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1995年からのTOKIO。バンド、バラエティ、福島。

5人の最後の表紙雑誌がまだ店頭にあったので購入した。

TOKIOは自分がまだ中学生だった1995年頃からファミリークラブにも入りずっと応援してきた。そもそも何故かバンドだし、ジャニーズの中では結構チューニングがズレているところがとても好きなグループだった。BLOWING、Be a hero辺りの頃に中高生で、当時のコンサートは毎度行っていた。(ジャニーズ運動会とかもね!)

その後、山口くんはサーフィンを始め(湘南、古くからの友人のお父さんがとても可愛がっていた)、東日本大震災以降はDASH村のあった浪江町にたまたま夫が仕事で赴任したこともあり、常にとても身近に心強く感じていた5人。

四半世紀もやってりゃ人間だものいろいろある。とはいえ…彼ら国民的すぎて影響力絶大だし、みんなが口出しもしたくなる、というかせざるをえない事件でした。取り返しがつかない事態。DASHなんて電車と競争してる頃から録画し続けてたファンとしては、国民的になった彼らを見ているだけで本当に長いことずっと幸せだったので。でもあまり今はまだ適当な事言えないしな。ぐっさんはしっかり治療して、福島へもまたいつか戻れるといい。とか、まあ、パラパラとした言葉しか出てこない。
大人になる、影響力を持つということは、それなりの批判を受け止めるということでもある。TOKIOも契約がたくさんあるグループなわけで、仕事がとめどなく続いていく。判断をこれ以上先延ばしにできない。
辛い社会問題を孕んだ事件の、哀しい結末だった。

また一方で、「大人が子どもを守らなくてはならない」ということの真意をしっかりと知る機会にもなった。性暴力とは何か。もしかしたらこの雑誌の写真を上げることすら何か影響があると言われたりもするのだろうか?その辺り大変繊細な課題だし、人々の意見を読むほどに、まだまだ自分はこの辺り、全く学びが足りていないのだなとも考えさせられるし、同時に依存症問題もかなり深刻だ。

2014年、武道館でのデビュー20周年ライブに行っておいて本当によかったとあらためて思った。(全員の手書き文字で「覚えてますか?20周年やります!武道館へ遊びに来てください」というようなことが印刷されたハガキが届いたのだった。覚えてますか?っていうか、いつももちろんテレビでは見て楽しませてもらってるがな!という思いで嬉しくなったので、久々に生の彼らに会いに武道館へ行ったのだ)
あの時、オリコン1位の数でなくLOVE YOU ONLYやアンビシャスジャパンのように皆が歌ってくれる曲を持てたことが何よりの誇りとMCで話していたのをよく思い出していた。
本当に、素敵なグループだと思ってます。これからも4人には人前でがんばってほしいし、山口くんもお大事にしてください。

震災後に2年間、夫が浪江町役場の仕事に関わり福島に住んでいこともあり、TOKIOと福島はお互いにとってとても特別な存在だということは福島にいれば痛感してきたし、県内の食堂や直売所、スーパーなどに行けば必ず彼らのポスターが貼られているのを見て、個人的にもとても心強く思っていたし、彼らが福島に育てられてきたからこそ、応援するのだという意味が、こういった形でかなり皮肉ではあるけれど今回また多くの人に伝わり何か考えるきっかけになったと信じたいところ。福島って本当に懐が深くて、応援をしに行ったつもりのこちらが、何故か逆に応援されて帰ってくることになる という不思議な現象が常に起こる場所なのだ。

ぐっさんとの今後の関係性の取り方についてが、 TOKIOにとって最大の茨の道な気がします。仕事としては現状脱退するしかなかっただろうけど、四半世紀も続けたグループは家族なので。

また、20周年に続いて25周年もきっとあるだろうからと楽しみにしていた自分としては本当にやるせないが、しばらくTOKIOは音楽、というか、バンドを、やれなくても仕方ないのだろうと思う。むしろやらないでくれても全然いい。長瀬くんがかいた「クモ」がとってもよかったり昨年は民生と共演できたりというタイミングだったので、ベースレスでアコースティックの方向が探れるならそれもまたあり…なのかもしれないけど。まあそれは気が向いた時で。
その分、島茂子を楽しむよ。このタイミングでミュージックステーションで女装を披露して思い切りエンタメするリーダーと松岡(茂子と三田園)。やはりあれこそが、大人になってさらに魅力を増したTOKIOの男気そのものなのだった。

父性と母性の違い、みたいなことを考えることも多い今回の案件でした。
バンドという形をとり続け、バラエティではフツーの兄ちゃん感と爽快な心意気を示し、あらゆる挑戦に真剣勝負でやってきたからこそのTOKIO。これからもがんばってください。ずっと応援してます。

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