【仕事】中島みゆきの「糸」への再解釈
中島みゆきの「糸」という曲が
あまり好きじゃなかった。
恋愛ソングの代表格として
結婚式で消費されているイメージだった。
辻井伸行さんのピアノカバーを聴いて
こんなにハイトーンで弾くのかと興味を持ち
改めて歌詞を見ることにした。
有名な一番の歌詞。
ここだけを聴くと恋愛ソングに聴こえる。
その次の歌詞
私はここでいつも疑問だった。
「いつか誰か」という第三者が出てくる。
恋愛ソングなら登場人物は二人だけでいいのに
あえて子どもについても示唆しているのか。
ご丁寧に恋愛ソングに書くだろうかと。
次に二番の歌詞を読んで納得した。
"こんな糸がなんになるの"という部分は
糸=悲しい経験や努力、もしくは儚い祈り
という風にも置き換えられる。
「縦の糸」はこの世の悲しみの涙が落ちる様子
「横の糸」はそれを両手で受け止める様子
そのふたつが合わさったとき
誰かの傷をかばうかもしれない
ここで「幸せ」ではなく
「仕合わせ」を使っている事で
"仕事"の話をしている気がする。
この曲は、悲しみをもつファンと
それを全て受け止めて音楽にできる
中島みゆきとの関係性を
「糸」に準えて書かれた
ファンへのラブレターではないだろうか。
あなたと私という言葉遣いを
敢えてしているのかどうか定かでないが
中島みゆきとファンとの深い愛情を感じた。
最後までお読みいただきありがとうございます、今日もいいことありますよ!