自転車乗りと健康
自転車に乗っているからと言って健康とは限らない
p.hintonの研究によると、週6時間以上自転車に乗っている20代〜50代の男性を対象に骨密度の検査を行ったところ全体の63%が骨粗鬆症予備軍ということがわかった
自転車は健康やメタボリックシンドロームの予防としての期待値は高い
しかし、骨量を増やすという事に関して有効なエクササイズとは言えなかった
骨量を増やすには骨刺激を与えなければならない
ランニングやウォーキングなどは地面に接触する際、足に衝撃が加わり、それが骨刺激となる
骨刺激を受けると骨芽細胞の働きが活性化し、骨量が増えていきやすくなる
骨のメカニズムは骨を作り出す骨芽細胞と骨を壊す破骨細胞のバランスで成り立っている
成長期には骨芽細胞の働きが強く、年齢を重ねると破骨細胞の働きが強く見えてくる
そのため骨粗鬆症は年齢を重ねた人になりやすいと言われている
しかし、骨刺激がなければ骨芽細胞の働きが弱くなる
骨細胞からスクレロスチンという骨芽細胞の働きを止めてしまうホルモンを出してしまうので、自転車に毎日乗っていて健康を意識していても、骨粗鬆症になる確率は決して低くはない
アメリカでは自転車競技で全米2位の若者の骨年齢は80歳だったという報告もある
骨まで健康に考えるのであればジョギングやウォーキングも取り入れて骨刺激を入れてあげることが大切である
ちなみに私がロードレーサーや競輪選手を指導する際、必ずダッシュ系のメニューやジャンプ系のメニューを入れる事で骨刺激を与えるようにしている
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