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両親の喧嘩の仲裁に入った私の行為は、余計なお世話だったのだろうか。

先日、弟から電話があった。

弟がたまたま実家に帰省した際、「両親が喧嘩して困った」と電話をかけてきたのであった。

実家にいる弟と中国にいる妹と私の3人で、LINE電話が始まったのだった。

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揉めてる内容はいつも通りの、よくある内容だった。

母はコミュ力が高く、なんでも一人でやってしまうパワフルな面があるが、その一方人に頼るのが苦手で、ストレスを溜め込みどこかのタイミングで爆発することが多い。

父は、頭は良いが視野が狭く、「気遣い」や「空気を読む」ということが非常に苦手だ。良くも悪くも、典型的な「天才タイプ」だと思う。

そんな二人だから、母は頼りたくても、父のあまりの頼りなさに、「結局自分がやったほうが早い」と諦めてしまう。

父は父で、落ち込み、気を遣い、母の顔色ばかり伺うようになってしまう。

「うちの両親は仲がよろしくないな」と、子どもながらにそう感じるのであります。

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仲が悪くてもいい。離婚したっていい。

母は母で、父は父で、笑っていてほしい。幸せでいてほしい。

それが、子が思う、親に望む唯一望むことなのだ。

無理矢理仲良くして欲しいなんて、微塵も思ってはいない。ただ、それぞれが幸せであって欲しいのだ。

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本日、意を決して両親に個別に電話をした。

父も母も、責めるのではなく、ただ、二人の笑顔を願って電話をした。

父は素直に話を聞いてくれた。

母は聞く耳を持たないこともあったが、所々「うんうん」と言いながら話を聞いてくれた。

母からは「(喧嘩の件を)忘れていたのに、わざわざ掘り返さないでよ。」と言われてしまったが。

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別にこんなことやらなくたって良い。

もう実家を出て何年も経っているし、私には私の家庭がある。

実家に住む両親が喧嘩しようがなんだろうが「関係ない」と言ってしまえばそれまでだ。

私がやったことは、

見たくない現実を見させて、

思い出したくない記憶を思い出させただけかもしれない。

正直、やらなくて良いのなら、やりたくなかったのが本音だ。

それでも、「私がやらないとだめだ」と思った。

間に入って、少しでも両親が前向きになれるきっかけだけでも作りたいと思った。

思ってた通り嫌味を言われはしたけど、でもやってよかったんじゃないかと思っている節もある。

人間、あと何年生きられるかわからない。

喧嘩したまま死に別れることだってある。

そう考えると、1日でも2日でも早くに蟠りを解消し、少しでも笑顔でいれる時間ができたら嬉しいなって思うのだが、いかがだろうか。

私がしたことは余計なお世話だったのだろうか。

嫌な思いをしてまで、やることじゃなかったのだろうか。

ただ過去の嫌な記憶を掘り返しただけなのだろうか。

結果はわからない。

でも、後悔だけはしたくないし、両親には笑っていて欲しいんだ。

おじゅん




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