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Aqua Timez ラストライブレポート①

2018年11月18日。僕は横浜アリーナにいた。
目的は10年以上応援し続けた5人組バンドAqua Timezの解散ライブ「last dance」を見届けるため。

2003年に結成、2005年にインディーズ、2006年にメジャーデビューを果たし紅白歌合戦にも二度出場したバンドAqua Timez。
最大のヒット曲「虹」が全盛期だとすると、その後の活躍はオリコンのランキングを見ても著しいとは言えなかった。

しかし「何のために誰のために歌うのか?」この一本の芯が一度もブレることなく曲を伝え続け、僕たちファンも応援し続けた。

生きていく中で挫けそうなとき、頑張り切れないとき。人よりもうまくいかないことが多くてそんな自分が嫌いになりそうなとき、背中を見せて引っ張るではない、背中を押すわけでもない、ただ横に並んでそっと肩に手を置いて「いつでも大丈夫。ちゃんとおれたちはここにいるから」とやさしくただ居てくれる。それがAqua Timezの一度もブレない音楽だった。

バンドが解散を発表した時、僕は悲しみのどん底に落ちた。ただ解散の発表にショックだっただけではなく、解散発表の数日後から留学が控えていたことが悲しみを深くした理由だった。
活動は2018年いっぱい。僕の帰国は2019年。
10年以上応援し続けた大好きな人たちの最後にさよならもありがとうも言うことができない。こんな辛いことがあるのかと思った。

しかし解散ライブ当日、僕は最後のライブ会場横浜アリーナに立っていた。

解散発表から数日後、ラストライブの詳細も発信された。その時僕は「この日に一時帰国をして彼らの有終の美を見届ける。」と決めたのだ。
もちろん渡航費、宿泊費と高額なお金はかかるが、大学時代何かの時にと貯めていたアルバイト代を使うことに。(本当は留学後の新生活に使う予定だった。)

最初この決意を両親に伝えたところ、「(留学をすることの)けじめがつかない」と反対。しかし「ここで行かなければ一生後悔をする」と伝え、両親も僕がどれだけ彼らの音楽を愛していたか知っていたこともあり最後には「好きにしたらいい」と折れてくれた。
解散ライブまで残り数週間と近づくころには、緊張や興奮、悲しさや寂しさでなかなか寝付けなくなるなど少し心身の状態にも影響が。
しかし当日に向けてコンディションをしっかりと整えてイギリスから日本に旅立ったのだった。



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