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はじめての麻酔

痔瘻の手術は全く痛く無かった。

2019年年明け早々に二件の海外出張をこなし、案の定お腹を下して肛門周囲膿瘍を患う。いつもちよっと腫れるだけなので薬でチラシ、運命の手術当日が来た。

12時に医院に入り、個室で待機。てっきり沢山の手術患者がいるのかと思っていたら、大腸カメラの患者さんと僕だけとのこと。待っている間に下剤を浣腸してもらい、テレビを見ながら便意を待つ。医院に行く直前にしっかりトイレで出してきたので、何にも出ないかと思いきやお尻の中でポコポコ音がなっている。急に「ヤバイ、漏れる」と思うほどの便意に襲われトイレへ直行。すこーし出てお腹の中はスッキリ。

前日まで心臓が張り裂けそうなくらい、いろんな人に泣き言を言っていたのが嘘のような清らかな心の自分がいる。逃げることもままならないことが分かっているからこそなのだろうが、トイレは頻繁に行く。めっちゃ行く。1時間半の間に6回ぐらいトイレに行く。やっぱり緊張はメチャメチャしている。最後の7回目から帰還すると看護師さんから手術室へ促される。14時半ごろだった。

まず、手術室に入って感じたのはとにかく寒い。手術着の下、下半身は半裸なのだとにかく寒くてガタガタ震えている。それもあって血管が細すぎて点滴をどちらの腕にするか悩まれてしまった。点滴をした上で血圧が下がらない筋肉注射をしてもらう。これが結構痛い。

最後に先生が入られたので、緊張している旨を伝える。鎮静剤を腕に打たれ、すぐに頭がボーっとしてくる。体にベルトがまかれている途中からほとんど記憶がない。その後、お井戸の近くでチクっとした痛みを感じたような感じてないような、、、

次に気づいたのは看護師さんに抱えられて、個室に戻ってきたところ。何かむにゃむにゃ喋ったがまた記憶がなく、完全に目覚めたのは5時頃。先生の説明を受けて帰宅した。

手術自体は思っていたほど痛くなく、その日は痛み止めの効果もあってか痛みはほぼ無し。硬い便が出ると良くないようなのでゼリーなどで夕飯を済まし、早々に床に着く。もちろんお尻を上にして。

お尻を守っているのか、背中が痛くて夜中に目が覚めたがその程度で痛みは本当にそれほどのものだは無かった。なんだ、大丈夫じゃん!と思えたのは最初の大きな勘違いだったのかもしれない

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