コロナで重症化しやすい身体とは

整体教室で「穴追い」をしてきました。
その翌日、すぐに半日ほど頭痛が出た。

穴追いとは、神経疲労を取るための技術です。
頭の上に手を当てて、次々と生まれていく溝に従って、指を沿わせてトレースしていきます。全身に愉気をする技ともいいましょうか。

以前にも書きましたが、整体とは、”身体の借金”を早めに返すための技術体系です。
現代人の生活は、無意識的な過剰緊張が多いため、疲れの負債が知らぬ間に溜まっていきます。病名が付けられてしまう前に、身体を緩めて自己調整することで、その負債を返していく。
今月に入ってから、教室に行く度に好転反応が出るようになっています。私の生活のルーティーンは変わっていないので、それだけコロナ禍におけるストレスが増加しているのでしょう。

ところで、新型コロナによって重症化しやすい人とそうでない人の違いは、西洋医学によっていまだ明らかにされていません。高齢者だとか喫煙者だとか、そのくらいですよね。
ですが、整体の観察技法からすると、ある程度見分けがつきます。
それは臍下丹田から力が抜けていて、胸部と鎖骨窩(さこつか)が硬くなっている人、尾骨が丸まっている人、加えて目を使いすぎている人です。

人間の胸部は、対人的なストレスにもっとも影響を受けやすい場所です。「壇中」という重要なツボが胸の中心にありますが、特にサラリーマンの方は、ここが硬くなっている人が非常に多い。

これは息を詰めて、上司や顧客や同僚からのストレスに耐えるためです。
そういった緊張パターンを持つ人の胸部は、呼吸をしてもまったく膨らみません。また、肺の膨らみに左右差があることもしばしばです。
私の先生から、「家庭環境のよくない家で育った子どもは壇中の辺りがへこんでいる」と教えられました。胸部とは、それだけ人間的なストレスに反応しやすい部位なのです。

鎖骨窩も、神経疲労によって硬くなる部位です。
私の先生の祖父師(自由が丘の浜田貫太郎先生)からの又聞きになりますが、鎖骨窩に愉気をしたことで、酸素血中飽和度が人工呼吸器がいらなくなるほど回復した例があると聞きました。それだけ人間の呼吸に関連性の深い部位だということです。

尾骨を挙げたのはなぜかわかりますか。
尾骨も神経疲労と関係の深い部位だからです。
犬猫もそうですが、不安になると、尻尾をくるんと丸めますよね。
あれが実は人間でも同じで、不安な状態が続くと、尾骨が丸まってくるのです。それと対応して、胸が硬くなってくる。尾骨と胸部はセットとして野口整体は捉えています。

目の使いすぎはなぜでしょうか。
実は目の神経は胸椎の3番、肺の動きを統御する骨と、重なって存在しています。つまり目を使いすぎると、同時に肺の可動性にも影響があるということがいえます。

上記の特徴を全て備えた人は、体癖論でいくと「6種体癖」の人になります。あごが前に突き出ていて、巻き肩気味になっている人ですね。

今、この体癖に近い人が、相当増えていると思います。
理由はもちろんコロナストレスです。
コロナによるストレスが、人々の呼吸器の弱体化を招き、ウィルスにとってさらに感染に有利な状況を招いてる。これが私の見立てです。

まとめていうと、神経疲労を適切に抜きつつ、胸をうまく動かして、目と頭をしっかり休めるのが、ワクチン以外に肝心なコロナ対策だという話でした。
マスコミからは絶対に聞けない、ここだけの情報です。

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