仲良しこよし?

いおり
「トリックアートリートォー! お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞぉ~!グヘヘ」

なづな
「いきなりどうしやがりやがった、です? とうとう頭の病気でも患いやがったですか?」

いおり
「んもぉ~、ひっどいなー。とりあえずお菓子は? 持ってる、持ってない?」

なづな
「んなもん、持ってるわけねぇ~です」

いおり
「それじゃ、悪戯しちゃうぞ~」

なづな
「鬱陶しい……です」

いおり
「いたたたたた、いたい、痛いって! ごめんて! だからさ、謝るからさっ! 本気で髪引っ張るのやめて! ほら、他のお客さんこっちみてるよ。変な目で見られてるよー!」

なづな
「しかたねぇーな、です。それより、お腹空いたからパフェ注文しやがれ、です」

いおり
「え、あ、お腹空いたのにパフェなんだ……。ってかさぁ~、折角のハロィンなんだしもう少し、こう……なんかハロィンっぽいのたのもうよぉ!」

なづな
「なんかじゃわかんねー、です。はっきりしやがれ……です」

いおり
「はっきりっていってもさぁ~? あ、これとかどう? パンプキンパフェ。パティシエさんのオリジナルでハロィン限定だって!」

なづな
「なるほど、カボチャイコールハロィンって事であってやがりますか? です」

いおり
「えぇーっと、なんか違う気もするけど……うん、だいたいあってる! と思う!」

なづな
「じゃあ、それを注文しやがれ、です。あと、パンプキンパイも追加しやがれです」

いおり
「はいはいオッケー。任された―! あと気になってたんだけどさ、その猫? の仮装可愛いね!」

なづな
「猫じゃねーです。よく見ろ狐だろこの野郎、です」

いおり
「おいおいおい、いきなり口がわるいなぁ……。てか、触っていい? モフモフしていい?」

なづな
「寄るんじゃねーです。」

いおり
「これめっちゃモフモフだ! 気持ちいなぁ……、って。だからっ痛いって、髪引っ張るなぁー! これさっき見たって、完全にデジャブだって、ごめんて!」

なづな
「二度目は許さねー、覚悟しやがれ……です」

いおり
「だから、他のお客さん達こっち見てるって、皆なんか笑ってるんだけど!」

なづな
「仕方ねーぇな、勘弁してやる、です」

いおり
「てかさ、その耳どこで買ったの? めっっちゃ触り心地良かったんだけど!」

なづな
「地毛だこの野郎、です」

いおり
「地毛、そうか地毛なのか。えっ……?」

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