーで体を伝う水だけがお尻を洗っている状況。浸出液は7㎝四方のガーゼ全体を濡らすほど出ている為、かなりの量がお尻についている。このにおいがきついのだ。
そしてこの日はお昼にウンウンをすると、三日目と同様の激痛。小一時間悶絶して荒い息を整えた。浮かんだのは「傷口が膿んでいるのではないか?」、「このまま放っておくと大変なことになるのではないのか?」という気持ちだ。

夕方痛いお尻を引きづり、医院を訪れた。そして例のごとくお尻を出して言われたことは、「傷口にウンウンがついていて痛いのだろう」とのこと。なんて恥ずかしい。どうやらウォシュレットだけではシートン法のゴムについたウンウンを全て洗い流せていなかったようだ。汚いゴムがガーゼに押され患部について傷口にウンウンを塗り込んでいたという衝撃。それは痛いはず。この日から、トイレ⇒ウォシュレット⇒尻浴の日々が始まった。尻浴は桶の中にお湯をため、お尻を静かに沈め上下に揺らす。こうすればゴムについた汚れも浮かすことができる。こうしてトイレの工程が一つ増え、朝はこれまでよりも早く起きなくてはならなくなった。


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