けんざいのおと #11 共同売店とマテリアルでやりたいこと。
自分の備忘録というか、得た知識を鮮度高い状態でもう一度考えてみたくて、d&departmentさんが運営しているddSCHOOLで勉強したことと、自分のやっていきたいことをつらつら書いてみます。
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いつもは会員になって受講できるddSCHOOLがインスタライブで配信されるということで、早速参加してみました。
お題は、沖縄の共同売店という売店(あとで詳しく書きますが、ただの売店ではありません)のしくみをテーマに、これからの相互扶助のあり方について。
沖縄に移り住み、「愛と希望の共同売店プロジェクト」を立ち上げた小林さん、山田さんがゲストとして、d&deparment代表のナガオカケンメイさんがファシリテーターとしてトークされていました。
私は、今日まで全く「共同売店」という言葉すら知らなかったので、改めてグーグル先生に聞いてみました。下記、地元びいきより。
共同売店は、明治末期の沖縄で誕生し、購買事業を中心に様々な事業を行なってきた独特の相互扶助組織です。・・・中略・・・ムラのみんなで作って、みんなで運営しているお店です。
基本的には、村よりも小さな単位(字、小字、区)ごとに、地域の全戸(または一部)が共同で出資して設立し、 共同で運営を行なっています。現在の「農協」や「生協」などの協同組合組織に似ていますが、それよりも古く独特の歴史を持っています。
共同売店を支えているのは沖縄の助けあいの精神です。貨幣経済がムラに入ってきた明治の終わり頃、現金がなくては生活ができなくなっていく時代の流れに対応するために、みんなで助け合うためにお店を作ったのです。その売り上げは配当という形だけでなくムラの人みんなのために使われました。病気やケガで入院する人への医療費の貸与、奨学金の給付・貸与、ムラの行事への寄付など、貧しいムラの人たちにとって共同売店は、なくてはならない存在となりました。
最近私は、アフターコロナの世の中では、小さな単位で参加しているお互いを、支援しながら経済や資源を回していくようなしくみになっていくのではないかなー、むしろそうなってほしいな、と考えていたので、この共同売店のしくみは参考になりそうと思い、今日のddSCHOOLを聞いていました。
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お話を聞いていると、共同売店は「ものを売るお店」というよりかは、
ムラのコミュニティスペースとしての顔が強く、それに付随してみんなが必要なものを買うことができる、という感じなのかな。(実際行ってみたい。)
都会に引っ越してしまう息子さんがご高齢のご両親のことを気にかけておいてほしい、とお金を共同売店に預けたり、
いつも知ってる顔の誰かがいるからおしゃべりする集いの場になっていて、お互いの健康チェックや相談事をしたり・・・
うん、すごーくいいなぁ。こういうことしたいんだよなぁ、と、とっても共感しました。
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ここで、トップ画像は何の関係があるの?と思いますよね。
これは、大分県日田市にある小田焼(おんたやき)の里で撮った一枚。小田焼の里は10軒の窯元で成り立っていて、今現在はそのうち5軒の窯元で共同の登り窯を使って焼いています。登り窯を使うときは、数日間火を絶やしません。夜も、窯の火が消えないように、数件の窯元の職人さんが代わるがわる火の番をするそうです。ここにも、相互扶助の考えがあるのかな、共同売店に通ずるものがありそうだなと私には感じています。
さてさて、話は長くなりましたが。
こういう共同売店などに通じるコミュニティのあり方と、建材を掛け合わせて、私にできることってなんだろう、と少し考え始めています。
いろんな作り手さんがいて、設計の方がいて、施工される方がいて。
ゆるく皆さんをつなげていく役割を担いたいし、そういうしくみを作っていきたい、と今はこそこそ企んでいます。
ちゃんと皆さんに発表できる日が来るよう、頑張ります!
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