子供をベテランや優秀な指導者が見るべき理由
今のテニススクールやテニス教室事情、ジュニア指導などについて書かせていただきます。
※あくまでも個人的意見と考察です。
テニススクールの主な収益はたくさんのお客様に来ていて頂いてスクール会員となってもらい会費を頂戴することがメインなことが多いです。
そのほかにも大会やイベント、物販などさまざまありますが、主にスクール会員へのレッスンがメインとなる仕事です。
そのため、できるだけ多くのスクール生を集めるために、優秀なコーチや指導者は大人やレベルの高いクラスに入り、レッスンを行うのが一般的です。
理由の一つとして技術レベルが高くないとレベルの高いレッスン生や目の肥えたお客様を満足させることが困難だから。
またスクールの宣伝広告にもなります。
そのため子供やジュニア(特に初中級者)は若手スタッフが見る場合が多い。
テニススクール事情的にもこれがベストだと思いますし、日本のテニススクール界的にも常識のような感じで『子供のレッスン=若手コーチ』という風習があります。
ですが、ジュニアや子供を育成するとなれば話は別かなと思います。
今では色々と言われてはいますが、スキャモンの発育曲線からみると、人の成長過程で一番伸びる時期が子供やジュニアの年代です。
つまり何が言いたいかと言いますと、人の人生の中で一番伸びる最も大切な時期なのに経験豊かな指導がしっかりと指導するべきだと私は思います。
特に選手育成という観点から神経系は非常に重要で、このことを理解している指導者が慎重に指導することが重要です。
例えば、7歳〜10歳の間に運動能力であれば、テニスの基本技術に繋げるための基礎的能力やそれをまとめるコーディネーション能力。
精神的能力としてはスポーツをすることの喜びや楽しさ、思考力や脳の発達など
子供やジュニアの頃には本当に養わなければならない能力がたくさんあります。
他にもいろいろな要素があると思いますが、これはいい選手が育って行く条件の一つと考えます。
保護者やコーチの中には「子供の時は遊ばせておけばいい」
という考えの方もいらっしゃると思いますし、確かに間違ってはいないと思います。
しかしその遊びにはなぜ行なっているのか、どのような能力向上を目指したものなのか、そこに心理的成長はあるのか
そしてそこからテニスや専門競技に繋げれていけるのか。
ベテランや経験豊富な指導者にはそういう考えがあることが多いと私は感じます。
そのため大切なお子様やジュニアを預かる時には我々指導者は細心の注意を払わなければならないし、将来選手や人としての成長を願っている保護者の方々は指導者選びを適当に行ってはいけないと思います。
テニスを教えることがうまいだけでなく、心もアスリートに育てていける指導が子供やジュニアには必要です。
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