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公式マーク


           彼との関係が非公式から公式になった。


そう、公的機関によって私と彼が共に生きていくことを認定されたのである。


結婚、したのである。


このアカウントは1年ちょっと前にほんの出来心で作ったもので、

長年付き合ってきたカップルの惚気なぞ友人たちは聞き飽きてまともに取り合ってもらえなくなって、

あまりに募りに募った想いを昇華させるべく出来たものである。


作ったその当初は今こうして結婚するなんて微塵も思っていなかった。


実は結婚して、一緒に住み始めて7ヶ月経っている。


先日の記事でようやく片想いをした経緯を書き終えたところなのに、

付き合いの云々すっ飛ばして結婚したことを書くことになるとは…


恋人関係から夫婦関係へと形を変えた私と彼だが、

相変わらずお互いが愛おしく、お互いを喜ばせることにお熱なのである。


彼のことが大好きで、彼しかいらない、彼だけのために生きていきたい私でも、

結婚して生活を共にすることで何かしら気持ちに変化があるんじゃないかと懸念していた。


なんてこと無い。


ただ大好きな彼と同じ場所に帰り、朝起きたら隣に彼が居るというこれぞ俺得な生活を得ただけだ。

そんな生活で私の気持ちが変わることなんてあるだろうか…いや、ない。


むしろ、日々彼に会える毎日がたまらなく愛おしく、

できるだけ彼と触れ合って過ごす時間を確保するために家事の工夫を凝らすことに生き甲斐を感じているほどに、だ。


どうしてこんなにも彼に対する気持ちが止まないのだろうか。


家事を全くしたことがない彼の思いもよらない素っ頓狂な行動だって、

整理整頓が苦手で物を出しっぱなしにしていたことを思い出して、

私にバレないようにコソコソ片付ける姿だって、

結婚しなければ見られなかった側面なのである。


そりゃもちろん、お互い働いていて家事に疲れることもあるし、

彼が散らかしたものに苛立つこともある。


それでも彼は私を最優先に甘やかそうとしてくれる。

私が体調悪い時には何もさせまいと、ベッドに運んで布団に包んでくれる。

何かと理由をつけてケーキを買って帰ってきたりする。


"結婚しても恋人関係のままでいたい"


そんな理想をそのまま体現してくれるのが彼なのである。


彼と過ごす時間がかけがえ無いものなんて分かりきっていたし、

今もそう。


しかし、結婚してからの方が彼と過ごす時間がより愛おしく思う。


いつまで生きているか分からないが、

これからは彼の時間が、私の時間が許す限り2人そばに寄り添って生きていきたい。


きっと夫婦になったことによる悩みも今後出てくるだろう。


家族というものは厄介なものだから。


2人で生きていきたいのに、そうもいかなくなる時もあるだろう。


それでも彼と隣で歩んでいけるなら大丈夫だろう。


一番の味方である彼と意見がすれ違うこともあるだろう。


きっと2人だから、お互いが納得できるまで話し合いをするだろう。


こんな風にこれからのことも穏やかに考えられる力をくれたのは、

間違いなく彼で、そんな聖職者をも軽く凌駕する心の広さを持った彼から愛される私は、

誰から見ても世界一幸せ者なのである。





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