見出し画像

Twitterスペーストークライブ「画像や映像の加工をした際、それを明示することを義務付ける法律は必要か?」ゲストオーサー:山口真一先生③

「広告主やインフルエンサーに画像加工の明示を義務付けるべき」が最多回答 

(伊藤)次に投票結果を見てみたいと思います。現在(2023年7月12日)、72票集まっており、「広告主やインフルエンサーが写真などを加工してSNSに掲載したらその旨の開示を義務付ける法を施行すべき」と回答した方が40.3%で最も多い回答となっています。その理由として、「広告なのに実際より良く見せようとするのは問題だと思うから」や「すべてのユーザーに義務付けても本当に守られるかわからないので、広告主やインフルエンサーであればまだ信頼できる、守られる可能性があるから」といったコメントが寄せられています。次に多いのが、「特に法規制は必要ないが、青少年を対象に当該問題について教育啓発を進めるべき」が22.2%で「加工表示を義務付けることで本当にコンプレックスがおさまるのでしょうか?」や「逆に法律を規制することで閉塞感が高まり、精神状態を悪化させるのではないか」といったコメントがきています。この結果についていかがですか?

(山口)私の調査でもそうなんですが、こういう投票を促すと結構、法規制に賛成する人が多い印象を持っています。そういう意味でいうと、今回の結果は意外ではないです。少なくともこの件では表現の自由をそれほど制限するものではないと思うので、意見を参考に法律をどうするか、あるいは法律以外の手段で何かするのかっていう議論をするのは大変良いことだと思います。もう一つは教育啓発ですね。ここも皆さん注目されているのかなと思います。青少年が被害に遭いやすいということで、先ほど申し上げたように教育課程の中にリテラシーの教育・啓発を入れるのもとても大切なのかな、と改めて認識しました。

Surfvoteは中立的な視点で物事を捉えられる

(伊藤)最後にSurfvoteについてどのようにお考えか、お聞かせ願います。

(山口)非常に面白いサービスだな、と思って関わっています。1ついい点が、かなり中立的な立場で記事が書かれていることです。当たり前ですが、投票を促すという特性上、執筆者の意見が反映されどちらかに偏った記事はあまり良くないですね。(Surfvoteは)良い点と悪い点の両論併記が一般的になっていて、参考になる情報が載っているので、いろんな人にいろんな気づきを与えるきっかけになるのではないかと思っています。読んだ後に自分なりの考えを持つと思いますが、その大前提になる知識を俯瞰的にみれるというのは良い点かと思います。もう1つが、参加できて、議論できるところがいいですね。投票という形で自分の意見が反映されるので、参加するインセンティブも高い。観察する側からしても、投票結果から人々の考えの傾向を知れるので参考になります。今後もますますの発展を期待しております。

(伊藤)ありがとうございます。今後も公正な開発、運営をしていきたいと考えています。
最後にSurfvoteについてご説明させていただきます。Surfvoteとは、社会にある様々な課題について投票やコメントをして参加することのできるSNSです。今回の山口先生の画像加工に関するテーマもSurfvoteのイシューとして記事を読むことができ、ご自身の意見や立場に合うものに投票することができます。また、他のユーザーの意見を読んだり、評価することもでき、投票の締切日までは何回も自分の意見を変えることもできます。このイシューの締め切りは8月31日までなので、ぜひ皆さんご参加ください。
最後までご清聴いただき、ありがとうございます。
今回、ご登壇いただいた山口先生、本当にありがとうございました。

(山口)ありがとうございました。

==================================

▼画像や映像の加工をした際、それを明示することを義務付ける法律は必要か?▼

▼山口真一先生執筆のイシュー一覧▼

==================================
(前回までのインタビューは下記リンクからご覧ください)
①画像加工がもたらす社会問題とは?
②日本で画像加工の明示を義務付けるとどうなる?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?