子供を可愛いと思う仕組み

自分の子供を可愛いと思うのは当たり前だというお話。

生物は太古の昔からとある判断基準で他者を評価している。それは「見たことあるやつ」なのか「初めてみるやつ」という二者択一。そして我々人間もまた同じように二者択一を行っているのだ。

「見たことあるやつ」なのか「初めてみるやつ」なのかは、生きるか死ぬか…弱肉強食の世界では死活問題なのだ。後者は当然ながら未知の生物な訳でどんな危険を隠し持ったやつなのかわからない。出会って4秒で合体されちゃうかも。怖い。

逆に「見たことあるやつ」は大丈夫だ。少なくとも以前のコイツに捕食されていないし、多分ノロマなのか敵意がないかのどっちかだ。いずれにしろ雑魚だ。俺の方が強い。

この仕組みで考えてもらえれば自分の子供が可愛いのは当たり前であるという計算が成り立つはずだ。

自分の子供は(虚偽の報告をされていなければ)自分そっくりの顔をしているはず。生まれてから鏡や水面に映った自分の顔を幾度となく見てきたナルシストの皆様にとって、これほど「見たことあるやつ」は他にいないはず。

さらに言えば、自分の愛するパートナーにも似ているのだ。毎日一緒に過ごすアイツと、俺の、混ざりあった顔の、どっからどう見ても「見たことあるやつ」もう絶対ノロマ。絶対コイツに捕食されるわけない。雑魚!!!圧倒的雑魚!!!!

自衛本能として備わった「見たことあるやつはざーこ」という機能によって、自分の子供は驚異の対象外。故に可愛くて仕方がないのだ。

この説を掘り進めていくと、自分の親に似た人を好きになっちゃう理論とかもわかりみあるって感じするし、最初は嫌いと思ってたけど一緒にいたら愛着湧いちゃってさ〜ってのもわかりみでてくる。

だからさ、もう、絶対アイツを振り向かせたい!愛してる!!俺の愛で地球を溶かせる!!って思えるなら、ずっと一緒にいて雑魚だと思われた方がいいんじゃないかなって理論が成り立つわけ。

要するにストーカーこわっ ってお話でした。

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