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【告知】Footballistaに寄稿致しました(競技規則・スポーツテック)
フットボール専門誌Footballistaさんからお話を頂き、サッカー審判系トピックスで2本記事を寄稿しました。先般のUEFAネーションズリーグ決勝で話題となったオフサイドの規則改正史と判定自動化に向けた動きを、レフェリングとテクノロジーの関わり方に対する考察を交えながら綴っています。
前編は競技規則改正経緯が中心で、後編は半自動オフサイドテクノロジーを含めた技術系トピックスが主な内容です。
オフサイド検証 – 3Dモデリング編
近年サッカーにおいても映像を判定に用いるビデオアシスタントレフェリー(以下、VAR)が導入され、判定映像や詳細の公開に伴い、オフサイドの判定を巡ってより厳密な判定結果が映像を通じて広く知れ渡ることになり、これが新たなストレスを生んでいます。イングランドプレミアリーグではこのストレスが原因で、オフサイドのルールそのものの変更を要望する声が、一時的とはいえ上がるようになりました。
本記事では、3Dモ
ゴールジャッジ検証 – 3Dモデリング編
※2020年1月24日追記:英語版図表を追加しました。
本記事では、サッカー関係者であれば周知の事実であるゴールジャッジについて3Dモデリングを用いて検証したいと思います。
サッカーではルール上、ボールがゴールラインを完全に超えないとゴール判定にはなりません。しかし、真横・真上以外のアングルの画像のみを対象に、超えたか否かを巡ってあまり健全とは言えない議論が繰り広げられてしまうことが、しばしば
フレームワーク~誤審の境界線~(ケーススタディ編)
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先日、サッカーという競技をルール(競技規則)の側面から構造的に理解することと、普段使いがちな「誤審」という言葉について考察するために、その定義を明らかにするためのフレームワークを記事で紹介しました。
その中で筆者自身が考える「誤審」の定義についても紹介しましたが、客観的事実に対する措置の不備がない限り「誤審」とは見なさないとする筆者
フレームワーク~誤審の境界線~(後編)
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前編で紹介したフレームワークに基づき、後編では筆者自身が考える「誤審」の定義をフレームワークで示しつつ、その他にも考慮しうる論点を拡張的考察として述べていきたいと思います。
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フレームワークに基づく筆者の「誤審」定義ここからはフレームワークに基づいた筆者自身の考えを述べたいと思います。便宜的に図の通りに番号を
フレームワーク~誤審の境界線~(前編)
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はじめにサッカーのレフェリング領域について論じるとき、自分自身も特に意味を意識せず「誤審」という言葉を使うことがありますが、ふと考えました。
「誤審」の定義とは?
事実サッカーにおいて競技規則に照らし合わせて誤りとされる判定は存在しますが、競技規則に基づいて試合を運営する唯一の権限を持つ審判団に対して「あなたの判断は間違っています
"アナリスト in チーム"実務の一例(後編)
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前編では、首都圏のグラスルーツカテゴリーのチーム(1種社会人:地域~都道府県リーグ)に所属して経験した「チームの一員としての」アナリストの実務について、分析プロセスだけでなく情報の収集からチームにおけるコミュニケーションに至るまでの全体像を説明しました。後編では簡単な自己評価を交えつつ、今後グラスルーツカテゴリーでアナリスト実務の経験を担う可能性のある方々と、機会を提供
"アナリスト in チーム"実務の一例(前編)
前編 >> 後編はこちら
はじめに昨今、スポーツにおけるICTを活用した分析(アナリティクス)が存在感を高めつつあり、サッカーにおいても欧州の先端事例紹介、データスタジアム社等が展開する育成講座や、いわゆる戦術ブロガーの方々による分析情報の展開など、インターネットを通じて実に各種多様な情報に触れることができます。
一方で、グラスルーツカテゴリーのチームの一員としてアナリスト実務をこなした経験を
AIによるサッカーのレフェリングは実現するのか?
※こちらはスポーツアナリティクス Advent Calendar 2019の18日目の記事です。
はじめに国内・海外、リーグ戦やカップトーナメントを問わずサッカーでは熱い戦いが繰り広げられますが、そこにどうしても付き纏ってしまう問題が、
”誤審”
です。2019シーズンのJリーグにおいても、地上波メディアの一般ニュースで取り上げられてしまうレベルの大きな誤審問題が発生しました。
DAZNや