星野源と若林正恭と

なぜ、自分がnoteを始めようと思ったのか。それは今から4年前にさかのぼる。

と、その前に7年前の話をしよう。当時中学3年生だった私はアニメにはまり、特に声優さんのラジオをとにかく聞き漁っていた。アニゲラ!ディドゥーーンや胃痛ラジオをはじめ、音泉や響などを使ってとにかく聞いていた。しかし、その中でも一番聞いていた番組は声優さんではなく、「鷲崎健」という人のラジオである。

2h(超A&G+)や思春期が終わりません(当時は響、現在は超A&G+)をとにかく聞いていて、思春期が終わりませんにいたっては毎放送5回以上は聞き返していた。面白いトーク、ギターの弾き語り、もっこす(伝わるか分からない)すべてが大好きだった。あまり友達がいない私にとって、その時間はとても貴重なものであり、自分みたいなものにもこんな温かい空間があるのかと耳を通して伝ったあの気持ちは週15本ラジオを聞くほどの私を作る原体験だったと思う。もっと鷲崎さんのことを知りたい!と思ったときに、「成すも成さぬもないのだが」というエッセイと出会った。読書は好きだったが、エッセイは読んだことがなかった。実際読んでみると、好きな人にここまで肉薄できるのかと衝撃だった。

そろそろタイトルを回収し始めよう。鷲崎さんのラジオを聴いていると、時折”星野源”という男との交友録が話されることがある。当時から、人気を集めていた星野源さんだったが、SUNのあの人かくらいにしか思っていなかった。少し気になって調べていくと、星野源さんが闘病中、鷲崎さんのラジオに救われたというエピソードがあることを知った。そこから、謎の親近感を感じ、5年前、近所のブックオフで「YELLOW DANNCER」という星野源の4thアルバムを買った。

それまで自分が聞く音楽とは、アニソンであり、南條愛乃さんが全てだった(初めて買ったアルバム、初めて行ったライブは南條さんでした)。しかし、「YELLOW DANNCER」と出会って、私の音楽の全ては”星野源”に変わっていった。ちなみに、このアルバムを買った数か月後に出すシングルが「恋」である。

当然、エッセイも読んだ。特に好きなのは「いのちの車窓から」だ。SUNの制作秘話やコサキンの話など全部面白いし、なんか自分と似てると錯覚してしまうほどすごく等身大の人だと感じた。そこがさらに好きになる要因だった。読んだ後、無性に文章を書きたくなった。星野源さん自身が文章を書くのを上手くなるためにエッセイを始めようと思ったと言っていたから。書き出しのなぜ~の答えは大部分はここにある。何年前に出版したんだっけと思って、久しぶりに目次を開いたら「新垣結衣という人」という章があった。

今はANNを毎週聞いて、毎日どんなことを感じているのか、どんな人とどんな仕事をしているのかとても興味を持って聞かせていただいている。

自分がnoteを書こうと思った理由はもう一つある。”若林正恭”という男の存在だ。オードリーのことは2008年のM-1とスクール革命に出てる面白い人という印象が大部分だった。大学1年生のころには、日向坂と番組で共演していたり、ラジオイベントで武道館を満員にしていたり、毎年年間番組出演本数でトップテン入りしていたりと大活躍だった。

ある日、大学生協によると、「社会人大学人見知り学部卒業見込み」というエッセイを見かけた。アメトーーク!などで、人見知りなことや読書が好きなことを知って、もしかしたら自分と似てるかもと感じていたし、鷲崎さんや星野さんのエッセイを通して、人のことを知ることに面白さを感じていたから、迷わず購入した。読んでいる最中から、心を強く打つ話ばかりだった。私は非常にネガティブな人間で、自意識がめちゃくちゃ強いうえ、心のどこかで人を小馬鹿にするような嫌な人間だった。しかも、そんな自分を認識してしまい、自分に嫌気がさしていた。それでもいいと思う心もあった。でも、このエッセイと出会って少し光が差した。過剰な自意識を持ったまま、テレビという社会の中に入り、自分と社会のズレを認識するようになり、過去の自分を振り返ることで成長していく若林さんの話を読んで、これから自分の進むべき道が見えるようになった。もっと相手の立場を想像したり、想像するために積極的に交わったり、ネガティブを突き詰める必要なんかないことに気づかされた。大学1年でこの本に出会ってなかったら、社会不適合者の烙印を押され、誰にも理解されずに、もっと孤独な人生を送ってたのかもしれないとすら思う。

なんとなく人気者な人という印象は崩れ落ちた。この人の価値観、考え方、生き方、すべてが自分に通ずると思った。もはや教祖並みの影響力を食らってしまった。あちこちオードリーは毎週5回ほど見てしまうし、オンラインライブは2回とも泣いた。

自分の中で星野さんと若林さんは全く別の世界線にいると思っていたけど、あちこちオードリーでも、ANNでも共演している姿をみて、これ以上言葉にできない感動を得た。これはまた今度の機会に書こうと思う

憧れの2人にみたいにはなれないが、自分の思っていることや感じたことが誰かの足しになるかもしれない。自分自身を表現することで自分をもっと理解したいという思いで書く。

分かりにくい文ですが、読んでいただけると幸いです。


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