スープカレーを食べた

メチャクチャ美味しいスープカレーを食べた話。

一口にカレーといっても即席タイプのレトルトカレーから、一般家庭のこだわりが出るお家カレー、本格的なスパイスカレーなどなど様々だ。
小さい頃はカレーは家で食べるもので、外で食べるものという印象がなかった。一人暮らしをするようになってしばらくも、家で大量生産できるカレーばかりで、外食のカレーに魅力をあまり感じていなかった。

カレーは美味しいが匂いが部屋に残りやすい。
目を背けていた事実に気付いたのはいつだっただろうか。

私はカレーは大好きだが、部屋に残るカレーの匂いはあまり好きではなかったのだ。一度自覚してしまうと、どうしようもなく気になってしまう。私はカレーを作るのを避けるようになった。

それでも、カレーは食べたい。
そうして私は外でカレーを食べるようになった。

カレーは奥が深い。外で食べるようになって知ったことは、カレーにはスープカレーというものがあるらしいということだ。
カレーは飲み物とはよく言われるが、カレーはライスかナンで食べるのが私は好きで、スープカレーというものにあまり興味がなかった。今年に入って人生初めてのスープカレーを食べたのだが、味付けが想像以上に薄く、何か……違うな……という複雑な気持ちに駆られた。（味はとても美味しかったです！）スープカレーというものがすべてこうなのか、それともたまたまだったのか。それを確かめる程の気持ちがスープカレーに向かず、つい先日までスープカレーに対する意識は希薄なものだった。

夏も終わりと言われたにも関わらず、暑さがまだまだ残る日中のことだった。
汗をかいたあとだったので味が濃いものが食べたくなり、友人とラーメン屋に行こうかどうしようかと話をしている時、候補にスープカレーが上がったのだ。友人はスープカレーが好きで、かつ私も久しぶりに食べるか！と気分が向き、友人に案内されスープカレー屋に向かった。

結果から言おう。メチャクチャ美味しかった。

私が食べたのはシーフードカレーだったのだが、エビや貝の旨味を損なわず、海鮮すべてに味がしっかりと染み込み、そのままで食べても美味しいし、ご飯と食べても申し分ない味付けだった。スープカレー特有の大きめな野菜もスープと頂くことでさらに美味しく味わえ、何とも幸せな食事だった。

私は一度美味しい！と感じた食べ物は飽きるまで毎日食べたい！と思う質なので、今すぐにでもスープカレーを食べたい！という気持ちを抑えつけ、カレーうどんを食べている。おいしい。

2020.09.20　美少年回転寿司