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体癖 左右型4種

あまり身近に見たことのない4種です。
でもクライアントの比率は一番多い。
感受性の中心は「抑制されすぎた感情」。

感情の発露が活発な3種とは、きわめて対照的な体癖。
なぜかというと、胃腸の働きがもともと活発でないから。
食欲がなく、いつも小食なのが特徴。

もしくは量を食べたとしても吸収が悪く、あまり太れません。
3種体癖と対照的に、体型はその腕や足の細さが目につきます。
食べすぎ体操による検査にはまず引っかからない。

感情的なうっ散がしづらいため、芸術作品を作って感情を表現することが向いている人もいる。

実際の体を観てないから適当言えないのですが、新海誠監督の映画作品の感性や、冬目景の漫画の黒ロン薄幸女子(『羊のうた』の千砂以降、ほぼ毎回家庭内のゴタゴタを抱えて世俗に疲れて引きこもっている、孤独な黒ロング美女が出てくる)なんて、この体癖の特徴がよく出ていると思うんです。

あとはあれです、ちびまる子ちゃんの山根くん
彼の過敏性腸症候群も2種というよりは、4種的な原因だと思います。
リンク先にもあるとおり、父との対立が原因だそうですが。
頭の使いすぎではなくて、家族との感情のもつれやうっ滞が原因。
冬目景の黒ロンキャラと似ていますね。

寂しい感じというのは、腸の不調からくるものです。
腸とは一種の生態系であり、過敏性腸症候群の人は腸内環境の細菌群が、有意に偏っているそうな。
細菌グループが偏って多様性に乏しいと、環境設定の急激な変動に弱くなる。これは腸内環境にとってよくない状態です。

そういう人に向けて腸内環境を抗生剤でリセットし、人糞をカプセルにして腸内環境を再構築する先端医療が開発されているとのこと(「ヒューマニエンス」より)。

つまり腸の細菌群が適当なバランスでわいわいがやがやしていないと、人は身体的な孤独を感じやすい。
それは4種的な不調でもある。

3種が明るいヴィヴィッドカラーを好むのに対して、4種は渋いパステルカラーを好みます。グラフィッカーの仕事には、体癖が明確に反映されやすい。

色の感性にも反映されて、いつも感情が曖昧模糊としている。
体感の細さもあって、断定的な主張がしづらい。
白黒つかない微妙な陰影の持ち主とも言えますね。

左右型はアーティスト的感性の持ち主も多いですが、主義主張が明確でストーリーラインが分かりやすい3種とは対照的に、4種は「何が言いたいかよくわからない」という自分の感情に対する疑問が芸術の出発点になることが多い。


弱点


弱点はほぼ3種体癖と一緒です。
胃腸や肝臓、足三里手三里と足首をやる。

それに加えて腹部第4調律点頭部第2調律点中頸も必ず確認したい。
どれも感情の急所なので、この体癖にとっては重要な部分です。
ストレスや疲れが明確に胃にくるタイプ。

特に月経の際には中頸の硬さが重要になってきます。
左側の中頚が、というか左半身全般が硬いことが多い。

さて、4種と似たような胃の不調を起こすのが2種です。
しかし野口晴哉『体癖』を読む限り、この2種と4種の分類はもっとも難しい。

ざっくり言って、「感情の絡まない神経症的な胃の不調」が2種、
感情の古いわだかまりやうっ滞が主原因」だと4種になります。

2種的な不調は頭→胃という方向性がある(夏目漱石の胃痛だ)。
しかし4種的な不調は胃→頭という逆の流れ。

両者の急所はきわめて似ていますが、眠りの状態や頭皮の状態、みぞおちと腹部第4、首の胸鎖乳突筋などを調べてアタリをつける。これがまっとうなアプローチでしょうか。
急所が似ている以上、どっちでもいいという意見もありますが。

判断に困ったら、頭と消化器を徹底的にやっとけば問題なし。

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