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「自転車のカギ」をみんなは思い違っている。

こんにちはサリーです。
今回は自転車のカギについて、書いていきます。
もしかしたら前提から認識が違っている可能性があります。
トップの画像はABUSさんの画像。
もちろん今回の記事は僕の主観デス。

切れない鍵は不十分である。

いきなり何を?!
でも、これは事実です。
鍵というものは、常に開錠するKeyをなくすというリスクがあります。
もちろんドイツのABUSなど高級鍵メーカーではKeyの番号から、
再度新しい鍵を作ることができますが、
すぐに必要な場合やそもそも番号紛失してたらどうしようもないので、適切な切断工具で切断できることが必要です。

防犯能力=切断/破壊工具のサイズである。

上述した通り、鍵は適切な工具にて切断/破壊が可能です。
この時使用される工具のサイズ、もしくはコストによって、
防犯能力が決定されます。
直径が2ミリとかのいわゆるワイヤー錠は最下級クラスといえるでしょう。
これらは中型、もしくは少し高価な小型のニッパーで切断が可能です。
また、直径10mmくらいまでなら、小さい鞄に収納でき、費用も5000円以下で購入できる工具で切断可能なので、中級クラスですね。
直径20㎜とか太くなると、そもそもの工具が大型化してしまい
怪しまれずに持ち運びは厳しくなります。

1500円で直径10mmまで切れます。(相当怪力か一発で刃がダメになると思う…)
これで長さ30㎝、バックパックに入るサイズです。
日本のメーカーだとKTCさんの350mmサイズが直径6mmまで切断出来て約5000円です。

ホームセンターで購入できるものとしてよくあるのがMCC社のクリッパ
全長は脅威の約1m。しかしこれだけ大型になっても切断能力は直径16mmです。ここまでくると鉄筋とか切ってるヤツです。
コストも1万円越えなので、直径20mmの錠前というのはかなり強いと言えるでしょう。(油圧系の工具とか考えるとやっぱり切れるわけですが)

閑話休題

一般車=ママチャリの盗難では
学生の若気の至り的な盗難も多くあると思います。
よっぽどの安物でない限り、3秒で開錠できてしまう馬蹄錠はもう見られないと思いますが.…
安い馬蹄錠はクリッパーかマイナスドライバーで突破できますから、一般車をお乗りの方は、そこそこいい値段、2000円くらいの馬蹄錠に交換すると良いと思います。
思い付き、駅までのアシとしてみたいな気軽な窃盗からは守れます。

設置場所とかの都合がありますが電動自転車についてる馬蹄錠みたいな、
金属のバーがプレス品ではなく完全な金属の丸棒のタイプが強いです。
切るの大変です。たまに工具が負けそうになります。

どんな鍵がおすすめなの?

さて、ここからはお勧めのカギだけども。
残念ながら”盗られないためのカギ”は無いです。
目を付けられ、準備までされたら、鍵なんて無駄です。
なので、盗難補償が付与される鍵にしましょ。
そうABUSだよッ!!

ABUSの鍵はレベル分けがされていて、最大の盗難見舞金が設定されるレベル11-15の鍵を買っておきましょう
ちなみにそのレベルは大体2万円します。お財布と相談しましょう。
しかし、最大の見舞金でも12万円ですし、対象は新車の自転車で購入3年年以内です。
逆に言えば、2万の鍵でさえ条件を絞らないとこのサービスを提供できないということなんですよ。
どんな鍵、2万円の鍵でさえ見舞金が出る=盗難されるので、盗難されないための鍵なんて存在がファンタジーなのです。

え?じゃあどうしてるの?

まず鍵は周囲へのアピールアイテムです。
この持ち主はそこそこイカチイ鍵をつけてるので、防犯意識は高めデス!!
そう主張するためのアイテムです。
ハデハデなカラーで太いシルエットはかなりいいでしょう。
難点は走行中の鍵の収納場所やそのものの重量。
軽量なロードバイクを駆るサイクリストの多くは、”走るために走る”ので、出先で自転車から目を離す機会が少ないです。
手の届く範囲においておくことが多いので、ワイヤー錠を利用する方が多いと思います。

ツーキンなら、

通勤で使うとしたら、完全に敷地内になるとか、第三者が出庫できないシステムの駐輪場が利用できないならば、ロードバイクとかで通勤はやめた方がいいと思います。
毎日決まった時間、放置される自転車なんて盗りたい放題ですから。
もちろん決まった時間にコンビニに長居するのもナカナカデンジャーです。
帰宅時間とかね。決まったパターンがあるなら準備もできちゃいます。

ツーリング(1Day)

上述しましたが、ツーリングで自転車から離れる必要があるプランでなければワイヤー錠ですね。
そもそもイレギュラーな行動で、パターン化されてないのでその自転車を直接狙うことはできませんから。(イベント会場とかは別、盗難事例は数多く…)
観光地だと、自転車から遠く離れることになるので、
そういうシチュエーションがあるのであれば、自転車にマウントできるような中型の鍵がいいと思います。
ワイヤー錠で1時間ほど城を観光は多分ヤバイ気がします。

ロングツーリング(宿泊アリ)

これは事前に宿泊施設に相談しましょ
尾道とかにはバカ高いですが、室内に自転車を持ち込めるところがあります。
しかし、多くの施設なら事前に相談しておくことで、比較的安全な駐車スペースなりを用意してくれることがあります。
実体験でなら、ネットカフェでスタッフさんが気づいて店内のレジ前に自転車を入れてくださいました。
この場合なら割と低級なワイヤー錠でもいいですが、
日中の観光で自転車移動して観光みたいな流れだと、やはり強めの鍵でないとダメでしょうね。
走りを楽しむスタイル(自転車置いて観光はナシ)なら割と鍵は気にしなくても良かったりします。

野宿スタイル

簡単です。テントのアンカーに自転車を繋げちゃいます。
これで、自転車が動けば気づきます。
日中は基本移動しかしないのでコンビニ程度です。
僕が旅をしていた時は、自転車が15㌔、荷物が40㌔以上
ほとんど僕と体重一緒の重量が自転車にありましたので、
「これを盗るスピリットがあるならくれてやる」
くらいの気持ちでした。
実際当時はクランクブラザーズのペダルでしたので、なかなか乗って逃げるのもきついと思います。

パット見で「棒じゃん!」ってなるペダル。
慣れればスリッパでも乗れるけど。いきなりはなかなかキツイものがあります。

降りて楽しみたいかそうでないか

ここまで読んでいただけたらわかると思います。
結局のところ、自転車で走るということだけを目的にできれば鍵は軽くて小さいものを選ぶことができます。
しかし、移動した先で観光するとか、仕事するから置きっぱなしとか
コンビニで立ち読みするから置きっぱなしとか、
お昼食べてついつい店内で長めな談笑しちゃうとか
そういったことがあるのなら、徐々に重く、太くイカチィ鍵が必要になってきます。
バックパックを背負うならその中に入れちゃうとか、車体にマウントしてしまうとか、デカイ鍵を運ぶ方法はいくつかあります。
また、鍵の掛け方。
特に地球ロックはしっかり心がけましょう。
あと、鍵を切ったり壊そうと挑戦されると自転車に傷が入ったり、鍵が利用できなくなったりします。
なので、フラフラと寄ってきて試されないように、バキバキに目立つデケェ鍵を選ぶのもありかもしれません。

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