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脱プラスチック生活

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このマガジンでは個人が日々の暮らしでできることに関した記事を集めました。環境に良いことをしたいけど、何からして良いか分からない人におススメです。
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2020年11月の記事一覧

海洋プラスチック汚染の原因と種類の割合について分かりやすく解説します

「これまで生産されたプラスチックは,そのほとんどが何らかの形で今も地球上にある」とか、「プラスチックごみでリサイクルされない残りは、この地球上のどこかに行き着き、疫病のように大地や海を覆う」といったようなセンセーショナルなメッセージが発信されています。これはこれで決して嘘ではないですが、私たちが日々買っている食品包材がすぐに海に流れて永遠にさまよい続ける訳ではありません。 海洋にプラスチックが流れると生態系に影響があることは「脱プラスチックで一番初めに知って欲しいこと「プラ

プラスチックごみはたった25%しかリサイクルされていません。脱プラスチックのために知っておきたいリサイクルの実情。

プラスチックのリサイクル率84%のうち56%がサーマルリサイクル(熱利用)で二酸化炭素にしてしまうので実質リサイクルとは言えないという残念な状況です。加えて残りの4%のケミカルリサイクルの内訳を見てみると最も使われているのは「高炉・コークス原料」となっており1)、ほぼ熱リサイクルです。プラスチックのリサイクルを困難なものにしているのは種類の豊富さです。 はじめに日本のプラスチックのリサイクル率は84%と言われています1)。一見、紙のリサイクル同様に非常に高く見えます。しかし