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おいしいアイディア

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考えたことなどをつらつらと。フードエッセイを読んだ感想も書きます。
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#日記

"Little MOTHERHOUSE 開発会議"に参加してきました

 銀座に初の専門店を構えて再始動する食のブランド、”Little MOTHERHOUSE”。【途上国から「食」の可能性を世界に】を理念に掲げ、小さな一口から途上国の魅力に気付くきっかけ作りをしている。数カ月の販売休止期間を経て、遂に新作が発表されるとのことで、私も「Little MOTHERHOUSE 開発会議」に参加してきた。ここに集まった全員が新商品を試食し、票を最も獲得したものに1位の称号を与えるので、雰囲気は正に会議。立ち上げメンバーの方が言う「みんなで創るブランド」

食への距離感は人それぞれ

 食欲は三大欲求の1つであり、世界がどう変わろうとも「食べる」という行為が変わることはない。とは言え全く変化がないわけではなく、生存欲求を満たす"動物的行為"に付随して、食を楽しむという"文化的行為"の側面が重要視されるようになった。これは時代の変化にも依るし、大人になるにつれて生まれる心理的な変化でもある。  何にせよ私たちに普遍的であることに変わりはなく、人間である限り関わらなければならない身近なものだからこそ、それぞれが持つ食へのスタンスが個性として見えてくるのだと思

日本が韓国をホワイトリストから除外し、韓国がGSOMIA破棄を宣言したその日まで釜山を旅した話②

 前回に引き続き、釜山での思い出を共有しようと思います。わざわざ旅行の大事な時間を使ってこんなことをするのか?と言われるような、誰もしないであろう経験ですので是非読んでみてください。 ↓↓↓韓国での食体験は下のリンクからどうぞ🍽↓↓↓  この旅行で私が設定したテーマは1つ。小さなノートに現地の人たちの生の声を集めること。メディアに煽られる国民同士の対立構造、でも実際のところどうなのか、自分の目を通して確かめてみようという試みでした。 韓日(日韓)関係がとても冷え込んでい

鮨を通して感じた"食べる"ということ

 「生きるために食べるのか、食べるために生きるのか」と言われれば、私は完全に後者で、人の幸福は即ち「口福」だと思っています。1年間、鮨を食べ歩きながら考えた"食べる"ということを自己紹介の代わりに書いてみます。 「旨い」と「美味しい」 自分の食体験を振り返ってみると、この2つを使い分けるタイミングが確かにあります。口に入れた瞬間、脊髄反射のようなスピードで「旨い!」と感じるものと、咀嚼を繰り返しながら「美味しい。」と嚙みしめるもの。前者は鮪や鰤など味の濃いもの、後者は白身や