光を浴びること

わたしは日に焼けるのが嫌いだった。何なら今も嫌いだし、できることなら焼けたくはない。

それゆえに遮光カーテンで自分の部屋を真っ暗に閉ざしていた。当たり前だけど真っ暗な部屋では何もできないので、活動したい時はカーテンを閉めた上で電気をつけていた。


遮光カーテンを閉めると、どんだけ晴れていても一切光が入ってこない。そんな閉ざされた部屋で1日いると時間の感覚がわからなくなる。


最初の方はすごく嬉しかった、室内にいても日焼けすることを考えるとすごく憂鬱で、これで焼けなくて済む、とご機嫌で遮光カーテンを毎日閉めていた。


どうしてここまで日焼けに怯えているのかわからない、そもそも焼けたくないなら普通の人は夏フェスにだっていかないのでは?とも思う。気持ちが行動に伴っていないような、そんな気がする。

とりあえずそれは置いておく。


しばらく日光を浴びる機会が極端に減った。
朝も一応アラームは鳴るが真っ暗な部屋に鳴り響くだけだし、私は頑張れないので電気をつける気にもなれず、毎日昼に起きていた。早起きできない自分のことが嫌だった。

二つ前くらいの記事のことで、自分がこのままだとどんどんダメになる気がして、それは避けたいと思った。だから何かを変えようと思った。変えないとダメになる。好きだった人のことでダメになるより、良い方に変わりたい、これが1番最初に思ったこと。この気持ちを行動にかえたかった。

そしていつか、変わった自分のこと認めてもらいたいな。きっとそんなことないっていうけど、付き合うことじゃなくて人としても諦められてしまった気がするから。人に必要以上に期待されるのも苦しいけど、それ以上に諦められることの方が苦しい。人に期待してもらえなくなったら終わりだと思うから。

とりあえず何かを変えたい、その結果最初にしたことがカーテンを開けることだった。すごく小さなことだし、誰だってできるくらい簡単なことだ。それでも私は日焼けに怯えすぎてカーテンをずっと閉め切っていたので、開けた途端入ってくる光がすごく眩しかった。

原因は不明だったけど気分が落ちることが増えていて、きっと何か一つじゃなくてたくさん、いろんなことが重なった上の鬱だったんだと思う。その中の一つに日光を浴びてなさすぎることが入ってたんだろうな、そう思うくらいいまは日光を浴びるのが気持ちよくなった。


朝真っ暗な部屋で鳴り響くアラームを止めて電気をつけるより、朝になると自然と出る太陽の光で自然に目が覚める方が100倍気持ちいいことがわかった。朝の光って特別な力がある気がする。


とりあえずこれからも毎日遮光カーテンに甘えすぎないように生活を頑張りたい。


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