社員研修に関する愚見～社員研修は無駄？～

これはあくまで私の個人的な愚見なのですが、私は社員研修（e-ラーニングを含む）というのは基本的には無駄なコストではないかと考えています。

一部の社員にとっては猫に小判だからです。

私は、社員を真に育てたいなら、社員研修をするよりも優先してコストをかけるべきことがあると考えています。

例えば、すべての新入社員や、特定世代のすべての社員といった、特定年齢層のすべての人に研修を行った場合、一部の社員はその機会を有効に活用して会社に貢献すると思います。そうした人は、その研修内容を踏まえてさらに自分を高みにもっていける人だと思いますので、研修コストをかける価値がある人達だと思います。一方で、ぶらさがり社員のような人もごく一部にはいますので、こうした社員に研修を行っても完全に猫に小判であり、コストが無駄になります。つまり、全体に研修を行っていたのでは、このような「のれんに腕押し社員」に会社のお金が吸収されてしまいます。私はこのコストが無駄であり、代わりにこの無駄なコストを上記の社員（会社に貢献しようとする人達）に投資すべきだと思います。

では、どうすればよいのかということになりますが、簡単にいうなら、研修をするよりも「頑張った人がちゃんと報われるしくみを構築すること」にコストをかけるべきだと思います。会社がめざすべき姿をあらかじめ示し、それを自ら目指す人がちゃんと評価されるしくみをつくるべきだと思います。こうすれば、「ぶらさがり社員」には一円も払う必要はありませんし、誰が会社と同じ方向を向いているかもすぐに分かるようになりますから一石二鳥だと思います。

一番単純な例を挙げます。例えば、ある資格をとることが会社の業務にとって極めて有効な場合、「その資格をとってください」と、これだけ言えばいいと思います。その資格を取得するためのｅ－ラーニングや研修などは全く必要ないということです。優秀な社員なら、それがどのような資格なのか、どのように勉強したらとれるのか、などを勝手に調べて勝手にとります。
会社はそれを、昇進の１つの必須条件にするなど、取得した人のみが報われるようにすればよいと思います。もしかしたら、研修を受けるための足切り条件にしてもいいのかもしれません。

これは資格という極めて単純な例ですが、私はこのように考えています。