思い出ときっかけ

今度こそ吹っ切れたような気がする。そう確信した途端に急に肩の荷が降りたような気がして、すごく気分がいい。


あんなに泣いたのが嘘みたいに、意外とすぐ吹っ切れてしまった、切り替えが早い方なのかも。そういうことにしておこう。


吹っ切れるのは確かに早かったけど、好きだった時間はその何倍もあって、いままでずっと好きだった気持ちは嘘じゃない気がする。今ならそう思える。楽しかったな。


振られた日の夜は好きだったひとの匂いのしみついた服を洗うことができなくて、好きだったひとの匂いを嗅いだらむしろ思い出して会いたくなってしまった。 


でもいまは、懐かしい、好きだった人の匂いだ、それ以外の気持ちがわかなかった。楽しいことばっかりじゃなかったけど幸せだったなって思った。向こうの中ではとっくに終わったことだったけど、私の中でもやっと終わらせることができたよ。でも会ったら簡単に戻ってしまう気がして、その時には笑ってほしい。許してほしい。馬鹿だなあって、笑って。

匂いって記憶に結びつきが強いと思ってて、またどこかで同じ匂いの人に出会ったら思い出してしまうかもしれない。それでも別にいいかなと思う。思い出す分には自由だから。

終わりは確かに最初に思い描いてた理想と違ったけど、今頑張ろうと思えてるのは間違いなく好きだった人のおかげだと思う。


けど、頑張るのは好きな人のためではなく自分のため。好きな人のために頑張れる人も素敵だけど、今は自分のために頑張れる人間でいたい。

間違いなく、変わろうと思えるきっかけをくれたのは好きだったひとだよ。ありがとう。もちろん楽しいことばかりではなかったけど、出会えてよかった。

今の私は誰かに好きになってもらえるような人間じゃないと思う。


だからまず自分自身が、自分のことを好きになれるように、少しずつ変われるように、頑張りたいなと思う。とりあえず今のところは頑張れている気がするし、結構最近の自分のことはすきだ。



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