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それを造れば、彼が来る

8月最後の週末は家族で我が民泊「すさのわ」で過ごした。

今は新型コロナウイルス予防の観点で民泊休業中。
島根県出雲市にある須佐神社の参拝客も例年に比べ減ってはいる。

この地域周辺の観光施設も営業の縮小や休業をしているところが多く、例年とは違った夏休みだった。

しかししかし、自然は変わらず繁茂し続ける。
すさのわの裏庭も草木が生い茂り、草刈、木々の剪定が必要になっている。

この休業期間にに裏庭の手入れを進めようと奮闘した!

妻と二人での地道な作業。やっぱり機械は欠かせない。
草の刈払い機、枝木の刈込機、電動ノコギリ。
3つの機械を適宜使いこなし作業を進める。
燃やせる草や葉っぱ、小枝は、簡易焼却炉で燃やす。
この燃やす間が暑い暑い!
汗が滝のように流れる。

でも、徐々に庭がさっぱりして、整っていくのは気持ちがいい。
今は、開墾に近い、庭作り・・・もくもくと作業をしていると、いつも思い出す映画がある。

ケビンコスナー主演の映画『フィールド・オブ・ドリームス』。

主人公は「それを造れば、彼が来る」という謎の声を聞く。
周りには反発されながらも、その声に従い野球場を作る。
そして、往年の野球プレーヤーがそこに帰ってくるという話だ。

僕も何か大きな力に突き動かされて、ここの場所を作っている気がする。
ここを作ると誰がくるのか?
明確には分からないけど、田舎の田舎、山奥に、神話と郷土の歴史が残る須佐という地に何かを作らないといけない気がしている。

ここは妻の祖母が長年住んだ家。祖父は須佐神社の神職をするためにここにやってきたという。そして、古くは町の診療所であった。
田舎の中山間地域は開発地域から外されること多く、過疎化の波は随分前からきていた。

いわゆる、近代化の波からは取り残されてきたが、もっと古くからの人々の歴史を踏まえると底深い意味を持っている地域だと思う。

目に見えるものだけに捉われていては、目指せない場所。

それを造れば、彼が来る

それとは何か?彼とは誰か?

を問いながら、場所作りに励んでいる。