見出し画像

【CWS】2021年戦力分析・野手編

今回は、シカゴ・ホワイトソックスの野手について、開幕ロースターを予想してまいります。

スターティングラインナップ

まず、スターティングラインナップの予想は以下の通りです。
1.(遊)T. アンダーソン SS
2.(右)イートン*
3.(指)グランダル#
4.(一)アブレイユ MVP, SS
5.(左)ヒメネス SS
6.(三)モンカダ# 
7.(中)L. ロバート GG
8.(捕)コリンズ*
9.(二)マドリガル
*:左打ち, #:両打ち, SS:シルバースラッガー賞, GG:ゴールドグラブ賞
簡単にホワイトソックス打線を紹介します。首位打者の経験のあるアンダーソンが1番に座り、3~6番は、OPS.800前後を期待できる打者が揃い、4番のアブレイユは昨年のMVP。7番ロバートは長打力がある打者。2番イートンと9番マドリガルはシュアな打撃が特徴。懸念点は、MLB経験の少ない8番コリンズくらいで、強力な打線です。それでは打順にしたがって一人ずつ紹介していきます。

1.(遊)ティム・アンダーソン 27歳、右投右打

画像1

2019、20年と2年連続打率3割を打ち、2019年首位打者、2020年SS賞を獲得。出塁率.350、盗塁10個以上は見込める、トップバッターに適した選手。

2.(右)アダム・イートン 32歳、左投左打

画像2

2016年オフに、ホワイトソックスから、ワシントン・ナショナルズへ、ジオリト・ロペス・ダニングとトレードされた選手。FAとなり今シーズンより5年ぶりにホワイトソックス復帰。言ってみれば、イートンを5年間ナショナルズに貸し出したことで、ホワイトソックスは、ジオリト、ロペス、ダニングという3人の先発ローテーション投手を手に入れたようなものです。ホワイトソックスにとっては、非常に有用なトレードでした。ちなみにダニングはオフに、ランス・リンとトレードでレンジャースに移籍しました。イートンは、通算打率 .282、通算出塁率 .360と、四球が多く出塁率の高い選手で、上位打線に適しています。

3.(指)ヤズマニ・グランダル 32歳、右投両打 キューバ出身

画像3

長打力のある捕手。ドジャース在籍時は、パスボールが多かったが、最近は改善されてきています。スプリングトレーニングで膝をひねり、開幕はキャッチャーでの出場は難しそうなため、指名打者として出場すると見込んでいます。

4.(一)ホセ・アブレイユ 34歳、右投右打 キューバ出身

画像4

説明不要な素晴らしい打者。昨年のMVP。新人王、打点王2回、SS2回受賞の、長打力のある一塁手。頼りになる4番バッター。

5.(左)エロイ・ヒメネス 24歳、右投右打 

画像5

昨年SS受賞の長打力のある外野手。2017年ホセ・キンタナとのトレードで、先発投手のシーズと一緒に、カブスからホワイトソックスに移籍。このトレードも、3年経つと先発投手1人を放出し、SS賞の外野手1人と先発投手1人を獲得できたことになり、非常に有用なトレードでした。チーム力アップには、トレードは有効な手段です。

6.(三)ヨアン・モンカダ 25歳、右投両打 キューバ出身

画像6

2019年にサードにコンバートされて、打率 .315 OPS .915と、打撃成績が飛躍しました。昨年は不調でしたが、今年の復活を期待しています。

7.(中)ルイス・ロバート 23歳、右投右打 キューバ出身

画像7

MLBデビュー前の2020年1月に、6年総額5000万ドルの契約を結んだことで話題となった選手。その期待に応えて、MLBデビュー年の昨年、規定打席に到達し、新人王の投票は2位で惜しくも受賞をのがしましたが、ゴールドグラブ賞を獲得しました。昨年は9月に成績を落としてしまったので、今年は1シーズンを通した活躍を期待しています。

8.(捕)ザック・コリンズ 26歳、右投左打 

画像8

マッキャンが抜けたため、コリンズはグランダルと2人交代で、キャッチャーのポジションを守ります。DHでの出場する可能性もあります。グランダルのケガで、開幕はコリンズがキャッチャーを務めると予想されます。MLB経験が少ないことが懸念材料ですが、スプリングトレーニングでは、打撃で結果を残しています。今年の成長が楽しみな選手の1人です。

 9.(二)ニック・マドリガル 24歳、右投右打 

画像9

2018年ドラフト1巡目指名の選手。2020年にMLBデビューをし、規定打席不足ながら3割を超える打率を記録。背番号1番からわかるように期待の高い選手。今年は、メンディック、ガルシアとセカンドのポジションを争うことになります。

控え野手

開幕ロースターは26人で、14人を投手(先発5人、救援9人)12人を野手(スタメン9人、控え3人)と想定すると、以下が控えの野手になります。
1.捕手:ルクロイ(34歳、右投右打)
2.内・外野:L. ガルシア(30歳、右投両打)
3.外野手:エンゲル(29歳、右投右打)
1.ジョナサン・ルクロイは、マイナー契約ですが、グランダルがケガで捕手としてプレーできないと予想されるため、控え捕手として開幕ロースターに残ると予想しています。
2.レウリー・ガルシアは、内野も外野も守れるユーティリティプレーヤーです。バックアップとして重要な役割を担います。
3.アダム・エンゲルは、右打ちの外野手なので、相手が左投手の場合、左打ちのイートンの代わりに起用される可能性があります。

その他の野手

1.ダニー・メンディック:内野手、27歳、右投右打。セカンドのポジションを、ガルシア、マドリガルと争う存在。投手のロースター入りする人数が13人となれば、控えとしてベンチ入りする可能性もあります。

2.アンドリュー・ボーン:一塁手、22歳、右投右打。

プロスペクト有望株の1人。2019年ドラフト1巡目指名の選手。長打力のある一塁手。四球を選ぶ選球眼にも優れ、スプリングトレーニングでも結果を残しています。5月頃にMLBに昇格して活躍すれば、新人王を獲得できる可能性もある選手です。今年のホワイトソックスは、指名打者に固定するような選手がいないので、アンドリュー・ボーンが指名打者となる可能性は十分あります。

まとめ

スターティングラインナップは、若手から中堅選手までバランスよく配置され、控えも、ケガや経験不足で交代が必要と思われるポジションをバックアップする人員は配置されており、非常にバランスの取れた打線です。昨年、ア・リーグで、本塁打数はトップ、打率、OPS、得点数は2位と、ヤンキースに次ぐ打撃成績を上げたチームです。戦力ダウンといえば、マッキャンが抜けた控え捕手ぐらいですので、今年も強力打線は健在です。
次回は、2021年戦力分析・投手編を投稿する予定です。

※皆さまに、お知らせがあります。開幕前までに、「戦力分析・投手編」と、「ア・リーグ中地区順位予想を含むまとめ編」の、2つの投稿をする予定でした。ところが、現在、海外に出張しており、インターネット接続環境が劣悪なため、ひょっとしたら、その2つの投稿を開幕前にアップできない可能性があります。その場合、ご容赦頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?