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悪徳の輪舞曲

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今回は中山七里先生の、悪徳の輪舞曲です。

これで「あくとくのろんど」と読ませます。

贖罪の奏鳴曲(しょくざいのそなた)、追憶の夜想曲(ついおくののくたーん)、恩讐の鎮魂曲(おんしゅうのれくいえむ)、これらに続く4作目です。

さて、主人公は、弁護士の御子柴礼司です。

彼は少年時代に幼児を殺害し、バラバラにして人目の付くところに遺棄した死体配達人と呼ばれた少年であり、医療少年院で過ごす間に勉強し、現在では御子柴礼司という名に生まれ変わり、金のために活躍する弁護士となっているという設定です。

悪名高い弁護士とされ、勝つためなら何でもする、冷徹な弁護士ともされていますが、物語がすすむとそれだけではない部分も多々垣間見れます。

内容的には、中山先生の作品らしく、シリーズどの話もどんでん返しがあります。

あと、あまり触れることのない熟語が出てくるので、読み方や意味に戸惑う方もいるかもしれません。

今回の作品でも頻繁に利用されている熟語として「業腹」や「酷薄」が出てきますが、こんな言葉なんて、日ごろ使うことも、聞くことも無いと思います。

業腹は「ごうはら」と読みます。
非常に腹が立つこと。しゃくに障ること。

酷薄は「こくはく」と読みます。
なさけのないこと。残酷で薄情なこと。むごく、心のないこと。

そういう意味です。

うううーん、勉強が必要です。

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