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プレイヤーズコンベンション千葉2023を終えて～ジャンドサーガ視点で

sura

●はじめに

　2023年6月24日、プレイヤーズコンベンション千葉2023のモダンオープンに出ておりました。予選のスイスドロー10回戦という、長丁場で体力的にとても大変でした。
　今回は『指輪物語：中つ国の伝承』のリリース直後という、環境が変わった直後のモダン環境を最前線で楽しめたので、ちょっとそれについて書き残しておこうと思います。

●戦績&デッキリスト

　以下が使用したリストです。

　今回のリストでは『指輪物語』のカードをまったく使用していません。《エレヒの石》は直前まで悩みましたが、ほぼ《墓掘りの檻》と同じか……と思ったのと、ヨーグモスにはぶっ刺さりますがそれ以外には微妙かと思ったため採用を見送っています。
　《指輪の誘い》は調整中に触りましたが、寓話の2章で捨てた時に「あ、これダメなやつだ」と感じ、こちらも見送ることに。黒い《森の知恵》と呼ぶにはちょっと……と思いました。

使ってみたいカード……

　他には、ハンマーなどへの対策で爆薬を3枚積んだり、《古えの遺恨》や《集団的蛮行》を取ったり、全体的に丸めなサイドボードにしています。メインボードは、寓話フル投入と《グリッサ・サンスレイヤー》を投入。グリッサはやはりその高い戦闘能力と便利な誘発型能力が強かったです。

●環境は……。

　実は、モダンオープンの前日あたりに《一つの指輪》を採用した様々なデッキが結果を出している、と噂には聞いていました。

いろいろな意味でやべー指輪

　とはいえ、今回のモダンオープンではまだそういうデッキは少ないだろう、遭遇しないだろう、そんなに強くないだろうと謎の楽観視を決めていましたが、話を聞けば今大会でもトロンやアミュレットタイタンなどのデッキで使用しているのが散見され、指輪は強いという共通認識が出来上がっていくのをひしひしと感じていました。
　また、実際に対峙した時も、この指輪のエグさを身をもって痛感しました。
・破壊不能なので《母聖樹》や《コラガンの命令》で割れない。
・出たターンから次のターンになるまでプレイヤーがプロテクションを得　　　　るため、基本的に何も出来ない。（ハンデスを撃つことすら出来ない）
・ライフを失うのはアップキープのため、メインで起動してドローする分　には何もデメリットがない。
・デメリットの割にかなりの枚数ドローできる。
・デメリットは貼り替えで帳消しに出来る。
　……などなど、使われるととんでもない強さを持つ置物だと感じました。もちろん自傷するため、ライフに気をつける必要はありますがそれを差し引いてもかなり強いと思いました。
　実際、2戦目の4Cと3戦目の黒単には一つの指輪が入っており、かなり苦戦しました。4Cは元々の相性も悪いうえ、さらにこんなトンデモな置物が登場したとなれば、今後はより厳しい戦いを強いられるな、とちょっぴり憂鬱な気分になります。今大会では指輪一強という環境とは言えませんが、指輪を出して2，3回起動出来ればほぼ勝てるので、今後の環境は指輪を中心に大きく動くのではないかと思われます。
　今回のトップ8にいる4Cエレメンタル（公式表記では5色エレメンタル）も一つの指輪を4枚採用しており、そのパワーを見せつけた大会となったんじゃないかと勝手に思っています。
参考：

　今後は、モダンがプロツアーのフォーマットに指定されており指輪も様々なデッキで試されるに違いありません。指輪を使ったデッキとそれに対抗するデッキの構図になっているように見えますが、これが崩れるのか……それとも。今後の動向は見逃せませんね。
　ジャンドサーガも指輪を使ったリストができないか考えていたりいなかったり。

●今後は？

　指輪への対処方法でよく言われているのは、他のデッキなら《力線の束縛》や《大いなる創造者、カーン》などがありますが、ジャンドカラーでは《火の中へ投げ捨てる》で追放する、という方法でしょうか。

コモンなのにじわじわ高騰？

　しかし、ジャンドでは《羅利骨灰/Tear Asunder》や《機能不全ダニ》が使えるため、1点ダメージ割り振りモードの価値が高くならない限りは不要かなと思います。

ほぼ追放版《帰化》

　一方、指輪がそもそも成功体験によるカードパワーの錯誤説なども唱えられており、環境を見てもオーコの時とは異なりあっちもこっちも指輪とはなっていないように見えます。ジャンドサーガでも指輪を入れて試してますが、ライフの損失や4マナという重さもやや気にはなります。もちろん、出てしまえば青もびっくりの大量ドローでアドバンテージ差を付けて勝利することは可能なのですが。
　一応現在はこんな感じのリストを考えています。誰か天才がリストを完成させると思ってます。

※もしかしたら、指輪2で寓話3あたりが理想かもしれないですね。要調整。

●結び

　ほぼ指輪語りになってしまいましたが、皆さんも実際に使用しているところを見たり、使ってみたり、使われてみたりすればあのカードの真の恐ろしさが分かるかと思われます。
　ちょっと前まで《邪悪な熱気》のプロモが欲しくてパイオニアの店舗予選に出たりしていたのでモダンがおろそかになっていましたが、今後はモダン神やプロツアー予選など、モダンが熱い時期なので積極的にまた大会に赴きたいですね。
　それでは。

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