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自分の役割を全うできているか。

人にはそれぞれ”役割”があると思っている。

”夫”として

”妻”として

”管理者”として

”作業者”として

”先生”として

”生徒”として

社会生活を営む中で、周囲から求められる”役割”はその場その場で変わる。

普段は”販売者”の仕事をしていても、仕事が終わりコンビニに寄れば”お客さん”という役割に変わる。

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今日アマプラでドキュメンタル10を見た。

お笑い芸人による笑わせ合いの番組で、笑ってしまった人から退場していき、残った優勝者を決めるみたいな番組なのだけど、極楽とんぼの山本さんが「素人レベル」と酷評されている。

確かにザコシショウさんやユリヤンさんなど、実力者が揃っている中で山本さんは明らかにお笑い芸人としての実力が劣っていたことは確かだと思う。

例えるなら、現役バリバリのプロのサッカーの試合に、1人草サッカーをかじった程度のおじさんが混じっているかのような違和感だった。

周りのプロもプロとして全力を出したいのに、経験年数だけは一丁前なおじさんが1人混じっていることで、非常にやりづらそうに見えた。

笑いたくて見ている番組でちょっと悲しい気持ちになった一方で、山本さんを見ていて気になったのが”役割”の認識不足だった。

人にはそれぞれその場その場での”役割”があって、”笑わせる”役割の人、”笑うのを耐える”役割の人、”場をつなぐ”役割の人と、

誰かに教えてもらうわけではないけど、その場の空気感やメンバーで「今自分が求められる役割」というのが、誰しもあると思う。

ザコシショウさんは”とにかく手数を打って笑わせる”役割、

小峠さんは”笑いを耐えながら場を繋ぐ”役割、

野性爆弾くっきーさんは”独特の世界観で場を混乱させる”役割

とろサーモン久保田さんは”毒を吐いて場をキュッと締める役割”

など。

誰も自身の”役割”を教えてくれないけど、それぞれが自分の特徴を理解した上で、その場で求められる自身の”役割”を全うし、笑いの旋風を起こす中、

山本さんだけが最後まで自身の”役割”をわからないまま終わってしまった。

だから見ている側も、ただただ山本さんが何がしたいのかわからず、もどかしい気持ちになったのだと思う。

実力差はある程度は仕方がない。

問題なのはスキルではなく、一緒に働くメンバーや視聴者など、周囲から求められている”役割”を自分自身がよく理解できているかどうかだと思うのだ。

おじゅん




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