初めての出会い

トイレでお尻を拭いている時の「コリ」っとした違和感、2018年9月にそれは始まった。

なんか変だなと思いつつも、そのまま放置。痛むこともなく忘れていたころに今度はお風呂でまたコリっとした感触を触り、やっぱりおかしい。「お井戸」から数センチ外れた変なところにニキビが出来たんだと思い、いつものごとく潰そうとするもうまくいかない。そのうち消えるだろうと放置すると、おできは小さくなり米粒ぐらいのコリに変わる。そして、またニキビになるの繰り返し。

ニキビになるときは決まって直前におなかの調子がおかしいとき。これは変だと思い、恥ずかしい思いを捨てて10月下旬に近くの肛門科を受診した。
診察台でおしりを出し、看護師さんと先生にお井戸を覗きこまれる。先生の「力を抜いてくださいね」の言葉が終わるとすぐに、指がお井戸に入ってくる。「うはっ」とか「うぅっ」という声が自然に出るのと共に、ものすごい恥ずかしい感じ。色んな器具が中に入り、写真やエコーを取られる。そのたびに変な声がでる。指がお井戸から出ると、おしりをペーパーで拭かれているので、恵みの水が出てきたのだろう。

先生からの診断は「肛門周囲膿瘍」。下痢になりやすい男性がかかる痔の一つで、肛門の中側で感染をおこし管が出来ているとのこと。管の先に膿がたまり、おでき・ニキビに要な状況になっているようだ。良くわからないけど腫れてるのがわかったところ、「切開して出しましょう」というとんでもないオファーが。何にも考えていなかったのでメス入れは勘弁してほしいことを伝え、とりあえず抗生物質を処方してもらった。「再発の可能性があり、その場合は手術が必要」という言葉と共に。

これが痔瘻との闘いの始まりだった。

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