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読書仲間(作家目指す友達Sくん)

今まで読書した作品の感想を言い合う仲の友達は居なかった。
ひとりで読んで、感想を書き留めておいて、また、ひとりで読むを繰り返して来た。

それがどういう訳か最近、友達Sくんと、どんな本を読んだか、どんな感想を持ったか等を話すようになった。
お互い、文章を書く事は知っていた。
でも、互いに今までは余り触れずに来た。

きっかけは、彼が文藝賞に出したという話からだと思う。
僕もnoteをはじめて物語も書いているという事を伝えると、創作の話になり、互いの書き方の特徴を話したりして、彼に読書量を聞かれ、大体の事を伝えると「あ〜、俺はやはり読書量が足りていないよ。足りないから俺の文章は会話が多くなってしまうんだ」なんて言っていた。
それ以来、今何読んでる?をお互い話すようになり、本の感想を言い合う様になった。


これが、思いの外楽しくて。
同じ本を読んでも同じ感想にならない事もある。彼はあまり深入りせずにサラッと読んでいるようで、表現の美しさやここの比喩が良かった、など僕とは違う視点で伝えてくれる。

僕は、叙情的な場面が好きなので、そこで自分はこう思った、こういう場面で感動した、などと話すと「彗くんは視点が面白いし、批評も鋭い事を言うよね」と感想に感想をくれる。

共感する部分もあったり、新たな発見があったり。
村上春樹をもう一度読むきっかけをくれた人なので、僕の読書ライフもこういう話をする友達が居ることで変わっていくのでとても面白い。

余談だけど、ノルウェイの森の主人公がだんだんSくんで再生されてしまっている。どことなくアンニュイな雰囲気で浮世離れしたふわふわしている感じの人なのだけど(聖おにいさんのイエスの役がそのままで演じられるような見た目)何故だか主人公と被る。こんな事を彼に伝えたらどう言われるんだろう。笑
Sくんは距離感も付かず離れずで常に空気が穏やかで安定していて、謎の文豪感の出ているその独特の空気感と話し方がかっこよくて僕は少し羨ましい。


こういう事を話する事が出来るというのは、創作をする上で刺激になるし、いい事だと思う。
今まで、こういう話をして来なかったのは勿体なかったな〜と思いつつ、これからも読書仲間として、感想を聞いたり伝えたりする仲で、刺激し合えたら良いなと思っている。


創作をしている人は、創作をする友達が周りにいる人が結構いる気がするんだけど、いいものだなあと思った今日この頃。
SNSでそういう友達を作るのも良いのかもしれないな。
……でも、Xは微妙になってしまったし、インスタ…?どこへ行けば良いんだろう。
どうでも良いけど、やっとブルースカイから招待が来て登録したけどめちゃくちゃ使いにくい。早速放置してる。
やっぱり、SNSは向いてないかもしれない。


とりあえず、早く「ノルウェイの森」の感想をSくんに伝えたいので読んでしまいたい。


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