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とらねこの共同マガジン『トランスミッションⅡ』

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トランスミッションⅠのミラーマガジンです。脆弱性が報告されたため設置しています。🌱参加者100名、フォロワ数150名、3000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方… もっと読む
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2021年11月の記事一覧

「理屈はどうとでもつく」

「理屈はどうとでもつく」 私は天性の相対的意識を具えて生れて来た。 故に徹底的な相対的意識を所有した個人主義者でもあった。 今日蔓延している「唯物論的世界観」の実体は私にとっては日常的意識であった。 人間が考え出したあらゆる「価値観」「世界観」等簡単に相対化可能である。 例えば、肉体即自我という虚無主義的観点からの言い分はこうである。 「一体、誰が人間は道徳的に生きねばならぬ、などという事を決めたのだ。どうせ一回きりの人生をどのように生きようが他人の知った事じゃな

「自己愛の不徹底」

「自己愛の不徹底」 拙著「小林秀雄論」より抜粋 自明の事と言えば自明の事だが、本当に我々は自分自身を愛しているのだろうか。さらに言えば自己認識をしているのであるか。我々は通常では自己愛を悪しきものとみなしている。無論、狭義の意味で用いられているのだが、その判断は何の根拠があって、誰によって、何の為に悪しきものと決定されたのか?殆どの人々はこの日常何気なく使われている言葉すら理解もせずに使っている。 真の自己とは何か? 我々が人間と呼ばれ、生き、生活する。一体我々はどこか

「梅崎幸吉作品集」1990年 ギャラリーケルビーム発行

「梅崎幸吉作品集」1990年 ギャラリーケルビーム発行 1990年 ギャラリーケルビーム発行  作品撮影 海沼武史 私が銀座で「ギャラリーケルビーム」を経営していた時に出版した。 この時私は40歳である。 毎日が不眠不休のような極限的状態であった。 、、この年の暮れに肺結核で入院した。 結核にかかると最低でも三カ月は入院する。如何ともし難く名状し難い想いであった...... 流石に若い....... 上の左の写真は18歳の時の自画像 18歳頃のクロッキーデッサン