日本縦断旅日記11日目 ~ 宮城編1日目 ~
今日は平泉の町営ゲストハウスからの出発。
やはり布団で寝れると体力の回復具合が段違い。
ゲストハウス全体から木のいい香りがしており、管理人さんも人のいい感じだったのでかなり快適だった。
さてまずはせっかく平泉に滞在しているので、中尊寺金色堂を見に出発。
やどから3分ぐらいで中尊寺の駐車場に到着。
なんと駐車料金50円、安すぎる。
さて坂を登って本堂の方へ進む。
営業開始直後の8:30に向かったにもかかわらず、思ったよりも観光客がいた。
まだお寺の中は朝の掃除をしている人達が多く、老後は神社で働くのもいいかもなと思ったりした。
さて結構急な坂を登ると宝物庫に到着。
ここで料金を払って入場券を購入する。
宝物庫と金色堂の両方ともこのチケットで入れるらしい。
まずは宝物庫の方へ。
歴史には余り詳しくないが、なかなか立派な仏像が3体。
最近になって昔の人が作ったものに少しばかり感動するようになってきて、知識を十分につけてから見ると面白いんだろうなと感じた。
何かしらまとまっているいい本はないのだろうか。
さて次はメインの金色堂へ。
ゲストハウスの管理人さんが、「ぜひ金色堂の方へは参拝ください。というよりそれ意外なにも内ですからね、はっはっはっは」と言っていたので試しに来てみたが意外と迫力がある。
館内撮影禁止なので写真は取れなかったが、金色堂全体を外枠の建物で囲って保護しているような構造になっていた。
金ピカですごいというより、屋根の部分等に建物の荘厳さみたいなものが感じられた。
正直当初の予定では来るつもりはなかったが意外と来てよかった。
さて時間も無いので次の目的地へ向かうべく下山。
向かうは気仙沼にある奇跡の一本松。
東北の観光地が若干被災地によっているような気がしているのと、日本人として流石に一回は被災地を訪れておく必要があるような気がして向かうことにした。
平泉から気仙沼までは約1時間。
割りとサクッとつくので、のんびり向かう。
道中ふと思ったのが気仙沼付近の道路がかなりキレイで走りやすい。
良くも悪くも一度壊れて復興している最中なので、道路がキレイなのだろう。
少し調べたら、どうやら復興に際して最初に道路を通したらしく、たしかに合理的である。
さて遠くから明らかにそれらしき一本松が見えてきた。
逆に言うと一本松が見える程度にまっさらということである。
復興は間違いなく進んでおり、きれいな道の駅も誕生しているがそもそも人が寄り付かなければお店はできず、わざわざ震災した地域に住もうという人は少ないのだろう。
近くの道の駅から歩いて一本松へ向かうが、明らかに通常の道の駅とは雰囲気が異なる。
入った瞬間から慰霊碑のようなものがみられ、きれいな公園ではあるが明らかに緊張感漂う雰囲気を醸し出している。
少し歩いて一本松の方へ向かうと、鷹が二匹一本松の近くを飛んでおり、さながら映画のワンシーンのようになにかを伝えるような雰囲気を醸し出していた。
言語化できないなにかを感じ取ったつもりではあるが、道の駅にたどり着いたときにはすでに腹ペコで次の目的地であるカフェに向かう。
訪れたのはcaferst おしゃれな店内にはBMWが止まっている。
アメリカンな雰囲気だったのでハンバーガー的なハイカロリーなものをガツンと食べたかったが、やはりカフェなのでそんなものは存在せず大人しくドライカレーを頼む。
あまりにも腹ペコだったので、飲み物が到着する前にすべて食べ終わってしまった。
なんだかんだゆっくりしていたら13時前になってしまった。
早速出発しようと思って出発準備をしていたら、店主の方が出てきてくれて少しお話した。
BMWの話や奈良からモンキーでやってきた女の子の話などして、ひとしきり話すとステッカーをくれた。
reset and restart でRST、reStructuredTextのRSTではない。
気仙沼にこの名前カフェを開いたということは、何かしらの思いがあったのだろう。
店主の方が気さくでいい人なのでぜひ言ってみてほしい。
さて次なる目的地は若草稲荷神社。
名物にゃんこをお目当てにバイク神社へ。
若干時間が押していたのでカットしようかと思ったが、せっかくなので向かってみることにした。
道中後ろからハーレーの集団につけられていて、特に煽られていた訳では無いが変な威圧感を感じつつ無事到着。
鳥居の付近へとめてなかなか急な階段を登り本殿の方へ。
あとから気がついたが、バイクは上の方まで上がれたらしい。
本殿の方へつくと、名物ねこちゃんが。
首輪はされていたものの、完全に屋外に放し飼いにされていて近年めずらしいタイプの猫ちゃんだった。
完全に人馴れしており、お触りしても逃げない。
逃げないだけであって、終始そっぽを向かれていたが……。
さて次は石巻の伝承館へ。
有名な校舎を見に行きつつ、本日の宿泊場所である実家(快活クラブ)へ。
さてまずは伝承館を見学。
どうもここ一体に似たような伝承館が複数存在し、若干当初想定していた伝承館とことなるような疑惑が……。
若干あっているか不安になりつつ、震災当時の校舎をのこした建物へ。
正直校舎を眺めて震災の恐ろしさを改めて感じたといったような綺麗事を言うつもりは無いが、一言言うなれば圧倒的なリアルがそこにあった。
瓦礫を見た感じ津波というより燃えたあとのような感じがしていたが、どうやら火災があったらしく鎮火後の状態を保存しているらしい。
当時のままなのでリアルなのは当たり前だが、とにかく圧倒的にリアルだった。
ただ、完全に想定していた伝承館と違うことが発覚した。
どうやらイメージしていた伝承館は石巻ではなく気仙沼にあったらしい……。
どちらにせよ一度見学できたこと自体は良かった。
気仙沼と変わって石巻は結構栄えており、近くに大きなイオンもあった。
この違いは一体何なのだろうか。
街の作りは全体的にきれいで、下手な中規模都市よりもきれいな感じだった。
さて今日も快活クラブで宿泊。
鍵付き個室の予約を取っていなかった(ネット予約が3日前までなので取りそこねた)ため通常のブース席、加えてブースについている金庫の操作方法を誤りパソコンを収納したまま開けなくなるというアクシデントが発生したが、雨風しのげる場所で寝られるのだから良しとしよう。
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