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おいしいアイディア

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考えたことなどをつらつらと。フードエッセイを読んだ感想も書きます。
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#スイーツ

"Little MOTHERHOUSE 開発会議"に参加してきました

 銀座に初の専門店を構えて再始動する食のブランド、”Little MOTHERHOUSE”。【途上国から「食」の可能性を世界に】を理念に掲げ、小さな一口から途上国の魅力に気付くきっかけ作りをしている。数カ月の販売休止期間を経て、遂に新作が発表されるとのことで、私も「Little MOTHERHOUSE 開発会議」に参加してきた。ここに集まった全員が新商品を試食し、票を最も獲得したものに1位の称号を与えるので、雰囲気は正に会議。立ち上げメンバーの方が言う「みんなで創るブランド」

チョコレートから途上国の可能性を開く #Little MOTHERHOUSE

 「途上国から世界に通用するブランドをつくる」ことを理念に掲げ、新たな挑戦を始めた会社がある。  MOTHERHOUSEはバングラデシュをはじめとした、所謂"発展途上国"に工場を持つアパレルブランド。その土地の素材と技術を使い、今まで見向きもされなかった各国特有の魅力に光を当てる。未だ気付かれていないが大きな可能性を秘めた「想い」を「かたち」にするのが彼らの仕事だ。  この魅力を伝えるのはそう簡単ではない。"途上国"と言うとどうしても心理的に同情が入り、モノ自体に焦点が向

安納芋から紅はるかに原点回帰

 さつまいもは昔からあった。ただ、気付かぬ間に昔の味はゆっくりと変化していた。その変化は長い時間をかけて徐々に変化してきたが故に意識的に知覚されることもなく、自分の中にすっかり馴染んでいた。  今“さつまいも”と言えば「安納芋」が一世を風靡している感がある。蜜芋の中でも糖度が高い上にねっとりとした食感が合わさって、これでもかと蜜を主張する。これほどまで明確に、分かりやすい魅力をマーケットが無視するわけもなく、世間は安納芋で溢れている。  安納芋を使用していること自体が焼き

お皿に魅せられて

 iittala表参道 ショップ&カフェで出会ったTeema(ティーマ)シリーズのお皿。器をよく見る前から、デザイナーのカイ・フランクさんの思想に惚れてしまった。 "必要な装飾は色だけ"  皿を人間と重ねる。「自分の個性(色)を持ちなさい」と言われる時代。その「色」は決して外部から取り入れた派手な装飾ではなく、自分自身の内に秘める力でないといけないと思う。シンプルさから溢れる自信、そして美しさ。それを体現したのがTeemaではないかと感じた。  洋服も結局は「何を着るか