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【1分で分かるコストカット手法】バリ取り工程の自動化における課題と工数低減

 こんばんは。

今回は、バリ取り工程の工数低減について紹介させていただきます。

 本記事は、有限会社中島精工様の協力をいただき作成させていただきました。

 この記事を読んでいただければ、この中島精工と組むのがいかにいいかを理解できると思います。

1.バリ取り工程の工数低減の背景

 バリ取り工程の工数低減は製造部門から下記理由から依頼頻度の高い案件の一つです。

 ①バリ取り工程自体が非付加価値作業と認識されている
 ②バリ取り作業そのものがじかんがかかり面倒くさい

 これらの説明は下記のとおりです。

①バリ取り工程自体が非付加価値作業と認識されている

 生産管理の世界では製造工程で発生する作業を、製品の価値を高める付加価値作業と製品の価値を高めない非付加価値作業の二種類に分類します。

 言葉だけで言うと難しいですが、簡単に言うと製品の形状を変える行為を付加価値作業、製品の形状を変えない作業を非付加価値作業と分類するとしっくりくると思います。

 では、バリ取り作業はどちらの作業に分類されるかというと非付加価値作業に分類されます。

 なぜかというと各工程の製品図面にはバリが記載されていないからです。

 この理由から、バリ取り作業は製品品質を決める作業にもかかわらず最も評価されない作業というレッテル張りをされています。

②バリ取り作業そのものが時間がかかり面倒くさい

 ①で説明しましたが、製品図や工程フローになぜバリ取りが記載されていないかというと、バリの発生個所や発生頻度は非不確実性が高く図示しにくいからです。

 つまり、発生個所、バリの程度、個数が製品により異なるため、人の判断に頼らざる負えない工程になります。

 また、上記の理由から、作業者は「バリを探す→バリをとる」という2種類の作業をする必要があるため、バリ取り作業はおよそ数秒~数分/個の工数を要します。

2.バリ取り工程の自動化の課題

 バリ取り工程の自動化の課題は下記の2点です

 ①不確実性の高いバリの作業の平準化

 ②バリ取り工程と隣接する作業と合わせた自動化

①不確実性の高いバリの作業の平準化

 1-②で説明しましたが、バリは発生個所、バリの程度、個数が製品により異なるため、不確実性が高いです。

 そのため、自動化を行う上で重要な作業の平準化をやりにくい点がバリ取り工程自動化の障壁になります。

 あえて、自動化を行う場合は、加工した部分すべてにバリ取りを行うという荒業もありますが、セラミックなどの脆性素材の場合、製品への破損リスクもあるため、前工程に検品・選別工程を設けてバリ取りが必要な製品をより分ける作業を行ている会社も存在します。

②バリ取り工程と隣接する作業と合わせた自動化

 工数低減の場合、経営陣や投資家に評価される(財務諸表に影響を及ぼす)工数低減の指標は作業者が1名分の工数を削減することです。

 バリ取りの工数は、数秒~数分/個です。バリ取り工程を自動化した場合、作業者1名分の工数低減を実施するには、バリ取り作業が1分/この場合380個/日以上の製品需要が必要になります。

 ※工数低減については諸説ありますが、詳しくはこの本を読んでいただけると助かります。

 つまり、多品種少量生産の製品群の場合、前後の工程と合わせて自動化することで作業者1名分の工数を削減する必要があります。

 以上の理由から、バリ取り工程の自動化を実現する場合、前後工程の自動化と合わせて実施することが条件になることが多い為、市販のバリ取り機を導入しただけでは自動化が失敗するケースがあります。

3.バリ取り工程の自動化を専門にする企業の紹介

  上記の理由から、バリ取り工程の自動化がいかに難しいかを説明させていただきましたが、下記の対策を実施すればバリ取り工程の自動化は不可能ではありません。

【対策】 
前後工程の自動化を含めた自動化プランを提案ができるバリ取り設備メーカーと組んで自動化をする

 そのような都合のいい会社があるのかと思い探してみましたが、ありました。

 有限会社中島精工という会社なら可能です。

 このメーカー、前身が自動車の製造設備と部品製造業者であるため、専用加工設備の設計・製作・工法の提案が可能です。

 加えて、自社で培ったレーザーバリ取り技術によりバリ取り作業時間を数秒/個まで短縮することもできるため、工数低減だけでなく生産数量の増加などの付帯効果も期待することが可能です。

 実際の技術力は動画を見ていただければわかると思いますので、ご覧いただければ幸いです。


 このコンテンツではコストカット手法を纏めたマガジンも発行しています。

 興味のある方はご一読いただけると嬉しいです。


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