痔瘻手術 序章

予防接種・血液検査ですら大嫌いな僕にとって、複雑な検査は恐怖そのものだった。

肛門科の先生にいただいた紹介状を持って、クローン病の検査をするために大きな病院に訪問。大腸カメラは5年ほど前に経験があるため、小腸検査を希望したが、内臓のCTスキャンとエコー検査をした上で疑義があったら次に小腸検査となった。というのも、小腸カメラは相当大変なようで、カメラを入れるのでもカプセルを飲むのもおおごとだそうだ。CTスキャンは造影剤を注射するため、同意書にサインをするのだが、数万人に一人の確率で死亡と書いてあるのでとにかくビビる。

エコー検査はつらいことなど何一つなく、すんなり終了。CTスキャンは、大きなレーザービームが出そうな機械の前に横たわり、点滴を入れられた後に造影剤注入。体が熱ーくなるのを感じたらCTの中に入って画像を取る。思っていたより痛くないし怖くはない。
検査結果はシロ・幸運なことにクローン病ではないとのこと。あくまでもおなかが弱いだけの様だ。

この結果を受け、クローン病でもないことから通っていた肛門科で痔瘻の根治手術を受けることとなった。痔瘻も患った場所によって手術方法が違うのだが、僕はお井戸の横にできたためシートン法という根治までに時間のかかる方法での手術となった。場所が良ければその管をくりぬいて終わりなのだが、僕の場合は肛門括約筋がもろにあるところで、ここを傷つけてしまうと便が漏れてしまうそうだ。これに対してシートン法では、痔瘻管と呼ばれる管にゴムを通し体が異物として認識し、外に排出する修正を活かしてこの管を切るものだ。予後は非常に良いが、ゴムが取れるまでに数か月かかる長丁場である。また、出血があることや手術後の経過を見るためにもなるべくゴムが取れるまでは海外出張はお預けとの事。

出張が詰まっている中で初めての受診 2018年10月から4か月たった2019年2月15日を痔瘻手術日となった。

シートン法
https://rakuc.com/ziro.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?